岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  バリアー その5 良い子、悪い子

 同輩には良い子がおおい。
 たしかな印象である。
 が、良い子とはなんだろう。
 
 どこかひよわで、線がほそい。
 それは外見でしかない。
 外見で判断しちゃいけないよ、つねひごろこどもたちに向っていっているのはだれか。
 そういう著者じしんは線がふといといえるのだろうか。
 たんに肥えている、にすぎないのではあるまいか。
 そもそも印象が対象を正確に把握できるものなのだろうか。
 印象とは、たんなる平均化でしかないのではあるまいか。
 そこには平均値しか見えない。
 
 じぶんから進んでなにかをしようとはしない。
 なにかしようとしても、なにやってるの、とおとなに叱られるのがオチである。
 だれが叱られることを我さきに、とするものか。
 
 つねに指示をまっている。
 おとなは指示をだしたがっているから。
 育成などという軍隊言葉を平気で吐く。
 それも無反省に。
 
 良い子とは、著者がつくりだしたイメージでしかない。
 
 良い子もいなければ、悪い子もいない。
 良い子、悪い子でくくる、無自覚な、無責任な、おとながいるにすぎない。
 
 たしかに良い子、悪い子という言葉じたい、おとなが好んで使う言葉である。
 教育も、もちろん育成も、である。(1.23.05)





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