「90分全力で、集中してたたかいます。」 　　無茶な、そんなことできるはずないじゃないか 「90分全力でたたかいます。」 「90分集中してがんばります。」 　そんなこと、できるはずがないじゃないか。 　本当に。 　できるとおもっているのかい？ 　こういう言葉がでるということは、なにも考えていない証拠である。 　反省していない証拠でもある。 　だから経験にならない。 　おなじことを繰り返す。 　どこが拙かったか、見つけ、まず確認する。 　次に、その対処を考え、実践し、改良し、再度実践する。 　また修正し、再々度実践する。 　なんとか修正できた。 　そこではじめて反省が経験に昇華する。 　練習をくりかえし、くりかえす。 　ふたたびもとに戻らないように、あやまちをくりかえさないように、意識し集中する。 　ふたたびいう。 　なにも考えなければ、経験にはなりえない。 　問題は、かれをして、 「90分全力でできる。」 　といわせた環境であり、 　かれをして、 「90分集中できる。」 　といわせる風土であり、 　またそのようなかれを形成せしめた指導者としての先達の責任を、かえりみないわけにはいかない。 　ちなみに、かれはJリーガー、プロフェッショナルである。 　根は深い。（7.30.03）