岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  流れのなかでのゴールとセットプレー

 セットプレーからのゴールは1点。
 プレイオン、いわゆる流れのなかでのゴールならば2点。

 それならば、流れのなかからのゴールを期待するし主張もしよう。
 しかし、どのゴールも1点にかわりない。

 ならば、昨今の、流れのなかからのゴールを、その上位にもってくるがごときアナウンスはよしてもらいたい。
 だいいち、中村俊輔選手に失礼だ。

 いまのフットボールを目を凝らして見るがいい。
 ほぼ30メートルのあいだに両チームの選手たちがいる。
 そのせめぎあいのなかから、瞬時に一方はゴールを目指し、他方はゴールを死守する。
 得点する状況はむしろ厳しくなっているのが実情ではないか。

 タイトなエリア内で相手にボールをとられ、速攻で失点をくらうのと、同じエリア内でオフェンスの足をひっかけフリーキックで失点するのと、危険なエリア内でのミスにかわらない。

 いずれもしてはならないミスである。
 だからするなとはいえても、それをしてしまう。
 それが、フットボールじゃぁないか。

 セットプレーだけの1点、などといってくれるな。

 得点する、その能力はアルバロ・レコバにもひけをとらない才能を持っていればこそ。
 まして本場のイタリア人がそれのみをもって中村俊輔選手の才能の評価をさげたか。
 そんなことはない。

 どうも、わが国のサッカー報道には妙な癖がある。
 はなはだしい勘違いである。

 結局はゴールをその高さ、幅ともに50センチ広げてみるよりほかに術はない。(6.20.03)




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