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アマチュア
吉井理人投手がおもしろいことをいっていた。
チームの若手と談笑する映像が流れるなかで、吉井理人投手は進んでチームに溶けこんでいこうとしている。
「ずうっと、日本でやっていたら、先輩ということで、若いもんに、ジュースでも買ってこいって威張ってたんとちゃいますか。」
「むこうでは、若い選手が、ヘイ、ヨシ、ボールとってくれ。へいきでいいますもん。こっちも、しゃあないからとったるってなもんですわ。」
「こっちでも、負けたくない、っておもってるんですが、むこうはね、もっと強いんです。ひとりひとりの負けたくないって気持ちが強い。みんなで勝っていこうって。こっちとは違うんです。そんなこと感じましたからね。上下関係は気にしません。」
少年野球、中学校、高校、大学ときて社会人、そしてプロ。
軍隊の上意下達が脈々と、しかも無反省に使われている。
いわば、監督が勝負を決めるとおもわれている。
たしかに、学生スポーツでは指導者の存在がチームの勝敗を左右する。
いい監督のチームが勝つのである。
アマチュアならそれで実績をあげてきたのだから説得力もあろう。
しかし、ことプロにおよんで、監督にスポットライトがあたりすぎるきらいがあるのは、日本のプロはせいぜいがアマチュアの延長でしかなく、だから世界に通用しない証左。
世界に通用しなくてもよいのだ、とおもっているのではないか。
世界が視野にない競技は、かならず衰退する。(3.14.03)
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