岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  信じるから動じない

 アジアカップ準々決勝。
 対ヨルダン戦。
 ペナルティーキック合戦で勝敗がきまる。

 決めるべきときに決めないから試合は長引く。
 長引かせたのは選手たち自身である。

 0-2になっても負ける気がしなかった。
 ペナルティーキックをはずしたのは中村俊輔選手、三都主アレサンドロ選手だという。

 ・・・全国高等学校選手権では前後半40分で、決勝戦のみ45分というのはおかしい。
 世界はその世代に対しては45分を与えている。
 にもかかわらず、40分とは。
 毎日試合を重ねる日程にも配慮を欠いている。
 主催者側の怠慢である。

 そんなことを話していた。
 居酒屋で。

 ・・・最後の5分こそが勝負をわけているのに。
 その5分についてトップが甘く考えているから、子供たちは世界にやられる。
 協会の無配慮が最後の5分のねばりを削いでいる。

 同席者の多くはテレビの実況を見に立った。

 そのなかのひとりが笑いながら戻ってくると、
「勝った。」といった。
 信じるということは動じないことである。
(わたしはだから信じていたのだ。)
 実感であった。

 さて、その後、準々決勝第2試合。
 韓国対イラン。
 韓国の勝ちをわたしは疑わなかった。
 韓国が負けるはずがない。

 結果はご存知のとおりである。(8.8.04)





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