岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  2度と繰り返さないために

 それにしても、全員が下痢とは。
 なんたることだろうか。

 責任は団長か、協会か、ヘッドコーチか、明らかにしなくてはならない。

 どうしてこのような事態に陥ってしまったのか、キッチリと調査しなくてはなるまい。

 これからもおこりうるからである。
 おこりうる人為ミスの可能性の芽は、つぶさなければならない。
 危ないことはしないほうがいい、という認識を選手全員に伝えるだけでも有効である。
 例をだしてあげれば理解も深まるだろう。

 これがワールドカップの予選であったらどうなったことか。

 もし試合日程が中2日あったとしたら、もっと悲惨な結果になったかもしれない。
 苛酷な日程がさいわいしたということなのか。

 いずれにせよ、あってはならないことである。

 コックの帯同を再開する。
 協会はすみやかに発表した。
 ということは、今回のアテネオリンピック最終予選U.A.E.遠征にはコックを帯同させていなかった。
 責任は協会にある、といっているにすぎない。
 すくなくとも、それまでのコック帯同遠征にはおこらなかったのであるから。

 担当者の責任を明らかにするということは、担当者を処分するべし、といっているのではない。
 再発をふせぐことが責任をとる、ということである。

 どこに問題があったのか、そこをオープンにすることによってのみ、他の遠征隊が、同条件の中、遠征する際の、貴重なショートカットに、または経験、有用な情報になりうるのである。(3.9.04)





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