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柏レイソル、土屋征夫選手のタックル
川淵三郎キャプテンが、柏レイソル土屋征夫選手の浦和レッズ田中達也選手に選手生命の危機という甚大なダメージを与えたタックルについて、
「あの場面はわざとではない。」
といいきってはいけない。
川淵三郎キャプテンのコメントは、土屋征夫選手のプレーにたいして警告を出さなかった審判団を擁護してのものなのだろうが。
それが故意かいなか、ことの大きさをしるのは土屋征夫選手ただひとりである。
土屋征夫選手がガムをかんでプレーしているのも、悪い印象を与えているのかもしれない。
著者もプレー中にガムをかむ。
あるときコーチから子供のまえでガムをかみながらプレーしないでほしい。
妙なクレームがかかったことがある。
口腔の乾燥が粘膜を傷つける、といって説明した。
その際、コーチのみならず子供たちに大きな声でガムをかむわけを伝えた。
このくにではプレーとはかかわりのないところで気をもまなければならぬのである。
土屋征夫選手の意図的な深いタックルはかれの生きる道でしかなかった。
まるで上級生が下級生を威圧するようなハードタックル。
裏をかえせば、ダーティーな深いタックルをくりかえすことでしか脅威を与えられなかった。
さして上背もあるわけじゃない。
ひとよりすぐれたテクニックがあるわけじゃない。
からだとて頑健というには華奢すぎる。
そんなアスリートがいっぱしのプロフェッショナルで、しかもディフェンダーとして食っていくためのほかに道はあったのか。
ある。
その道こそこれからの土屋征夫選手が示すにちがいない。
タックルで相手をのす。
タックルはフェアーでなければいけない。
あたりまえだ。
アンフェアーなタックル。
そんなものはない。
なぜならば、それはすでに反則である。
かつて田中達也選手と同僚の浦和レッズ坪井慶介選手が、年間でイエローカードなしというディフェンダーとしての快挙をなしとげ、フェアプレー個人賞を受賞した。
要はそのときの精神である。
なぜそういった質のプレーができたのか。
すでに手本はある。
その心構えを拝聴するのもいいだろう
イングランド代表、イングランド・プレミアシップとてハードタックルが信条じゃないか。
おおいに参考とすればいい。
ハートでたたかう。
土屋征夫選手のみならず、東京ヴェルディの戸田和幸選手のようなフットボーラーはこのくにでは稀少である。
ゆえに外国籍のマネージャーからいつも高い評価を得るのではないのか。
このままでおわらせてはならない。(10.20.05)
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