岩井不巡 スポーツコラム
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  ポルトガルがギリシャに負けた、それはけっして波乱ではない

 ヨーロッパ選手権でポルトガルがギリシャに負けた。
 波乱だというが、そうではない。

 ポルトガルにはなにかが足りない。
 それは体格である。

 黄金の世代という美辞をもってしても、その実は世界ユースを連覇したというだけである。
 すごいことにはちがいない。
 が、ユース世代の強さがすなわちフル代表の強さを意味しないことは明らかである。
 なのに、いつも前評判が高いのは、評価する側がどこかで決定的な勘違いをし、なにかを見落としているからにほかならない。

 それはひとつひとつの局面、たとえばヘッディングに競い負ける、ボールの奪い合いで相手デフェンス選手の肉体の頑強さに負ける、シュートコースに入られたときのディフェンダーの壁に撥ねかえされる、からである。
 つまりフィジカルで負けているのである。

 ブラジルがノルウェーに苦戦するのはノルウェーの組織的な守備に苦戦するというのではなく、単にノルウェーチームの体格の大きさとそれにともなう接近戦での競い負けが、総体としての大きな不利となり、結果として敗北したのである。

 ではどうするべきか。

 ロビング、高いクロスで勝負しない。
 接近戦は避ける。
 ボールを接近戦になるまえに捌くことである。

 ただ、センターフォワードには高く、強い選手はいなくてはならない。
 センターバックにも高く、強い選手が欠かせない。
 ボランチにもひとりはいなくてはならない。
 つまり、センターラインに高く、強い選手を起用しなくてはならない。

 その点で均斉がとれているチーム。
 それはスウェーデンである。(6.14.04)





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