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試合中はポルトガル語で挑め、三都主アレサンドロ選手
三都主アレサンドロ選手を見ていると、日本・ブラジル、双方の良いところ・悪いところが交錯し、かれの迷う声が聞こえてくる。
かれはそのディフェンス能力をかわれて代表に選ばれたのではない。
左サイドからの果敢なアタックこそがかれの使命である。
それこそがかれの持ち味で、ブラジルの大先輩はそこを期待し、その能力を買って、代表チームに呼んでいるのである。
かれが出場時間の3/4をディフェンスにあててしまうのはなぜだろうか。
たぶん日本人のメンタリティー、といおうか、日本語でつちかわれた精神性が、かれの心を占めるからだろう。
まずはそのポジションですべきこと、つまりディフェンシブにいくこと。
つまり、点をとられないように務めてしまうからにほかならない。
点をとるのがブラジルのフッチボルなのにもかかわらず。
かれはそのとき日本語で発想し、日本語で探っているのである。
一方、三都主アレサンドロ選手が、左サイドをドリブルであがっていくとき。
相対する敵選手が、かれのまえを塞ぐ。
すると、かれはひょいっとDFをかわした。
ペナルティーエリアにアタッカーをさがすと、すばやくセンタリング。
このとき三都主アレサンドロ選手はポルトガル語で思考しているのである。
得意は母国語で、不得手は日本語で思考してしまうのである。
ならば、かれ三都主アレサンドロ選手は試合中、口にすべき言語はひとつしかない。
ポルトゲーゼ(ポルトガル語)で挑むべきである。(2.28.04)
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