岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  バリアー その2、ライバルは小学生

 サッカーは小学生のときたった一度だけ、少年サッカークラブで練習したことがある。
 それ以来。

 思い出すことといえば、サッカーの達者な同級生(左利きである。)の蹴ったボールが睾丸に当り、その部位よりも膀胱の奥、下腹部に激痛を覚えた。
 随分と痛かった。

 試合もあった。
 デフェンスにまわされた。
 サイドラインをわりそうな浮球をボレーで蹴って、コート内に戻す。
 と、小さなどよめきが起った。
 そんなことしか憶えていない。
 
 次の日は行かなかった。
 
 つまらない。
 だから行かない。
 
 いまだっておなじである。
 つまらないことに熱中するはずはない。
 でもサッカーはしてみたかった。
 あまたの試合を見てきたものにとって、スポーツはやはりするものである、という考えにいたる。
 ならば、もう二度とおなじおもいをしないように、おのずから努めてみよう。
 意識してみよう。
 
 サッカークラブにおける著者の好敵手、同輩は下は幼稚園児、上は小学校3年生になる。(12.5.04)





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