岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  奇襲あり

 10月13日、オマーンに負ければすべてはふりだしに戻る。
 1次予選とはいえ、大一番であることには変りない。
 
 アジアカップを見ても、オマーンは相当に力をあげてきている。
 3トップで挑んでくるであろうホーム、マスカットでの試合には、オマーンの総力をあげてくる。
 
 人口約230万。
 その数は日本の比ではない。
 が、フットボールは規模の戦いではない。
 チームのうち、なんにんが勝ちたがっているか、その色彩の濃さによる。
 
 メディアの関心はまだ本調子ではないようである。
 
 とはいえ、わが邦のメディアは、なにかと危機を煽ったり、不足を嘆いたり、マイナスを強調するきらいがある。
 いったい応援しているのか、それとも足をひっぱっているのか判然としない。
 さまざまなシナリオを提出し検討するべきだとおもうのだが。
 
 ここにきて暑さ対策は万全なのであろうか。
 3トップへの対策は。
 2トップできた場合の対応は。
 1トップに2人が1.5列目にくるやもしれない。
 
 オマーンにとって最善は2-0以上。
 それを目指してかれらは動く。
 
 できないことか?
 そんなことはない。
 可能性は充分ある。
 
 すると、先制点はかかせない。
 前半が勝負になる。
 先制し追加点、あとは守るだけである。
 
 守れるのか。
 守れる。
 守ってみせる。
 
 日本は3バックでくる。
  
 競技場は満員になろう。
 ジーコの声は届くまい。
 そのとき、神の声を待っていてはいけない。
 
 日本も3トップでいくべきである。
 先制点はかかせない。
 前半が勝負になる。
 先制し追加点、あとは守るだけである。
 
 奇襲を英語では surprise サプライズ という。
 
 奇襲はない。
 相手にそう思い込ませることが奇襲のイロハのイだという。
 
 そして奇襲は、まず先制攻撃から始まるともいう。(9.28.04)





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