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  ゴールゲッター不在、ジェフ千葉対柏レイソル、ちばぎんカップ 
  いいぞ、山岸智選手、鈴木達也選手

 ちばぎんカップを観た。
 2月19日、於フクダ電子アリーナ。
 千葉2-0柏。

 ジェフ千葉、柏レイソルともにゴールゲッター不在を印象づける試合であった。
 名ばかりのフォワード。
 名ばかりのトップ下。
 名ばかりのボランチ。

 ともに中盤におおく選手を配したせいか、ボールをつないでばかり。
 シュートでおわるという意識があまりに薄い。

 中盤のつなぎは、シュートで完結とすべきものである。
 シュートでおわれないのならば、それは遊びでしかない。

 あの試合、きみたち選手はほとんどの時間を遊んでいたことになる。
 中盤のつなぎはゴールをえるためのものであり、それ以外のポセッションは相手 に攻撃させないための、いわば安全策をとっているにすぎない。

 シュートとは、シュートする、この意識がなければうてやしないのだ。
 シュートがないということは、シュートをうとうとしていない。
 シュートがうてないのではなく、シュートをうたない。
 それだけのことじゃないか。

 ジェフ千葉、結城耕造選手は試合後このようなコメントを残した。
「無理に前線にあがらず、オーバーラップはストヤノフにまかせ、自分たちはしっ かり守備しようと試合前に話し合った。」
という。
 トルコキャンプでの負けの内容が垣間見える。
 ディフェンス陣の攻撃参加のスペースをつかれたのではあるまいか。

 しっかり守備をする。
 一見賢明な発想にみえる。
 が、それは結城耕造選手、きみじしんの単調な攻撃をカモフラージュするもので しかない。
 昨年のプレーで満足してしまったのか。
 なぜ昨年以上のプレーをしようという発想にならないのだろう。
 なぜじぶんからベストイレブンをとりにいかないのか。
 なぜストヤノフにまかせてしまうのか。
 発想からして単調だから、ではないか。

 なかでもジェフ千葉、山岸智選手、柏レイソル、鈴木達也選手の動きがいい。
 とくにジェフ千葉、山岸智選手はボールのもらいかたがいい。
 ウイングバックから、ウイングへ。
 気持ちの変化がプレーにあらわれていた。
 ことし、山岸智選手はそうとうやるぜ。
 そんな予感がする。

 柏レイソルは鈴木達也選手の動きをもっと注視するべきである。
 鈴木達也選手をもっと動かし、もっと走らせて活かすべきである。
 試合中、鈴木達也選手を探す選手が少ないのはなぜなのだろう。
 もったいない。
 そのことにも気づいていないのではあるまいか。(2.21.06)





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