このページは「フェルメールの絵」から
始めることにしましょう
ルーブル美術館の小さな部屋に
展示されていて
絵の小さいことでも有名です

階段を少し降りると
小さいけれど特別な空気感が漂う部屋

私が訪れた際には
すぐ右側の壁にありました

「小さい~」
初めて見る人は必ずこう言います

1669年-1670年頃の作品
油彩 23.9㎝X20。5㎝
現存する作品のなかで最小

「レースを織る女」
オランダの風俗画家 
ヨハネス・フェルメール



絵の右上から採光を感じて下さい
この時代の絵画では
「光と影」を表現する事が珍しく
フェルメールの画風を見た
ルノアールが
絶賛したと言われています

レースも最初は
「影の時代」と言われ
とにかく埋めつくすという織り方で
空間がありませんでした

フランスに入ってから少しずつ
隙間を作る技法が生まれました
18世紀になると
この絵のような「光と影」を
表現するようになり
「レース」らしい雰囲気になります

私たちのレース作りやデザインも
「光」はどこから入れる?とか
模様の影になっているモチーフを
決めるとか
平たい1枚のレースを作るのではなく
立体感や重なりや
それらからくる動きを糸で表現します

これがとても楽しいのです