スタジアムで会いましょう

  拝啓、ザスパ草津、太田恵介様
 
 太田恵介選手のことずうっと注目するいちファンです。
 2年前、柏レイソルとの入れ替え戦のときもそうでした。
 太田恵介選手の長所がまったく活かされていない。
 そうおもいました。
 
 指導者のせいだ、と考えていました。
 でも、そうではない。
 それは太田恵介選手がご自身の特徴を把握しきれていなからではないか。
 ぼくはそうおもいます。
 
 太田恵介は、なにが得意で、こういったプレーは代表選手にもまねができない。
 それはいったいどんなプレーか。
 
 太田恵介はなにがしたいのか。
 ほしいのはアシストか。
 それともゴールなのか。
 そのためのポジションどりはなっているのか。
 ポストプレー、とひとことでいいますが、それすらできていないのではありますまいか。
 
 まず、太田恵介はここにいるぞ、という声をだす。
 足元にほしいのか、頭にほしいのか、要求する。
 それすらもできていないのではありますまいか。
 
 太田恵介さんにつくマーカーは、たとえ次のボールが太田恵介さんへいくのがわかっていても、あなたの圧倒的な体力のまえに断念せざるをえないはず。
 なのに簡単にボールを奪われるのは、あなた自身があなた自身の体の使いかたがつたないから。
 理由はいつも単純です。
 ぼくはあなたを日本代表選手だと考えています。
 久保竜彦選手をもしのぐ。
 それはあなたをおいてほかにいない。
 
 植木繁晴監督と徹底的に話し合ってみるべきじゃないですか。
 植木繁晴監督があなたに望むことはなにで。
 あなたが植木繁晴監督に望むことはなにか。
 
 両手をうしろで縛って、とにかく足以外でボールをあつかう。
 平山相太くんが高校時代にやっていた練習です。
 いまのあなたにも有効な練習方法なのではないでしょうか。
 あなたは頭と体でのみで勝負するべきです。
 
 ぶっちゃけ、キックは下手のままでいいのではないか。
 それよりも、きめの細かなポストプレーができる。
 それで充分じゃないですか。
 さすれば世界はあなたをほうっておかない!!!!
 
 ことし2006年 J2 得点王は太田恵介選手。
 あなたなのです。
 ぼくは細野不巡という名でスポーツコラムやってます。
 最近はなにかとめげてしまうことが多く、筆がすすみません。
 よろしかったらお立寄りください。
 
                                敬具
 (01/31/06)





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