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中澤佑二選手には海外でたたかってほしかった
中澤佑二選手は横浜Fマリノスとの契約を延長した。
海外からオファーはあった。
でもなぜ中澤佑二選手は海外へ行かないのか。
ワールドカップドイツ大会後では遅いのに。
迷ったという。
が、中澤佑二選手ははじめて保身を意識したのではあるまいか。
つまり守りに入ったのではあるまいか。
それまでのかれはチャンスを求めて自分から進んでニッポンを飛び出していった人間である。
ビッグチャンスをまえにかれは豹変。
それも豹から猫へと変ってしまった。
ニッポンにいるからワールドカップの代表チームに選ばれる可能性は高くなるのだろうか。
それならば中村俊輔選手はなぜ選ばれなかったのか。
あのとき、もし、かれが海外へいっていたならば、フィリップ・トルシエはかれの考えを改めていたかもしれない。
すくなくとも、中村俊輔選手がフィリップ・トルシエと話しあっていればそれだけで状況は変ったかもしれないのである。
海外でたたかいたい。
たとえばジーコにそういったとして、
ジーコは、
「いい選択だ。」
というにきまっている。
海外で経験することのほうが、きみのため、ひいてはジーコの代表チームのためにもなるはずであった。
海外で成功するのはゆるくない。
たしかであろう。
けれども、すくなくとも海外を経験した選手諸君が、ひとまわりもふたまわりも大きくなって戻ってきている事実、これはあげていいのではあるまいか。
それは試合への挑みかた、気のもちかたとでもいえようか。
海外でたたかうということは、ハングリーさを自覚せざるをえなくなるからである。
国内でたたかう選手には芽生えない意識が海外でたたかう選手にのみに顕在するのは当然の帰結である。
それが経験。
時期の長短を問うものではけっしてない。
残念だ。(7.8.05)
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