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どうしてカズ、三浦知良選手を見習わないのか
来年度の契約はしない。
退団が決まる。
かれはチームの顔である。
個人的には認めない。
が、世間はかれを評してそういった。
生え抜きである。
代表にも選ばれた。
ファンは大反対の合唱である。
そのどれもが情緒的色彩から抜け出ない。
このままでいいのか。
われわれはよく考えなければいけない。
チームが苦境にたったとき、かれはなにをしただろう。
10年選手であるかれが、チームにどのような貢献をしてきたか。
なにもしていなかった。
かれはなにもしてこなかった。
わたしにはそうみえる。
貢献してきたつもり、というだろう。
しかし、なにもしていない。
したしないの水掛論にはなりえない。
きみのプレーが緩慢で、怠惰で、きみはそのチームのガンだ、といってきた。
動きではない。ハートのことだ。
あたりまえのことしかしてこなかった。
10年選手のきみが、新人のときとかわらないプレーをする。
新人ではないきみが。
孤軍奮闘する姿がなかった。
苦悩する姿がなかった。
苦悶し格闘する勇姿がなかった。
若いチームである。
シュンとなってしまうのはやむをえない。
が、きみもその雰囲気になじんでしまっていた。
そうじゃないだろ。
おまえが立ち上がらずしていったいだれがチームを勇気づけ、奮起を促すのだ。
裏切られた気分。
きみはいう。
しかし、ことしこそは変貌をとげた姿が見られるときみに期待し、その期待を毎年ことごとく裏切られつづけてきたファンはなんていえばいいのだろう。
移籍は考え次第で選手寿命を延ばしもするが、みじかくもする。
本人の心がけ次第である。
いっときは脚光をあびるだろう。
取材もふえよう。
だが勘違いはするな。
いままでとおなじプレーしかできなければ、きみのうしろには若く、才能のあるものが大挙待ち構えている。
いままでのプレーとかわりなければ、高額年俸がきみの首をしめることになる。
チームに必要なもの。
それはテクニックでも強さでもない。
負けない。
負けてたまるか。
この精神を貫ける選手であるかどうかなのである。
すすんでリーダーシップをとろうとするその姿勢である。
ドゥンガになれないのなら、どうしてカズ、三浦知良選手を見習わないのだ。
中西永輔選手!(12.4.03)
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