300*銀河 その2

300*銀河 その2


子猫の銀河として
おみ猫や
アトリエ人形仲間と
暫く日々を過ごした後
銀河を
石膏型取り
しておくことに
しました。









ただ
石膏型取りをすると
固まった
石膏型を外す時
粘土肌の表面が
かなり
傷んでしまうので
折角良い按配に
仕上がっている顔を
傷めてしまっては と
いっ時悩みましたが
銀河のモールドを
どうしても
残して
おきたかったので
実行することに
しました。












銀河を各パーツに戻し
粘土の肌を 離型剤で
慎重に慎重を重ねて
しっかり保護し
油土で取り囲んで
石膏を流し込みました。





石膏でガッチリと
埋め込まれた
銀河ヘッド。
あぁ どうぞ無事
取り出せます様・・・















凄く心配しましたが
無事に型の分割線から
石膏がパッカリ
綺麗に割れて
離型剤も
良く効いていて
ほぼ無傷で
銀河ヘッドを
取り出せました。











この時も
ずっとおみ猫も
じっと傍にいました。
本当に
人形好きの
おみでしたわ。












石膏型取りを済ませた
各パーツ。
それから時間を掛けて
傷んだ箇所を
綺麗に修復して
磨き直し
銀河ヘッドも
元の様に滑らかな
白い肌に磨き直し
無事
石膏型取り前の
子猫の銀河に
戻りました。








この銀河のモールドは
その後
新作オールビスクの
少女人形のための
ビスクスリップ鋳型として
使用することに
なりました。




なので 銀河は
2010年以降の
オールビスク少女たちの
原型 若しくは
素となる人形
ということに
なるでしょう。







そして銀河パーツの
ボディー部分は
また 何時か
創ることになるであろう
次の新作ヘッドの為の
アトリエボディーとして
取っておく事にして
銀河には
2004年頃制作の
アトリエボディーの方で
組み上げることに
しました。










このボディーは
ある特徴があります。

それは 2004年
エディシオン・
トレヴィル出版の
私の人形作品集
「ある瑠璃色の夜
金魚楼に招かれし
乙女たちは」
のブックデザインに
因んで
人形のボデイーに
水色のリボンを
結んでいます。








そういえば
2004年頃の当時に
アトリエを
巣立って行った
人形たちも
皆 ボディーに
このリボン結びを
していたのを
想い出しました。













その様な経緯で
銀河は また
アトリエの
人形仲間たちや
おみ猫や
ぬいぐるみたちと
日常の中で過ごし
・・・



新年には
私の子供の頃の
着物を着せてみたり




お宝花火ちゃんと
ごっこしたり



時は流れ・・・


そして
今現在に 至ります。






今日のスナップも
皆 ひと昔前に撮った
銀河です。



















つづく










2021年07月06日