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敵ながらあっぱれ、北朝鮮代表
それにしても、北朝鮮代表の尹正水(ユン・ジョンス)ヘッドコーチはそうとうの切れ者ではなかろうか。
選手交代かくあるべし。
かれはその意義を声低く語った。
それは選手が交代するたびにチームは統率の度合いを増し、11人がひとつの塊へと変化し、より強固な組織になっていった。
選手交代するたびにである。
なぜその選手を交代するのか、という意味を、替えられる選手もサブスティテュートも同等に理解し、完全に把握している。
そこにはいっさいの疑いもない。
統率とはこういうことなのだ。
統率という言葉の本義。
統率という言葉が軍事用語であり、その意味が畏れおおいものであることをいまさらながらではあるが感じることができた。
イラン、バーレーンもてこずることはまちがいない。
アウェイのわが代表チームとて同様である。
わが邦のリーグにとって、北朝鮮代表チームは手本とすべきチームでもある。
とくに資金のない、スター選手不在のチームが採るべき方向性の最たるもの。
その見本。
それが北朝鮮代表である。
もちろん北朝鮮代表には決定的ななにかが欠落していることもここに併記しておく。(2.11.05)
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