6.キャビネット(Cabinet)

 6年前くらいに製作。引き出しは3つあるけど、これらはおまけ。目的は居間に置いてルーターなどの機器収納ボックスです。贅沢に作ろうとおもい、キャビネット裏は檜で他はすべてケヤキ。引き出しは底板が米ヒバで他はケヤキ。なので小型の割には重い。
 今年、もう一台ルーターを入れなければならなくなり、放熱が一層ひどくなってしまった。もともと後ろ板にはスリットの窓がつけてあったのだけど、これでは不十分に。しょうがないので上から三段目の引き出しを外して暑い時期は開け放して使用。
 ついでに引き出しの前板だけ作った。知らない人が3段目の偽引き出しを開けたら驚くだろうな。
 作ってしばらくしてから、その前板だけを見ていたら、何かに似ている?うん、そうだ!和式のポッちゃん便器のふただっ、一度それが頭にインプットされたら、引き出しの前板すべてが和式便器の蓋に見えてしまって困っています。
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 肝心の一番下は引き出しではなく、扉はマグネットキャッチで固定し、扉の上の両側を押すと外れます。すべて外れる方式の扉ってとても便利だと思うのだけど、なぜかほとんど使われない。
 それと、和式便器の蓋じゃなくて、引き出しについて。何人もの家具製作職人さんがいってるけど、引き出しって周りに箱があって、結局2重になって材料も たくさん必要になってしまう。引き出しの中に入れるものがある程度決まっているんなら、前板と底板だけで側板はいらないんじゃなかろうか。お盆に前板がつ いてるっていう感じ。強度が心配なら細い幅木を斜めに側板変わりにいれるかな。まっ、対応策はいろいろあるとおもう。デザイン的にもおもしろそう。
 といいつつ、3つも従来のなんの特徴もない引き出しをつくってしまって駄目ですねぇ。
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 作ったときのメモや現物を測りながら図面をおこしていて感じたのですが、だんだん図面が完成するに従って、図面の雰囲気というか図面からかもし出してくるキャビネットの全体像が、現物のそれとすごくというかほとんど一致してくることに結構驚いたのです。
 ということは図面をしっかり仕上げておけば完成したときの製作物の感じがそこそこ正しく得られるということなのかな考え始めています。しかしやはり試作品が一番であることには変わりありませんが。
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右のSketchUp8図面ダウンロード

組み立て前の
SketchUp8図面ダウンロード
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