岩井不巡 スポーツコラム
スタジアムで会いましょう

  中日ドラゴンズ落合博満監督を期待しないわけにはいかない

 あの落合博満さんが中日ドラゴンズの監督である。

 どんな野球をみせてくれるのか楽しみである。
 ピッチャーの起用法が気になるところ。

 舞台裏のことになる。
 星野仙一さんにしてやられた中日ドラゴンズにとって落合監督就任はどういう意味をもつのだろうか。
 ネット裏がかまびすしい。

 鉄拳に象徴される強い父を演じる星野仙一さん。
 鉄拳をふるったかどうかはここでは問わない。
 ただ愛の鞭という言葉は鞭をふるうものの視点から発された独善だということを忘れてはならない。
 いまでも小学生のころに受けた理不尽なびんたをおもいだすたびに憤る。

 加害者はわすれっぽである。
 対して被害者は忘れないものである。

 落合博満監督は自主性を重んじる。
 選手に手をあげるなぞはもってのほかだ。
 が、率直にいって若手選手に自主性をあたえても苦労するのはむしろ落合博満監督のほうになる。
 かれら若手選手諸君はまだ一人前ではないからである。
 そのかれらに責任を問わない大人たちがかれらを取り囲んでいるからである。

 読売ジャイアンツの工藤公康投手も西武ライオンズへ入団してから数年は練習嫌いであった。

 なぜ入団してから真のプロフェッショナルがでてこないのだろう。

 たぶんこの国がそうさせるのだろう。
 甘やかすからである。

 なにせ一生懸命を馬鹿にする風土だもの。
 だから怪我やトレードなど、人生の岐路に立たないとわからないのである。
 それまでは自分の力だけでは変れない。
 もったいないことである。

 強くなりたいのなら正しい専制をふるうことである。
 甘やかすことではない。
 勘違いしてはいけませんよ、落合博満監督。
 ここは日本です。
 メジャーリーグや1A,2A,3Aのある国じゃない。
 すると落合博満さんが成功する場合はコーチ次第か。
 落合博満さんのために死ぬ覚悟があるか、どうか。

 日本の野球を変えられるのはいまのところ落合博満監督だけなのかもしれない。
 落合博満さんこそ日本球界の風雲児だもの。
 期待しないわけにはいかない。(12.17.03)




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