岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  JEF市原、浮沈のカギをにぎる、佐藤勇人選手

 残念であるが、前言を撤回しなくてはならない。

 ちばぎんカップといって、柏対市原のプレシーズンマッチがおこなわれた。
 3対0で柏が勝った。

 そのなかに昨年、一番うまくなった選手のひとり、佐藤勇人選手がいた。
 わたしのおもいえがく代表候補選手でもある。
 そのかれが、

 期待はかなわなかった。
 まったくといっていいほどに。
 まるで、昨年の初め、かれが試合に出始めたときに逆戻りしてしまったようである。

 佐藤勇人さん、あれはボランチではない。
 デフェンシブハーフだよ。
 シュートを打たないし、打とうとしていない。
 あそこの中盤の選手ならもっとマンマークが強くなくては通用しないぜ。
 そんなプレーをしていると、茶野隆行選手にとってかわられるぞ。

 JEF市原の浮沈のカギを握るのは、ほかでもない佐藤勇人選手その人でしかない。
 もし、ことし、佐藤勇人選手が昨年の倍の得点をとるとしよう。
 そのときにやっとJEFは昨年とおなじポジションに立てるのである。
 それ以上いくには、それ以上の得点にからまなくてはならない。
 わかっているのだろうか。

 阿部勇樹選手はトップ下を目指さないようだし、佐藤勇人選手にとってはビッグチャンスなのに。

 だからこそ、柏戦は不甲斐なさすぎる。
 いったいなにを考えているのか、なにを迷っているのか、判然としない。

 試合のプランは試合まえに完結済とすべきものである。
 試合になれば、走って、走って、走りまくる。
 イヴィツァ・オシムヘッドコーチがおっしゃるとおり。
 それしかないはずじゃないか。(3.7.04)





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