|
|
JEF市原ヘッドコーチ、イヴィツァ・オシム、オシム語録
また悪い癖をだしている。
JEF市原のヘッドコーチ、イヴィツァ・オシムにたいするマスコミの対応である。
かれの反語的精神を気にしだした。
オシム語録となうったJEF市原のアイディアはおもしろいし、素晴しい。
ただ、それをマスコミがそのまま報道するのはどうか。
あいかわらず人がいい、というか、無批判に受け入れすぎである。
スローインが自分達に有利だと考えているのなら間違いだ!
何故ならピッチの中には10人しかいない数的不利の状況なんだから。
とオシムはいう。
それをそのまま載せてしまう。
ほんとうにそうだろうか。
たしかにそういう局面はある、というにすぎないのではないか。
まず、スローインにはオフサイドがない。
それだけで状況的優位にある。
サッカーは攻撃と防御が交錯し、瞬時にその局面が変わるスポーツである。
点を多くとったチームが勝つだけで、あとは局面でしかない。
いい場合もあり、逆の場合もあるにすぎない。
勝負というものは、勝てば選手のおかげ、負ければヘッドコーチの責任なのである。
勝っているときは選手を褒め、その成長の手助けをしなくてはならない。
げんにJEF市原の試合後の選手のコメントをオシム語録を読む前に読むといい。
かれらの姿勢はいつも謙虚である。
いままでも、おとなしい言動のかれらのこと。
おもしろおかしくコメントする選手はいない。
ただ、一試合一試合、集中し戦う姿勢が結果をともなうにつれ、確固たる信念にかわりつつある。
わたしはかれらの言動にその変化を感じる。
試合を決定するのはヘッドコーチの存在ではない。
11人のフィールドプレーヤーでしかないのだ。
それを忘れてもらっては困る。(7.25.03)
|
|
|