よもやま話

このページは単なる私の趣味などの雑記ページです。一応、項目ごとに分けてありますので、興味のある話などありましたら読んでやって下さいね。少しずつ書き足していきます。足した部分は赤で表示しています。(時々人格交代がおきることもありますので御了承下さい(^_^;)


怪獣のはなし

  • 小学生のころ、ウルトラ怪獣にどっぷりハマった私の一番の宝物は、登場怪獣が勢ぞろいした(確か初期のシリーズ分ほどだったと思う)カラー下敷きでした。小学3年生かあたりの雑誌の付録だったという記憶があります。これでほとんどの怪獣の名前を覚えたものです。
  • おかげで、放課ごとに机の横に男子が並び、怪獣の絵を描いてとねだられました。こうして怪獣描きの私が出来上がっていったのですね。
  • 好きな怪獣を並べてみますと、まずベスト3は決まっていて、ゴモラ、ドドンゴ、ジェロニモンです。それからあとは順不同で、リトラ、ゴメス、ジラース、シーボーズ、チャンドラー(ペギラ)、ギャンゴ、ピーター、恐竜戦車、ツインテール、シーモンス、シーゴラス、エレキング、ウインダム、ガヴァドン、ベムラー…とまあ、思い出せるあたりでだいたいこのぐらいでしょうか。えっ、人気どころのバルタン星人やレッドキングはどうしたのかって?すみません、、私的にはちょっと……(^_^;)
  • ピグモンやカネゴンなどのかわいい系もまあまあ好きです。
  • ウルトラ怪獣のほかではもちろんゴジラやガメラも好きで、フィギュアも集めまくっています。ちょっと多すぎて収拾つかなくなっていますが(^_^;)
  • 大昔、ゴジラのぬいぐるみを着てビルを破壊しまくる夢を見ました。で少し前に、同人誌イベントでゴジラに襲われる夢を見ました。幸せでした。
  • 怪獣というと、そのデザインは大体爬虫類系かほ乳類系で、不思議と昆虫系は少ない気がしますね。まあ、御存じ仮面ライダーなんかはバッタですが、それを見ても分かるように昆虫系は人間に近い◯◯星人みたいなものには多いけど、怪獣ってカンジには滅多に出てきませんね。元の造形からして怪獣みたいなのに…いや、逆に既に怪獣っぽすぎてデザインの余地もないとか。かのモスラはそれこそ変えられるのは羽くらいで、あとはやや頭の大きい蛾ですからね。大きくしただけでは手抜きと言われても仕方ないというか…難しいところです。
  • これが映画なんかだといわゆる「巨大生物パニック」もので昔はいろいろ出てましたね。まあ、巨大といってもピンキリなんですが、アリ、ゴキブリ、クモ、ハチ…。そうそう、最新のところではもうテレビで放送されるようですね「スパイダーズ」…まんまやん。これも超巨大なクモが出てくる訳ですが、予告だけ見てる分だとちょっとCGがいかにもCG見え見えで、いまいちリアルさには欠ける気がします。今の映画のレベルではないような、ちょっと素人くさいような。
  • その点では「スターシップ・トゥルーパーズ」の昆虫型宇宙人はなかなかの迫力ですね。昆虫は甲虫型の重量級を主としていろいろ出てきますが、幸いにも私の嫌いな毛虫が出てこなかったのはよかったです。さすがに巨大毛虫がスクリーン一杯にうごうごしていたら、私は失神していたかもしれません。
  • 怪獣とはちょっと違ってしまうのですが、先日「ダイナソー」を観てきました。かの「ジュラシック・パ−ク」に匹敵するCGの迫力ある恐竜は見応えがありました。筋肉や皮膚の細かい動きは素晴らしかったですね。今やこんなリアルな表現も可能になったのかと思うと技術の進歩もすごいもんです。やたらそういうことばかりに気がとられてしまうのは良く無い癖ですが、私もこういうのが作ってみたいなあと思うのは正直なところです。さすがに個人であんなのは作れませんけど…。(やっぱ金と人手は要るでしょう)
  • まあ見た目が凄いのは誰でも分かるとして、内容的には恐竜もののファンタジーです。イグアノドンが主人公、ってところが面白いと思いました。有名な恐竜ですがあまり目立つような気がしないので普通はあまり考えられないよねー、と思いました。じゃあもしも私だったら何を主人公に持ってくるか、と考えるとこれがなかなか難しい。T・レックスは一般的には悪役に見られてしまいそうだし、私の好きなトリケラトプスはイマイチかも…。魚竜は海を舞台にした場合は面白いかもしれません。プレシオサウルス・エラスモサウルス・モササウルス…、いっそのこともっと古生代の物語もいいかな。アンモナイトが主人公とか。ううーん、やっぱりいろいろ考えすぎてしまいそう。
  • ストーリーはいかにもディズニー、ですね。主人公の愛と勇気がメインってとこでしょう。やや悪役が単純になってしまうきらいもありますが、わかりやすくて子供にはいいかもしれません。そうそう、悪役の恐竜カルタノサウルスですが、見覚えがあると思ったら、以前ゴンドワナ大陸の恐竜展を見にいった時にあったやつでした。手が異常に小さいのが印象的な恐竜です。
  • なんにせよ、人間が一切出てこないのが私としてはよかったですね。純粋に恐竜だけを沢山見られて満足できましたから。擬人化されたのはキライという人もいるでしょうが、それだとドキュメンタリータッチになってしまい、人が登場しないとストーリーが作りづらくなるでしょうから難しいでしょうね。
  • 久しぶりに映画を観てきました。「ジュラシック・パーク3」です。今さら恐竜の出来については語ることはないのですが、今回の主役は背中に帆がある肉食恐竜スピノサウルス。あまり聞いたことないようなと思ったら、割と最近にその実像が明らかになったということです。映画の中では人間やT・レックスまで襲ってましたが、実際は魚を食べていたらしいです。
  • ストーリーは単純明快で、恐竜の島で行方不明になった男の子を探しに行くというもの。特に癖の有るキャラクターはいなかったかな。前回のような悪役っぽい人たちもいなかったし、全体的にまっすぐな展開という印象を受けました。スピノサウルスくん、なんでそんなにしつこく追っかけてくるのかな?最初に食ったナッシュさんという人がそんなに美味しかったのかしらん。でなけりゃ、そんなに食いでのないちっこい人間なんか苦労して捕まえなくても、他にでっかい餌がたっぷりあるもんね。どうでもいいけど、ナッシュさん、最後は恐竜のうんちで締めくくられました。しかも出来たてほやほや・・・
  • そういえば、最初にパラセイリングでボートに乗ってた人が消えてしまったというのは、”何か”に襲われたということだと思うのですが、一体何に襲われたのでしょう?その辺りは曖昧にされているのですが、映画に出て来たプテラノドンならまず上で飛んでいる人を襲うような気がするし(それに翼竜を空から目撃できないということは考えにくい)、海からだとするともちろん海棲のもので・・・
  • 結構なスピードで走るボートの上から器用に人だけをさらっていくヤツとは一体・・・首長竜のプレシオサウルスか?それにしても、もしそうなら海のやつらはとっくに島の外に出ちゃってアメリカ近くの海域に出没しているはずですよね。うーむ、わからん・・・
  • まあそんなふうで一緒に行った妹はやや不満だったようですが、私はやっぱり恐竜が見られて単純に嬉しかったです(^_^;)それに映画館で恐竜グッズを買うのが目的だったりして・・・
  • 競馬のはなし

  • いやー、もう何年やってますか。最初に初めて買った馬券は有馬記念のメジロパーマーのでした。まさかいきなり勝ってしまうなんてねえ。でも、それからはあまりパッとしたのは取ってないんですが…(^_^;)
  • 自分一番はビワハヤヒデくんです。何せ京都までわざわざ引退式に行ったぐらいですから。まだまだ走れそうな体躯。残念ですが、でも元気に繁殖生活が送れるなら幸せですよね。その後、たまたま本屋で見つけたポケットサイズの写真集を買いました。引退後の彼の姿は素敵に変身していてびっくり。たてがみやしっぽは金色の混じったきれいな白。体も真っ白。現役時代はこう言ってはなんだが、葦毛の悲しさ、ぶちぶち模様で冴えない風格だったのに、まるで別馬。天使みたいだよ、あんた。弟のナリタブライアンは早々と天に召されてしまったけれど。
  • ホクトベガは本当に可哀相でした。まさか「砂の女王」と呼ばれた彼女がドバイで死ぬなんて、出来過ぎのドラマみたいで、最初は信じられなかったのだけど、宿命なんてものがあるのだとしたらまさにその通りなのかもと思いました。彼女は砂の大地に愛され、そして砂の大地に帰っていったのだと…。
  • サイレンススズカのときはテレビで観戦していて、もちろん馬券も買っていたので彼を応援していました。余裕の逃げだよ、もう全然大丈夫だね、なんて思っていた矢先、突如のペースダウン。そしてコースから離れて武騎手が下馬したとき、まだそれほどの不安はなかったのにまさか予後不良だなんて。自信満々で望んだレース。圧倒的な人気の中で、誰がこんな結果を予想したでしょう。その後の新聞には異例とも思える彼についての記事が多く見られました。一般のあまり事情に詳しくない人たちはやはり、なぜ足を骨折したくらいで殺すのか、役に立たなくなったからなのか、という非難の声を上げていました。そして、それに対して、決してそうではなく逆に馬を苦しめないための処置だと説明する記事もありました。そんな議論にのぼるほど、Sスズカは人気のある馬だったわけです。だって、今までだってそうやって死んでいった馬は数限りなくいるのですから。そしてやはり、いつもどの馬も無事にゴールを駆け抜けてくれることを祈るのです。
  • 最近で印象的なのはメジロドーベルと、エルコンドルパサーです。ドーベルは最初の頃は、単に北海道に嫁に行った友人の家の前がメジロ牧場でそこで彼女が生まれたと聞き、よし応援しようと追っ掛け始めたのですが、まさかこんなにすごい活躍をするとは思いませんでした。エルコンドルパサーは、正直言って私の好きだったアニメのキャラクターの名前だったのでつい買ってしまったのがきっかけです。(ザブングルに一話出ていただけ、すぐにお亡くなりになってしまったエル・コンドル様ですぅ)なんとこの2頭がカップリングするそうで、二世が期待されます!
  • さてさて、競馬と言ったら馬券ですが、最近ではやはりワイドですね。これがなかなかの曲者で、意外とおいしいんですねえ。勿論、なんだって当たらなきゃ仕方ないんですが、何せ枠連・馬連ならそれぞれ当たりは一組ずつですが、ワイドならこれが1-2着・2-3着・1-3着と、なんと三組も!(勿論当たれば、の話です)つまり、自分がこれぞと厳選した3頭の馬をボックスで買えば、うまくいけば全部はいるかもしれないのです。…とまあ、そうはなかなかいかないもので、私はせいぜい二組当たったくらいですが。しかし、うちの妹のように、いつも2、3着の馬ばかり当てているような人にはお薦めの馬券ですね。
  • でも、自慢ではないですが、私は大体7、8割は当てていると思います。まあ、ほとんどグレード・レースですから、堅いっていえばそれまでですが、でもまあまあだと思いません?秘訣は…特にありません。ほとんど勘ですから(^_^;)
  • つい名前で買ってしまいますしね。特に「マチカネ」!この冠名の馬はずっとチェックしています。馬主は細川さんという方ですが、その命名のセンスときたらすごいです。シリーズものが多いようですが、「これは一体何のシリーズだ?」と思うものも。「マチカネコンチキチ」は最近の大ヒットと思いました。なんていうか、とてもG1で勝てるようには思えない名前ばかりで、菊花賞をとったマチカネフクキタルはまだいい方の名前だったからよかったのかと色々複雑な思いです。マチカネワラウカドも結構頑張ってたけれど…。妹など、「マチカネニハがないじゃん」と突っ込んでました。
  • 久しぶりに競馬やりました。(今年は全然できなかったんです(泣))そうです、今世紀最後の有馬記念。これだけは絶対にやらねば、競馬ファンの名がすたる!…といっても、近くのウインズで買うだけなんですけど。
  • しかし今年は連勝街道ばく進中のテイエムオペラオーがなんといっても超人気。これは堅いでしょう。少なくとも連には絡んでくるはず。絶対はずせないと思い、では二番探しをしなくては、ということでこれもいつも二番のメイショウドトウ。しかしこの連はあまりに配当が低い。こういう時こそワイドですよ!
  • 敢えて一番人気の組み合わせをはずし、そこそこのものを五通り。もうワイドだけ買っておしまい。何せこのところ買い物やら飲み会やらで財布がやせ細っている。とても他に手が回らないので我慢しました。
  • で、結局はやっぱりとゆーか一番人気が来てしまい、穴馬党の人には寂しい結果となってしまいました。私も久しぶりにすかーっとなくなりましたね。まあ、テイエムは凄いって感をさらに強めたことで、また若いエースの来世紀の活躍を期待したくなりました。
  • その帰り、一緒に行った知人が「パチンコしていこう」って言うのでちらっとスロットをやったところ、大当たりが出ました。これで競馬のと合わせるとその日の収支はプラス300円。ま、いっか。
  • このところ忙しいので競馬から遠ざかっていました。が、久々にこのことに関しては書かなければならないと思いました。あのサンデー・サイレンスが亡くなったのです。
  • 私は知らなかったのですが、3か月もの間彼は病気と闘っていたのでした。数々の名馬の命を奪った「蹄葉炎」という致命的な病。足の病気のために命までも落としてしまう馬の宿命…。多くの優秀な子孫を残したサンデー・サイレンスにこのような残酷な最期が待っていようとは…悲しいことです。16年というのもまだ頑張れる若さです。せめて安らかな眠りを、と願わずにいられません。
  • 私自身は彼の現役時代は知らないのですが、私が競馬をやり始めてからすぐにその偉大な血統に驚かされました。ブライアンズタイムなどと並んで「これを外さずにはいられない」という産駒は数知れず。競馬をやっていて知らない人はまずいないでしょう。
  • 本当は色々書きたいこともあるのですが、取急ぎ哀悼の意まで…
  • 虫のはなし

  • 小さい頃から虫が好きで、何でも一日見ていても飽きない。動きが早いせいか、少なくとも花を見ているよりはずっと面白い。特に、補食行動は興味深く、蜘蛛やカマキリなどが虫を捕らえる様はSo cool!残酷なんて思ってはいけない。それは生きていくための当たり前の行動なのだ。私の興味は様々な視点からあり、例えば何を食べるのか。虫に決まってるじゃないか、と思うなかれ。カマキリはなんと、カエルまで食ってしまう。無論、骨などは食えないだろうが、あの強烈な後ろ足のキックをものともせずに、小さなトノサマガエルをかじっているのを見たことがある。カエルも、まさかいつも虫を食ってる自分が虫に食われるなんて思わなかったろう。(当然思わないが)
  • 蜘蛛にしても、同族であるはずの蜘蛛を食う。まあ、彼らに仲間意識があるとは思えないが、いつもぴょんぴょん跳ねてるハエトリグモも、うかつに跳んで他の蜘蛛の網にひっかかってちゃ泣くに泣けない。
  • 補食行動で面白いのはハンミョウの幼虫である。皆さんも見たことがあるかもしれない。庭などに小さな穴がポコポコ沢山あいているのが、その幼虫の巣で、普段は頭を蓋にしてうまく地面すれすれのところに止まっている。その頭をうっかりふんづけたヤツが不幸にも彼らの餌となる。よく間抜けなハエが穴に半分ひきずりこまれているのを見かける。彼のお尻もしくは頭は穴の中でかじられてるんだろうなあ。
  • ところで、このハンミョウの幼虫は釣り上げることができる。少々根気が必要だが、松の葉っぱとかそういった細長いもので、幼虫の頭をこちょこちょする。つつき過ぎるとすぐ引っ込んでしまうので加減しなければならない。で、ぱくっと食い付いたらすかさず引っ張りあげる。すると背中にカギのついた(これで穴の中で体を支えている)グロテスクな芋虫状の2センチほどの幼虫が飛び出してくる。怖がらないで、穴の中に戻してあげよう。
  • ある時、庭で妙な動きをしているハンミョウを発見。よく見るとお尻にフンをぶらさげて必死にふんばっている。6本の足をプルプルさせながら脂汗かいてるんじゃないかと思えるほど一生懸命力んでるので、つい暑い日中10分も付き合ってしまった。しかし、それでも出きれなくてさすがの私も諦めた。よっぽど頑固な便秘のようで、やはり肉食はよくないのか(嘘)

  • カツオブシムシというのを御存じだろうか。成虫はゴミ虫みたいな甲虫だが、幼虫は一見毛虫と見紛うような気色悪い姿をしている。しかし、毛虫だけは大の苦手な私でも、不思議とそれほど気味が悪いと感じない。ちょっと艶っぽいからかな。彼らは台所に大量に発生してネコのドライフードに群がり食い尽くしてしまう。暗い時にだけ出てきて、明かりをつけると一斉に逃げていく。まあ、かわいいから許してあげよう。うちでは「ブッシー」と呼んでいる。
  • ある時のこと、台所に行くとかやちゃん(ネコ)が持ってきたのか、一匹の小さなヘビの子供が隅にうずくまっていた。つかんで逃がしてやろうと思ったが、そばでかやちゃんがじっと睨んでいて手が出せない。(彼女は目の前に手を出すとその手にエサがあると思い、ばしっとはたいてくる習性がある。かなりの打撃力)仕方なくそのままにして台所を去り、その後見に来たらいなくなっていた。死体になっていないところを見ると上手く逃げられたのだろう、と思った。
  • それから随分経って、怠慢して掃除しないでいた台所の隅っこの、ゴミ箱の下に敷いてある新聞紙を取り去ったところ、何やら白っぽいものが見えた。目を凝らしてみると、それは小さなヘビの白骨死体だった。あらら、結局ここにいたのね。気の毒に。
  • それにしても、見事な骨格標本と化していた。後で知ったことだが、それこそがブッシーたちのなせる業だったのだ。彼らは動物の死体の肉をきれいさっぱり食べてしまうので、細かな動物の骨格標本を作るのに役立っているという。
  • ブッシー

  • このところ、夏になるとうちの庭で大量発生する、黒地にオレンジの斑が入ったトゲトゲの芋虫。その正体を知ったのは数年前のことだった。
  • 庭に見慣れぬ気味の悪い虫がいると妹が言うので、よく見るとそれはあちこちに見受けられた。体長およそ4cmほど。すみれの葉にとまってムシャムシャ食べている。あまり毒々しい姿なので、毛虫嫌いの私は遠巻きにして避けていた。
  • ところがそれが玄関から門までの通路を団体様御一行のごとく、ぞろぞろと横断するようになったからもう大変。しかしこいつらの正体は一体なんなのか?それを調査するため、妹が片っ端から棒で集めて飼育容器に入れ、食草のすみれの葉を与えて育ててみることにした。数は30匹ほどになった。
  • それらはすくすくと順調に育ち、やがて茶色の蛹となった。蛾になるのか蝶になるのかどきどきしながら見守った。
  • ある時それはついに羽化した。きれいなオレンジ色の蝶であった。図鑑で調べると、「ツマグロヒョウモン」であると判明した。メスには羽根の端に黒と青と白の斑紋があって美しい。しかもゆるゆると飛ぶ様はなかなか妖艶でもある。
  • 正体が美しい蝶だと分かると勝手なもので、毒々しい幼虫も可愛く見えてくるから不思議なものである。今年も沢山育っているようだ。
  • 昔はいなかったものが急に繁殖しだしたのも環境の変化もあるのだろう。その反対に見かけなくなったものも多い。チョウトンボ、オニグモ、シンジュサン…。彼らはどこに行ってしまったのか。気がついたら絶滅してたなんてことになったら、実に寂しく残念だと思う。
  • そういや、夏というと苦い思い出がある。何年か前ではあるが、ある年にやたらハワイ土産とかでマカダミアナッツチョコをもらって溜まっていたことがあった。いかにチョコ好きナッツ好きの私でもそうそう一度に食べられない。家族の人間もそれほど食べないというので、まあ毎日一個ならと少しずつ食べていた。
  • あと10個ほどのところで、いつものようにがりっと半分かじって、ふと手にした半分を見ると何やら白くて小さなものが見えた。糸屑かと思ったらそれはくねくねと動いていた。
  • ぎょっとして箱の中のチョコを見ると、そのほとんどにそれは穴を開けて潜り込んでいた。多分蛾の幼虫だろう。体長5ミリほどの小さなウジ虫くんたちで、時々古い袋麺などに涌いているのを見る。どうやって箱の中にまで潜り込み繁殖できたのか、謎であった。
  • それにしてもいつ涌いたのか。毎日食べていて気がつかなかった。う〜ん、ショック。せっかくのチョコも残りは捨ててしまった。さすがに食えない。
  • 今巷では食品に虫が混入していると話題であるが、ちょっと過敏な反応もあるような。家で食べ物作っていても何かしら虫が飛び込んでくる。まあ、確かにガなどは勘弁してほしいが、野菜に虫がつくのは当たり前で、韓国キムチに芋虫がはいっていたからといって訴えるのもどうかなあ。当然芋虫くんは葉っぱを食べていて巻き込まれてしまったのだろう。工場で入り込んだとは考えにくい。
  • 確かに、食べた人はショックだろう。気持ち悪いのは当然で、その商品を買う気もなくなりそうだ。しかし、他の同商品を回収するのは行き過ぎという気もする。毒でもないし、安全面では特に問題はない。芋虫キャンディーだって一時期流行ったしね。
  • 私も小さい頃祖母に作ってもらったラーメンに青虫が入っていたことがあり(家で取れた野菜についていたようだ)、途中で食べられなくなったことがある。祖母は仕方ないというふうに、青虫をぽいっと捨ててほとんど残っていたラーメンを平らげてしまった。後で、せっかく作ってくれたものを食べずにいたことをすまないと心の中で詫びてはいたが、やっぱり祖母のようには食べられなかった。昔の人はさすがである。
  • 今年(2001年)母が庭にブロッコリーを植えた。といっても、ささやかに4株ばかりだが天候がいいせいか、めきめきと育つ。モンシロチョウが早速飛んできて卵を産みつけているなあと思うと、知らぬ間に幼虫が沢山育っている。まあ、葉っぱだけ食べているならいいよね、と微笑ましくその成長を見守っていたが、ある日…。
  • 姪が葉っぱについた蛹を学校に持っていきたいという。羽化する様子を観察しようというのだろう。理科の教材にはもってこいかも。幼虫もついているので、それも持っていくという。
  • すると母が「これ、沢山いるよー」とにこにこしながら一枚の葉っぱを持ってきた。見ると、葉の裏側にびっしりと小さな青虫が並んでいる。「うーん…、これって、チョウじゃないと思うけど…」
  • それらはモンシロチョウの幼虫に似ているが、体を曲げ伸ばしして歩くところをみるとどうやらシャクガの幼虫、すなわち尺取り虫と思われた。大体、葉の裏側だけにいるということは蛾の幼虫に間違いない。モンシロチョウの幼虫は表側にいるものだ。それに、そんなに密生して存在してはいない。
  • そう母に言うと、「ひゃあー」と言ってすぐに葉っぱを捨てにいってしまった。蛾と蝶の扱われ方の違いは歴然である。大して違いはないのに、蛾も気の毒なものである。
  • 実際、学術的に言っても蝶と蛾はほぼ同じなのだが、外観や生態などであらかたの区別がされているという。体の太さ、触覚の形、羽根の状態などが分かりやすいポイントだろう。それでも、中には分かりづらいものもあるので、分類の仕方は素人にはなかなか判断できない。蛾のような蝶、蝶のような蛾も存在する。
  • 見た目に損をする分、蛾はかわいそうかな、とも思うが、そんな私でも台所の電気のところでぶんぶん飛び回られた日にはやっぱり「超迷惑!」と追い出すのであった…。
  • 毎年、「今年はあの蝶を見た」とかよく妹と話したりするのだが、今年はというとやたらスズメ蛾が家の中に飛び込んで来て困った。まあ、今年は老犬を玄関に入れて夜も開けっぱなしにしていたせいでもあるが、それにしてもちゃんと毎晩日課のように飛び込んでくるのには閉口した。彼らは当然だが、電気の明かりに寄っていく訳で、電気の傘のほこりをばさばさ落とすから厄介だ。(ちゃんと掃除していない私が悪いということかもしれないが)おかげで、ビニール袋を持って蛾を追い掛け回すのも私の日課になってしまった。
  • 蝶というと、今年はかのツマグロヒョウモンが繁殖し、またあちこちに幼虫がごろごろしていたので踏まないようにと気を使って庭を歩かなければならなかった。
  • 珍しい蝶も見た。と言っても地域的なものなのだが、アサギマダラという蝶で10月の初め頃南から北上し、途中このあたりが中継地点となるのだという。しかし私が住む名古屋よりももうちょっと南の知多半島に来るそうなので、私が見たのは(母も見たとのこと)珍しいことではないかと思う。そういや、最近この辺りでは気温が高くなると繁殖するというクマゼミもよくいるようになったというので、やはりだんだん暖かくなっているのかも・・・うーん、地球温暖化は目に見えて深刻になっているのかな、とふと考えたり。
  • 虫ではないが、うちの庭ではやたら大きいトノサマガエルが見かけられた。8〜10センチくらいのが少なくとも10匹はいたと思われる。雨の日などは競争して鳴くから結構うるさい。まあしかし、カエルがいる環境というのは自然が豊富ということらしいので、こんな狭いうちの庭でも彼らにとっては大切な環境なのだと、ほったらかしの言い訳にしたりして。
  • 最近いろいろ見なくなった虫など、気がつくと絶滅しちゃったんだろーかと心配したりするのだが、今日ホントに久しぶりに「オニグモ」を見た。昔は毎日夕方になると軒下にでかい網を張っていたものだがやはりこのところついぞ見かけなくなっていた。
  • 朝、軒下で洗濯物を干しているとそばで歩いていたのだ。おおっ、とよく見ると間違い無くオニグモである。うちではもう一種「タカアシグモ」というやはり大型の蜘蛛がいるがそいつは足がとても長く、見間違うことはない。オニグモはコガネグモや女郎グモよりがっしりとした体格で、けっこう好きかも。
  • ちょっと手にとってみようと手を出すと、クモは畏縮してフリーズしてしまった。で、枯れ葉の上に乗っていたのでそのまま手の上にこん、と落とすといきなり手から腕へ背中へと回りこんでしまった。
  • 変なところへいくなよーと焦っていると前に戻ってきたのでそのままつかんで放してやった。糸を出しながら逃げるものだから、私の手には糸が糸巻きのように絡まる。なかなかこれが切れない丈夫な糸なのである。これって何かに使える?実際、「スパイダーシルク」といって、実用・製品化を考えている人がいるらしい。
  • ただ、蚕のように虫を殺して絹を取るような方法はやめてほしいかな。
  • このところ、ごみ減量のために庭の隅に生ゴミ用の穴を掘ってそこに野菜屑などを捨てているのだが、そこに虫が涌いた。うーん、ホラー映画の小道具に使えそうな元気なうじうじ君たちだー。
  • 前に別の所に掘っていた穴は妹が店で出たパン屑などを放り込んでいたのだが、パン屑を入れた途端に下の方からごそごそと湧き出てきてパンに喰いつき出すのだと妹が話していた。見ていると可愛いと言う。ウジの大群が可愛いと言うとは、そりゃ変だろうと私は思っていたが、確かによく観察などしていると可愛く見えてくるから不思議…というか他人の事は言えない。
  • ハエのウジよりは黒っぽくそれほど生っぽい感じもしないので、何の幼虫かなと妹と考えていたが、見ているとどうも便所蜂が飛び交っているのでやつらの幼虫ではないかという結論に達した。
  • で、ネットで検索したところやはりビンゴ。便所蜂とは昔からの呼び名だったが、正式には「後架虻(コウカアブ)」と言うらしい。後架とは便所のこと。まんまじゃん。蜂ではなく、アブの仲間らしい。
  • このアブ、庭の金魚を入れた発泡スチロールの水槽によく水を飲みに来るのだが、そこにはホテイアオイに隠れてカエルも棲んでいるものだからちょくちょくパクっとやられている。まあ、あれだけうじうじ君が育っているのだから絶滅はしないだろう。今年はカエルも多いが、こういったエサが豊富なためだろうか。カエルが繁殖する環境はよいという話なので、今年庭の掃除をサボりまくっているのは環境の為と言い訳することにしよう…。
  • うちの庭に昔洗濯場として使っていたトタン小屋がある。今は自転車や物置き場になっているが、ここにアシナガバチがしばしば巣を作る。毎年夏に2,3個ほどがせっせと作られている。スズメバチと違って手をだしさえしなければ向うから襲ってくることはないので、まあそのままにしている。洗濯場を出入りすると蜂とニアミスするが、向うもあまりこっちを意識していないようなのでこっちも平気で出入りする。
  • ところでこのアシナガバチの巣で、その年の台風の状況が分かるとうちの母は言うのである。まず、小屋の中に作る時は台風が来る。小屋の南側なら小さい台風、小屋の北側なら大きい台風ということらしい。
  • 毎年必ず巣は作られるので、きちんとその検証をしようかと思っているのだが、なかなか出来ないでいた。で、今年…
  • なんと全く巣は作られなかったのである。蜂がいない訳でもないのだが、どういう訳かよく調べても一つも見つからず、珍しく今年は作らなかったということだ。ということは…今年はこの辺り(名古屋)には台風が来ないということか?7月に早い台風が発生したが、名古屋はほとんど影響がなかった。8月も台風は来なかった。さて、これからどうであろうか?ちょっとどきどきで結果を待ってみようと思う。
  • 秋である。庭にもトンボが飛び回っている。この時期だから赤とんぼである。棒の先に止まっているトンボをしげしげと眺めていて、ふと、そういや赤の濃さの違いの他に羽の先が5ミリほど黒いトンボもいるがこれは同じ種類なんだろうかと思った。以前から気がついてはいたがあまり深く考えた事はなかった。
  • いわゆる赤トンボというのはアキアカネをさすという。だからうちの近所にいるのはみんなアキアカネだろうと思っていた。羽の先が黒いのも一緒になって飛んでいるし、まさか違う種類とは思えない。とりあえず検索して調べてみようと思った。
  • アキアカネ、で調べるとやはりこの辺にいるのは間違いなくアキアカネのようだ。でも、その中に羽の先が黒いアキアカネの画像は見当たらなかった。
  • しかしもう少しトンボを調べていくと、コノシメトンボというのがあり、見たところこれがうちの辺りにいる羽先の黒い赤とんぼに近いと思われた。トンボの分布はよく知らないが、兵庫県にいるらしいのでこの辺にいてもおかしくないかもしれない。一般に羽のあるものの分布域は広いので、多分間違いないと思う。
  • ところで、先日姪っ子(小四)が学校で「ナツアカネ」というのを習ったというので、「そんなのいるの?」と疑問に思ったが、調べるとちゃんといた。「アキアカネ」は夏にもいるが、それとは別の種類とのこと。いやー、今さらながら勉強になった(^_^;)まだまだ知らないことは山ほどあるのだ。
  • 以前アシナガバチについて話したことの結果。もう年末であるし、結果が出たといってもよいだろう。スズメバチは今年小屋の中に巣を全く作らなかった。ということで、台風はどうであったか…
  • 結果、この名古屋には台風は来なかったのだ。少しかすめたかもしれないが、影響は全くというほどなかった。台風が去った翌日にちょっと風が強かった程度。気が付くと日本に上陸した台風もいずこへと去っていっていた。
  • ということで、やはりアシナガバチの巣は台風の来訪を予知する材料となるのか、信頼に値する結果までにはまだ至らなくとも、かなりいけるんじゃないかと思ってしまう。そして、これはうちだけの言い伝えなのか、それとも全国的に知られているものなのかというのも調べてみたい。しかし、今の所蜂の巣と台風との因果関係に付いての報告は聞いたことがなく、もし知っている人がいたなら是非聞いてみたいと思う。皆様からの情報求む!!!