岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  なぜレアル・マドリは強いのか
  勝つための条件、Jリーグ残留の条件

 レアル・マドリは勝つために補強をくりかえす。
 補強をしなければ、勝てないことをしっているからである。

 フェルナンド・イエロを解雇した。
 しかし、そうせねば、レアルは勝てないのだ。

 だれを出すか。
 これは問題にはならない。

 だれを入れ補強するか。
 強いチームの意識はここにきわまる。

 なぜそこまでするか。

 勝てばおいしいものにありつけるからである。
 そのことをしっているのは勝つチームだけである。

 札幌、大分とJ2からはいあがる。
 その力は相当のエネルギーを必要としよう。
 しかし、上のリーグへ行くというはっきりした目標がある。
 J1のチームとは対戦しない。
 たとえ戦ったとて善戦はしても勝てないだろうが、そういうレヴェルでかまわないのである。

 優勝を目指す。
 公言する。
 そのための補強。
 そのためのアイディア。

 優勝は盤石である、と多くの人がおもえたとき。
 そのときはじめてJ1残留になる。
 残留を希望するものに残留はない。
 優勝を希うチーム組織、意識になって、はじめて残留はありえる。

 コストがかかる!
 ならば、そっこくリーグから退き、アマチュア登録にしなおすことを勧めたい。
 コストをかけずに補強をする、なぞという甘い考えは唾棄すべき負け犬根性であり、戦う姿勢になっていない。

 コストはかかるものである。

 そのコストをどのように回収するか、そこにアイディアを活かせ、オリジナリティーをだせばいい。

 いうは易い。

 しかし、育成か集客か、ほかに方法はないのか。
 最初からできないときめつけていないか。
 考えが、なにものかに、とらわれていないか。
 独特の育成方法、独特の集客方法はないのか。

 新機軸なぞ、そうやすやすと見つかるものではない。
 ならば、旧来のなかに新しい芽を見つけ、いま有る方法のなかで、できることを考える。

 考えて、考えて考えてみる。
 まだまだ、こんなにも方法はある。

 まだまだすてたもんじゃないのである。(8.5.03)




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