岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  語術

 海外移籍を考えているのなら、日本にいるあいだに、まず当地の語術をできるだけ早く習得するべきである。

 中田英寿選手が上首尾なのは、かれのイタリア語の能力の程度が高いからにほかならない。

 意に反したとき、どのように主張し、また、どのように説得するか。

 そのために当地の外国語を習得するのである。

 試合に使われないのはどうしてか。
 こんなはずじゃないと感じたときにこそ当地の語術がひつようになる。

 一般的には通訳を使う。
 しかし、それではいけない。
 ヘッドコーチとは直接わたりあえなくても、わたりあわなくてはいけない。

 中村俊輔選手や、高原直泰選手、稲本潤一選手あたりは、通訳を介して伝えるか、もしくは意志を伝える行動すらおこしていないか、のいずれかではないのか。

 磐田の藤田俊哉選手はイタリア語の習得をめざしている。
 柳沢敦選手はどうなのだろう。

 すくなくとも、契約がきまって、はじめて辞書をみるようでは、かなりのハンディをはじめから負うことになる。(5.13.03)




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