|
|
ベースボール、そして、野球 アジアシリーズ
Baseball を野球と表したのは正岡子規。
わが国で行われているのは、たしかに Baseball ではなく、野球である。
全体を支えるのが球界であり、そこで普及伝播するのが野球道。
もちろん似非もある。
それは求道であり、また精神であり、雰囲気である。
空気ともいう。
野球はあくまでも野球である。
この国で野球は野球として完結している。
それはBaseball とは似ているが異質なものである。
たたかう相手が Baseball だと、こちらも Baseball で挑めるのだが、野球が負けた場合(めんつ。)のことを考慮してベストメンバーは組めない。
というよりも責任の明示をしたくないがために、組まない。
そののち、野球圏内に再突入するや、またもとの野球に戻る。
これだからいつになっても Baseball には勝てない。
でも、ひょっとして、野球を底上げ(むしろ底辺の拡大か。)できれば状況はちがったものになる、かもしれない。
野茂英雄選手は Baseball がしたかった。
ただそれだけだ。
他意はない。
もちろんいまも同じである。
先駆者の動機というものはいたって単純であるものだ。
それゆえに強固でもありうる。
野球は野球なりにおもしろい。
Baseball は大味でおもしろくなく退屈きわまりないという。
ひとそれぞれか。
本場ではすでにワールドシリーズをたたかっていて、その勝者が世界一といっている。
いまひとつのチャンスはアジアシリーズと名うってみてはどうだろうか。
アジア圏であれば出場制限枠を設けない。
そこでするのが Baseball ではなくて野球なら、Baseball と競える可能性が見えてもこよう。
パシフィックリーグなんていうのはよして、モンスーンリーグ、タイフーンリーグ、レインフォレストリーグなど名称にはことたりる。(2.11.03)
|
|
|