岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  フットボールサッカーはシンプル、むずかしくしているのはだれか

 あのたたかいぶりは不甲斐ない。
 著者はそれでも北朝鮮を評価していた。
 北朝鮮対バーレーン、北朝鮮対イラン。
 
 おなじような光景を見たことがある。
 JEF市原千葉のサテライト、アウェイ対FC東京戦である。
 先制されたJEF市原千葉は攻撃をせいてボールを中へあつめた。
 中央には守備陣ができあがっているのに、そこで勝負しようとする。
 無責任に放りこんでは、相手ディフェンスにはじかれる。
 DFが密集し、窮屈なエリアでパスを出す。
 せまいところで繋ごうとするからミス。
 悪循環をくりかえす。
 稚拙もここにきわまれり。

 かれらが2軍なのは、2軍の試合しかできないからである。
 かれらのおおくはそのことをわかっていない。
 冷静に、声をだして修正すればすむ。
 この単純に気づく選手は皆無であった。
 2軍とはいえプロ。
 プロですら、このざまである。
 
 ホーム、イラン戦の北朝鮮チームにもそれがうかがえた。
 熱くなる方法ばかりを鍛えられていて、冷静になる方法を学んでいない。
 
 ニッポンがホームでの北朝鮮戦で苦戦したのは、あの試合が最終予選Bグループの3位、4位決定戦であったからである。
 さきのバーレーン戦に勝ったことで、わがニッポンチームもかろうじて2位3位決定戦への挑戦権はたもたれた。
 それに勝てば1位2位決定戦への挑戦権をえる。(4.8.05)





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