|
|
稲本潤一選手のお手並み拝見
累積警告で、次戦対北朝鮮戦に中田英寿選手がでられない。
それが唯一の不安である。
おなじレベルの、質の高い選手がいるから大丈夫。
おおくのひとはいう。
そうだろうか。
まず整理しておくべきことは、
バーレーン戦の勝利は、かれ中田英寿選手のはたらきがあったからである。
まさしく中田英寿選手がいたから勝てたのである。
それほどにかれはチームに献身している。
攻守のバランスをつねにどちらかにぶれることなく慎重にはかっている。
中盤にいながら、かれはむしろ盾の役割を担っている。
その盾が抜ける。
するとどうなるか。
ニッポンではもう大丈夫、といった、雰囲気がおおいはじめている。
引分けでいい、といいだした。
引分けを狙えるほどニッポンには経験はあるのか。
勝を狙ってこそ引分けられるかもしれない。
その程度の実力しかないことを識るべきである。
代表選手諸君はタイにいるのだから、こういった楽観には陥らないであろう。
それがすでに希望的観測であり、悪い癖なのである。
なぁに、おなじ日本語をあやつるのだもの、場所はちがえど、ニッポンの空気とおんなじ雰囲気になりえる。
それが自然である。
つまり、選手諸君もどこか楽観視しはじめているに相違ないのである。
中田英寿選手がどこまで引締められるのか。
勝負はそこにある。
中村俊輔選手も、柳沢敦選手も、どこまで中田英寿選手をフォローできるだろうか。
海外でたたかうもののみが感じられることだからである。
初戦をおもいだしてみるといい。
あのときは高原直泰選手、中村俊輔選手はサブスティテュートとしてベンチにいた。
そのかれらが交代出場し、チームは落着きをとりもどした。
今回はふたりだけならず、中田英寿選手をも欠く。
慎重に、まずは守りからはいるべきである。
アウェイ、対バーレーン戦のプランとおんなじでいい。
さぁ、稲本潤一選手のお手並み拝見である。
きみのこれまでのキャリアがどのように結実したか、それをとくと見せてもらう。(6.6.05)
|
|
|
|