BASエレキー 説明書 平成18年1月24日 (VER 7.04 '06-01-24) JA4BAS SAITO,F BASエレキーはPICマイクロコンピュータを使用した、エレキーです。 基本的な機能: ・スクイーズ・エレキー機能 ・休止モード自動移行機能 ・電源電圧:3V〜5V(電源電圧により、スピードが若干変化します) <休止モード> 通常の使用においては    アイドル時:約0.6mA    キー操作時:約1.3mA 程度の消費電流ですが、キー操作をある程度の時間以上行わないで放置すると 自動的に休止モードに 移行します。 休止モードへの移行時間はスピード調整VRの値により変化します。 このモードでの全消費電流は0.1μA以下となる為、電源SWは不要かもしれません。 休止モードに移行した場合、短点(ドット)キー若しくは長点キー等を押下することにより、 通常モードに戻ります。 1.基本モード 通常に電源を投入したときのモードです。 機能:   ・スクイーズ・エレキー機能     ドットキーとダッシュキーを同時に押し続けると、ドットとダッシュを交互に繰り返します。   ・キーメモリー機能     ドットキーを押すとドットが出ますが、すぐにダッシュキーを押せば、その操作を記憶し     ており、ドット符号の出力後、ダッシュ符号が出力されます。     ダッシュキーを押した直後のドットキーの記憶も同様に行われます。 2.バグキーモード   このモードでは、バグキーに近似した操作が可能です。   短点の送信はエレキーモードと同様の操作性です。   このモードへの移行は、機能2キーを押しながらドットキーを押すことにより、行われます。   通常のエレキーモードへの復帰は、もう一度機能2キーを押しながらドットキーを押します。   通常の電鍵と同様の操作も可能ですので、交信の最後で VA、チョンチョンをゆっくり   打つような操作も可能でしょう。 本バグキー機能(及びメッセージ3)を使用しないのであれば、機能2のタクトSWは   不要です。 3.自動CQ機能   本エレキーには自動的にCQを送出する機能を持っています。   本メッセージはプログラム書き込み時に指定するものですので、あとからの変更は出来ません。   プログラム書き込み時には自由にメッセージを指定することが出来ます。  (1)コールサインを書き込み済みの場合    3つのメッセージが選択できます。    (ここで紹介する文章は標準的な例ですので各局の好みで自由に指定してください。)    ・MSG1:機能1キーを押しながらドットキーを押します。          CQ 3回 DE 1回 コールサイン2回          これを2回繰り返す。 最後にPSE K を送出して約20語程度のウェイトに    入る。          最初に戻り、エンドレスでCQを繰り返す。      (ウェイト中に呼出をうけた時はパドルをさわることにより、メッセージの自動送信は終了する)      (ウェイト中にCQを開始したい時は、機能1+DOTで即開始する)    ・MSG2:機能1キーを押しながらダッシュキーを押します。          CQ 2回 TEST DE コールサイン2回 K で終了。    ・MSG3:機能2キーを押しながらダッシュキーを押します。          VVV 3回 EX 3回 DE コールサイン 3回 6語程度のウェイト。          最初に戻り、エンドレスで送信を繰り返す。  (2)コールサインを指定しなかった場合    3つのメッセージが選択できます。    ・MSG1:機能1キーを押しながらドットキーを押します。          CQ 3回 DE 1回          これで終了です。    ・MSG2:機能1キーを押しながらダッシュキーを押します。          CQ 2回 TEST DE          これで終了。    ・MSG3:機能2キーを押しながらダッシュキーを押します。          VVV 3回 EX 3回 DE          これで終了。   自動CQ機能を使用しないのであれば、機能1スイッチは不要です。   (但しプルアップは必要) 4.壊れブザー機能 エレキーに圧電サウンダーを付加することで、外部にブザー回路を付加することなく、 エレキー単体で音を出し、 練習することが出来ます。 発生するブザー音は、少々壊れたブザーのような音ですが、我慢して下さい。 簡単にエレキー単体で練習出来ると言うメリットを享受していただければと思います。 なお、ブザー音(トーンの周波数)は、エレキーのスピードに同期して変化します。 スピードを上げるとトーンが高くなり、下げると低くなります。 このモードへの切替は「DOTキーを押しながら電源を入れる」ことにより行われます。 電源を切り(十分チャージを放電した後)再度電源を入れれば普通のモードに切り替わり ます。 ブザーモードでない時は、圧電サウンダーからは縦振電鍵と同様のクリック音が出てきます。 (注意)このブザーモードで無線機には接続しないで下さい。 あくまでエレキー単体での     練習用のモードです。     無線機が壊れても責任は持てません。。     簡単に音を出して練習する事を目的としていますので、綺麗なトーンで練習したい     方は、別途外部に圧電ブザー等、音響発振機を設備して下さい。 <回り込み対策> 上記回路例では、特に回り込み対策は考慮していません。 運用周波数等により、回り込みが発生する場合には、必要に応じてフィルタを 挿入して下さい。 状況により、若干の調整をして下さい。 出力のキーイング回路には0.01μ〜0.001μのパスコンを挿入した方が良いかも しれません。