鴨川周辺

鴨川青年の家の崖
赤みを帯びた黒っぽい岩石がみられます。
これはどろどろに溶けた溶岩が冷やされてできたものです。
直径20cmから2mに及ぶ大小の枕を積み重ねたような構造をしている。
これは、玄武岩マグマが海底で噴出して、海水に接した部分が急に冷やされてできた。
このような溶岩を枕状溶岩という。
鴨川漁港の堤防付近にはいくつかの島があります。それぞれ特徴的なのですが、これは厳島神社がまつられてる弁天島です。
この他にも「屏風島」、「荒島」、「金島」、「鵜島」、「二子島」、「雀島」、「サムライ島」などがあります。
この付近の岩石分布は、現在でも、1968年に
鴨川中学校科学クラブが調査した「安房鴨川海岸付近の岩石分布について」がもとになっています。
堤防の階段をのぼり、道がありますが、島に入ってからは、手すりが破損していたりしますので、観察には注意が必要です。
この島の大部分は、ハンレイ岩と粒の粗い玄武岩(粗粒玄武岩)から成り立っています。
島の北部には、ほぼ東西方向に断層が走っていますが、崖が険しく近づくのは困難です。
断層の一部です。
磯村の突端から南西にのびる八岡海岸。
この海岸の北部陸側に蛇紋岩地帯特有の地すべり地形がみられます。
この付近には、露頭はありませんが、海岸には陸地側から落ちてきた、嶺岡山系を構成している様々な転石がとどまっています。どんな岩石が見つかるでしょうか?

主に、玄武岩、粗粒玄武岩、ハンレイ岩、巨晶質ハンレイ岩、蛇紋岩。
まれに、石灰岩、チャート
さあ、何種類拾えるかな。
嶺岡林道北側、道路脇の露頭。かなり有名な露頭で、年々小さくなってゆくようである。
蛇紋岩に取り込まれた巨晶ハンレイ岩(中央の部分)
周囲の蛇紋岩は、淡い青緑から暗緑色の油脂状光沢のつるつるした表面をしている。ハンマーでたたくと、もろく崩れる。このような岩質ですから地すべりがおこるもの無理はありません。
蛇紋岩のなかに浮いているように見えるのが巨晶ハンレイ岩。表面は風化していますが、最近、ハンマーかなにかで割られたあとは白っぽい。割れ口を見ると2〜5cmの短冊状で暗緑色のカクセン石の結晶が見える。

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