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ちばぎんカップ、不安なJEF市原千葉と、いい感じの柏レイソル
JEF市原千葉が不安である。
「JEFが優勝できるチームだとお考えですか?」
2年間、オシムはいいつづけてきた。
ことしこそJEF市原千葉は、そうとうに苦戦をしいられる。
こういう形の3度目の正直もある。
かくいうオシムヘッドコーチの采配に問題はないのだろうか。
たとえば阿部勇樹選手をリベロで起用する。
著者はおおいに不満である。
かれ阿部勇樹選手の持ち味は、トップ下、つまり10番の位置にこそある。
そのかれがリベロをつとめる。
するとたちまちにしてラインは深くなり、全体が間延びし、縦長の陣形になる。
中盤と最終ラインのあいだばかりだけではなく、サイドにもスペースがうまれる。
相手はそこを突く。
JEF市原千葉の生命線は、約25メートルにおさまる範囲での組織的なプレッシングにあるにもかかわらず。
かれ阿部勇樹選手がディフェンシブな選手ではないといいたいのではない。
それよりも攻撃の起点となるべきである。
攻撃の起点になっているじゃないか。
諸氏、そうおおもいになるか。
いままでに満足していてはいけない。
いままでよりも、もっともっと。
阿部勇樹選手の右足から、さばきのパスではなく、決定的なラストパスを配球する。
最後列からの起点と、中盤からの起点と、どちらがゴールに近いのか、自明である。
だのに。
櫛野亮選手、坂本将貴選手を同格のキャプテン、副キャプテンに任ずる。
勝利にはきみたちのおかげで勝ったのだ、という賞賛を。
敗北には、きみたちのせいで負けたのだ、という明白な責任を。
かれらなればこそ、おとなしいJEF市原千葉にあって、声はでるし、なによりイニシアチブを発揮できるからである。
ハートの強い選手になりえるからである。
それが日本代表への近道でもある。
一方、柏レイソルはリーグ戦緒戦につまずかなければ、去年のようなことはない。
なによりも、たのしそうにサッカーをしていた。
そこがいい。(2.25.05)
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