岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  不遇の種をまくのはだれか 小野伸二選手と怪我
 
 10数時間ののち、ワールドカップアジア最終予選B組の2位3位決定戦、対バーレーン戦がはじまる。
 キリンカップでの連敗がいずれも速攻であったことは、手本にもなるし、お灸にもなる。
 
 日刊スポーツから。
 大黒将志選手が中田英寿選手と居残り練習をしたそうで、かねてから大黒将志選手は中田英寿選手を敬愛する。
 で、練習パートナーとしてその中田英寿選手から声がかかったとのこと。
 いい練習ができたであろうこと。
 大黒将志選手は、さぞうれしかろう、
 そうおもうと、著者もうれしくなる。
 
 その下には川口能活選手が的確なコーチング、と書いてある。
 こういうあたりまえのことではあるが、
 あたりまえをあたりまえにする。
 あたりまえが、かのち、バーレーンでできていることをきいて安心した。
 順調だな、と感じた。

 記者諸君も一見すると地味にうつるが、選手の鼓動がきこえてくるこうした記事をこつこつと拾っていってほしい。
 
 小野伸二選手の骨折は、休むときの休みかたが悪く、ただ無自覚にすごしてきているからなのではあるまいか。
 休息もまた練習である、という認識が欠けている。
 練習をしたら休む。
 それは当然のことである。

 が、練習はきたるべき日のためのもの。
 という認識にたつならば、
 大事をとる、
 それも養生という練習である。
 
 意識的な休息というのではなく、無自覚にだらだらと休んでしまう。
 だから肝心なとき、
 つかえない、
 ということになるのではあるまいか。

 高原直泰選手にふりかかる不遇も偶然ではあるまい。
 不遇の種は自分がまいているのである。
 まずはそこに気づくべきである。(6.3.05)





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