SSP(経皮的ツボ電気刺激)療法
●SSP療法は、「刺さない針治療」の発想から開発された低周波刺激療法です。
1976年、大阪医科大学麻酔科の兵頭正義教授(故人)が考案し、(株)日本メディックスとの産学共同開発により誕生したツボ表面電気刺激療法です。
SSPと呼ばれる小さな金属電極で低周波通電する治療法のことです。
操作が簡単で治療効果が高いうえ、副作用がないこの治療法は、低周波刺激療法の代名詞とまで言われるほどに発展的に普及し多方面から研究されています。
●電気刺激にて筋肉を動かします。
1 鎮静効果(痛みをやわらげる効果)
2
痙性抑制(筋肉の緊張が高くなった状態の緩和及び抑制)
3 末梢循環改善(血液の流れを改善)
4 創傷治癒(筋肉や腱、靭帯などの治癒)
5
骨癒合促進
6
廃用性萎縮予防(動かさない為に起こる筋力の低下を予防)
*刺激(電気の強さ)は調整できます。
*不快感や不安感がある場合は行いません。
●SSP療法とは「SSP電極を"ツボ"に置き低周波通電を行うツボ表面刺激法」のことをいいます。
"SSP"と呼ばれる特殊な金属電極を用い"ツボ"を刺激点としているところが、この治療法の最大の特徴であります。数ある皮膚表面電気刺激療法のなかでもこのようにツボを明確に治療のターゲットとして定義づけているのは、唯一SSP療法のみです。つまり、SSP療法とは経皮的ツボ電気刺激Transcutaneous
electrical acupuncture-point stimuration
(TEAS)に他ならないわけです。
ちなみにSSPとはSilver Spike Point
の略で、銀色の尖った電極のことをさし、この電極によってツボを効果的に刺激することが可能になるわけです。
SSP療法は「刺さない針」として発展してきた低周波ツボ刺激療法です。したがって鍼治療にはない、いくつかの利点があります。
第1に、患者に安心感を与えること。針には「刺す」、すなわち「痛い」という宿命的なイメージが根強くありますが、SSPにはそれがありません。お年寄りから子供まで幅広く使えます。
第2には、細菌感染などの心配が無く衛生的なことです。皮膚に刺さないため滅菌の必要がありません。
拭き取り程度の簡単な手入れだけで、大勢の患者さんに同時に使うことができます。
第3には、自由な体位で治療ができることです。針を刺さないため治療しながらリハビリをしたり、マッサージを施すことも可能です。
第4には、副作用や合併症がないことです。長時間の治療が可能で、いわゆるオーバードーズの心配がありません。