岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  練習のつもりの練習なぞ、役に立つものか

 柳沢敦選手が帰国した。
 代表の練習に合流し、さっそくぼけをかます。

 シュート練習で232本中56本の2割4分の決定率であったという。
 イタリアで通用しないわけである。

「練習は大切、きめなきゃいけない。でも練習でどうこういってもはじまらない。」とくる。
 コメントをのこすのなら、前半部分にとどめておくべきである。

 もしわたしがコーチならこのような選手は使えないし呼ばない。

 戦力として通用していない日本人選手の正体を見たおもいがする。
 232本うって56本しかはいらないような練習なら、するな。
 50本うって50本決める練習に即刻かえるべきである。

 鹿島時代、ジーコは、
「量ではない、質なのだ。練習のつもりの練習など、役に立つものか。試合と同じプレッシャーの中で、青くなって練習しろ。そういう精神で練習できる者だけが、勝てるのだ。」といったという。

 柳沢敦選手ばかりではない。
 中位に甘んじるメンタリティーをもつほとんどの日本人が、練習の意味をわかっていない。

 結局は甘い、といわれてもしょうがないのである。
 このままでは。(3.26.04)





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