13バターケースとバターナイフ(buttercase&knife)
 以前より制作してみたかった、くり抜いて作ったバターケースとその中にすっぽり納まるバターナイフ。共にケヤキ。冷蔵庫に入れっ放しになるのでケースがひび割れたり変形するのではという心配を確かめるために、試作品で確認中。
 バターは雪印の200グラム。塗装はクルミ油。
 
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 一番の特徴は、ケースの蓋を開けるとナイフの柄が持ちあがるという遊び心をくすぐる仕組み。それがちゃんと機能するかどうかも確かめたくて、とにかく制作し使用中です。
今のところとてもイイ感じだなぁ。
 この仕組みは応用が利きそうで筆箱・箸入れ・工具箱などなど蓋を開けて一番に使いたいものを箱の中の支柱に乗せておけばよいだけなので、うまくいくんじゃないかと考えてます・・・。
あたりまえですが、支柱に乗せたときに必ずどちらかに傾かなければ、この仕組みは使えません。
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 余談になりますが、この仕組みの特許をとろうかと公示されているバターナイフとケースのものを調べたら45件ヒットしました。しかし私のこのアイデアはありませんでした。
 市販されているマーガリンなどプラスティックケースに入っているものは多数ありプラスティックの射出形成で簡単にこの形はつくれますので、結構いい線、行っているんじゃないかと天狗になっております。
しかし、こうして発表してしまっている時点でアウトなんですね、特許出願は未発表のものに限りますから。実用新案も似たようなものなのかな?
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 現状の改善点は図面にはあるのですが、バターの寄せ止めは、やはり必 要だろうということくらいです。ナイフが短くて使いにくいのではと心配しましたが特に問題はありません。ただナイフ側面にバターの残りがつきケースとくっ ついて柄が上がってこないことがありますが、柄をつつくと持ちあがってきますのでまぁそれほどの不都合ではないとおもいます。
 この程度の支柱の形ならくり抜くついでに、削りだすことも可能でしたが止めました。試作品ですのでそんなことをしたら、あれこれ違ったアイデアを試すことができなくなってしまいます。支柱は下から2ミリのステンレスネジで止めました。
 支柱を中央にしたのは、右利き左利きを考えてのことです。まぁご自分だけで使うならバターナイフの形や重さにあった位置にすればよいでしょう。柄が蓋を開けたときに持ちあがってくるようにすればよいだけです。
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 すばらしいバターケースを作っている方はたくさんいらっしゃいます。 たいていはナイフの柄がケースの外にはみ出しているものが多いです。そのようなタイプのものでもバターナイフの形状に制約がありデザインや握った感触等に 不満は残るかもしれませんが、後付けで支柱を固定し、専用のバターナイフを作れば(ケースに入れるためにバターの幅を切る必要があるかもしれませんが)こ の方式で蓋を開けると柄が上がってくるようにできるのではと考えます。バターの柄は出っ放しでかまわないとお考えの方にとっては全く魅力のないもので、こ こまで読んで下さり申し訳ありません。
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 くり抜くのに治具を作ろうとしたのですが、アレが使えるのではとひらめきました。
 試してみると、このために作った治具同然です。もともとは靴べらの凹部分を削るためのもの。ということはヨシッ、ほぞ穴にも使えそうだ。12ミリのビットで時計回りにクルクル周りながら少しずつ掘り下げてあっという間に終了。
 底のビットの跡もなくきれい。なんで中心の跡が残らないんだろう。この理由がわかれば靴べらの凹部分の切削跡の問題も解決するんだけどなぁ。どなたかご教授をお願い致します。
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 なお当たり前すぎる事柄ですが、ケースが十分な大きさならばこんな仕 組みは不要であることは言うまでもありません。ナイフだって最初から斜めにしてバターの横に入るようにしておけば良いだけですし、長さだって柄の形状だっ て素敵なデザインで制作できるでしょう。あくまで柄はケースからはみ出さず中に納めるということにこだわっての試作品です。
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