岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  気を抜く癖

 チュニジアオリンピックチームとの練習試合とはいえ、これでは拙すぎる。

 負けたからではない。

 山本昌邦氏の迷いがそのまま表出したかのような印象を残す。

 これでは緒戦のパラグアイには勝てない。

 選手たちの視線がゴールを向いていない。
 最終選考試合だから力が入ってしまったというのか。

 器用さはある。
 でもそれだけでは世界には通用しない。
 全体に線が細いのもやはり気になった。

 オリンピック最終予選以降、成長が感じられる選手が少ないのはどういうわけか。
 なにを目的に練習してきたのか。
 平山相太くんなどは、大学生相手に練習しているからか、心身ともに成長のあとがない。

 日本人はふうっと気を抜く癖がある、という。
 それも目的を達成してもいない状況で。
 だれがいったかさだかではない。
 が、貴重な診断である。(7.15.04)





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