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また優勝できなかった、東アジア選手権、巻誠一郎選手
優勝できなかった。
東アジア選手権。
韓国に勝ったからといって許されるものではない。
今回の代表チームでは巻誠一郎選手が、所属するJEF千葉でのプレーどおりの働きができていた。
とはいえ、10点満点でいうならば5に相当するにすぎない。
「巻はよくやった。」
という意見を聞くが、なぁに、あの程度なら褒めるに値しない。
褒めてはいけない。
あのくらいできて当然。
かれはできることしかできなかったし、できることしかやろうとしなかった。
巻誠一郎選手はなにもリスクを冒さなかったからである。
かれは点をとっていない。
かれと同僚のJEF千葉のフォワード要田勇一選手は、4試合いずれも後半途中からの出場で、2得点をあげている。
そのゴールはどれもきれいなゴールとは呼べない、泥臭いものである。
代表戦とリーグ戦、カップ戦では違うというが、ことチャンスをいかす、この観点からみれば違いはない。
要田勇一選手はチャンスをいかし、巻誠一郎選手はチャンスをいかしていない。
巻誠一郎選手が学ぶべきは要田勇一選手の泥臭いゴール、そこへの姿勢である。
たとえ巻誠一郎選手が8月17日の最終予選イラン戦代表チームに再召集、先発しようとも、ドイツワールドカップ本番の登録選手名簿にかれの名前が掲載されるためには、もうひと皮むけなければ定位置確保には到るまい。
それを準備するためにはオシムヘッドコーチに叱られつづけるか、さもなくば、かれ自身が変るか、のいずれかである。
ただし、リーグ戦でゴールをたたきだしつづければ、著者のかれ巻誠一郎選手にたいする現評価は無論、論外となる。
著者はそれを期待したい。
ディフェンスにもうひとり上背のある選手が必要である。
川崎フロンターレの寺田周平選手、名古屋グランパスエイトの増川隆洋選手、浦和レッズの田中マルクス闘莉王選手、鹿島アントラーズの岩政大樹選手をテストすべきである。
ウイングバックにJEF千葉の羽生直剛、坂本将貴両選手をすみやかにテストするべきである。
ウイングバックのかれらはともに両足で正確に蹴られ、ポジションのとりかたがよく、チームへの献身が強い、まさにダイナモとなりうるアスリートである。(8.8.05)
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