岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  さよなら、マルセロ・ビエルサ

 マルセロ・ビエルサがアルゼンチン代表チームマネージャーを辞した。

 チームマネージャーを続ける気力がなくなった、ことがその理由だという。

 たとえば、カルロス・アルベルト・テベスがゴールする。
 そのとき別のカメラでとっているマルセロ・ビエルサが映る。
 テベスのゴールが決まってもかれは微動だにしない。

 この人は信用できる。
 どこか鬼の平蔵こと長谷川平蔵とかさなってみえた。

 こんな上司がいれば。

 だからといって、かれを真似ることはない。
 それがかれのスタイルであるからだ。

 選手育成でいまいちばん興味があるのはアルゼンチン。
 いつかはじっくりと腰をおろして研究してみたい。
 そのときはぜひマルセロ・ビエルサに一筆入れよう。

 それとも、Jリーグのチームが、近々かれをマネージャーとして招くかもしれない。

 いずれにせよ。

 そのときのために。
 そのときがくるまでに。
 準備しておかなくてはならない。(9.16.04)





目次へ
fujun_sports