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ニッポンのバレーボールよ、どこへいく
イタリア、U.S.A. に連敗。
ワールドカップ女子バレーボールである。
いざ負けてみると、問題点は、やはり、ずうっとおなじところにある。
残念であるがニッポンは変わっていない。
若いエースを起用したことは褒めていい。
より厳しい試合、プレッシャーのかかる試合で使いながら育てていくより近道はないのだから。
問題は、セッターという存在について工夫反省変化がないことにある。
いまや、コンビネーションバレーは試合を左右しない。
いわば試合のスパイスでしかない。
その意識が旧態依然のままである。
コンビネーションバレーをお家芸としてきたがゆえに、コンビバレーという看板のおろしどきをはかれないでいる。
たちが悪いのは、その看板をおろす必要を感じていないひとが相当数いることである。
ふたたびいう。
コンビネーションバレーでは、単調な攻撃に陥りがちなバレー発展途上国ならいざしらず、強豪国には通用しない。
先代の看板をおろさなければならない時期なのである。
ミュンヘン、モントリオールの栄華はレギュレーションも含め、すでに異次元の遠いむかしのことでしかない。
それは銅メダルを延々と語ってきたニッポンサッカーをおもいおこさせる。
看板をおろすのをためらったがゆえに、深みにはまったのである。おなじ轍をふんではならない。
いま行われているバレーボール。
その要諦は、@速いサーブをいかに正確に入れられるか。
Aブロックで相手の攻撃を止める(最善)、ワンタッチ(次善)で反撃につなげる。
これがどれだけできるか。
ここにある。
ブロックでワンタッチ後の反撃において、基本はオープン攻撃にある、という認識がされていない。
大きなトスと高い打点のスパイクが必要なのである。
速攻のバリエーションをふやすことではない。
セッターの上背が低い、これは致命的であり、セッターの大型化が急務である。
コンビネーションはブロード攻撃というアイディアで終焉とすべきである。
オープン攻撃のたたかいになるのだから、バレーボールはつまらなくなるだろう。
だが世界に通用するスキルを維持し、世界ランクでつねに上位にいれば、ファンは浮気せずにいてくれる可能性も高い。
トータルフットボールというアイディアにもとづく、全員守備、全員攻撃のトータルバレーボールが求められているのである。(11.6.03)
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