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歴史の証人になる方法
このようなことは、もうない。
預言者でなくても、イチロー選手は歴史に名を残す。
それは断言できることである。
かれの現役生活は歴史そのものである。
中田英寿選手も歴史に名を残す。
かれもまたその現役生活が同時に、歴史を刻んでいるのである。
同時代に生まれ生きるものにとって幸運なのは、かれらをナマで見られる機会のあることだ。
しかも、かれらの試合を目で見、膚で感じに、行こうとおもえばいつでも行くことができる。
あたりまえのようにおもえることだが、これは偶然で、千載一遇といってもよい。
たまたま、才能が束になってでてきたのか。
それをいつでも見られるとおもったら、大間違いである。
人は機械ではない。かれらに不測の事態がおとずれないとはかぎらない。
それよりももっと可能性があることは、かれらよりも、われわれの明日が見えないことである。
いまさら始まったことではないのだが・・・。
いずれにせよ幸運は、幸運だとおもったものが幸運で、なにが幸運か?などと野暮な質問はしてくれるな。
なぁに、幸運だと自発的におもえることが、そもそも幸運なのである。
さて、歴史の証言者になる幸運を授かるには、かれらのパフォーマンスをナマで見なければならない。
幸運は、かれらの出場する試合を見ようとするものだけにしか味わえないもので、だれにでも挑戦権はあるが、だれにでもできる、というものではない。(7.15.03)
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