岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  騒ぎすぎである、東京ヴェルディ森本貴幸選手をめぐって

 やはり、騒ぎすぎである。
 東京ヴェルディの森本貴幸選手をめぐる報道がかまびすしい。

 15歳だから、どうなのか。
 最年少だからどうだというのか。
 ヴィッセル神戸のカズと対戦。
 ついには22歳の年齢差を記事にする。

 ふたたびいう。
 年齢は気にするもののみ気になるのであって、たたかう当事者にとってはまったく関係がないのである。

 かれの仕事は点をとること。
 そしてチームが勝つこと。
 それしかない。

 東京ヴェルディのフォワードとして、かれはまだ点をとっていない。
 かれとおなじく、イタリアセリエAで無得点のサンプドリア柳沢敦選手と同じレベルで語られなければならないものである。
 かれに物言うとすれば、このノーゴール、という状況についてのみであるべきだ。
 それは年齢とはまったく関係がない。

 こういう報道がつづくのは、かれを子供としか見ていない、かれを子供としか見られない、大勢の大人になりきれないエセ大人が有象無象いて、それがかれのとりまきの実態なのではあるまいか。
 なぜ、いつも、こうなるのか。

 結局、大人がいない、ということである。(4.15.04)





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