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Pencil_and_Paper32.gif (245 バイト)メール対決

 どういう訳か、最近は反論のメールが(一部の例外を除いて)ほとんど来なくて残念です。「多忙」なのか「個人の趣味」とつきあっている時間はないということなのかわかりませんが…。特に、統計的なところは、現在まで全く反論はありません。

#しかし、お忙しい中お答えいただいた方には、深く感謝いたします。m(._.)m

 これでは非常に面白くないので、私が出した否定論者への反論のメールを一部公開することにします。ただ、否定論者のホームページには「転載禁止」や「個別メールには回答しない」という表示も多いので、ここではホームページの引用も転載もしませんし、相手方が特定できるような書き方はしません。そのため、文章を一部書き換えている場合もあります。どうかご了承ください。

 次からが私のメールの内容です。  --  H10.7.3

Pencil_and_Paper32.gif (245 バイト) 血液型と差別  -- H10.7.6付

お忙しい中、ご返事ありがとうございます。

[ここには、私の骨髄移植の説明についての反論があります]

これは、c-chanさんの転載に、脳の血液型物質のところをちょっとプラスしました。確かに明確な反証はありません。本当は、○○さんに確認すればいいのでしょうが、それはやっていません。メールアドレスもわかりませんし、返事が返ってくる保証もありませんし…。

念のため、否定論者には何人かメールを出しましたが、また1人も返事はいただいていません。

[ここには、 三菱電機や龍角散のケースは差別ではないかという意味の文章があります]

三菱電機のようなケースは、常識的には「差別」ではないでしょう。女性だけの開発チーム、20代だけの開発チーム等々、いくらでも考えられます。また、ウラを取ってみると、私には事実とは到底思えません。

龍角散については、事実関係を知らないのでなんとも言えませんが、血液型だけで人を判断するのは明らかに差別だと思います(もっとも、違法ではないと思いますが、たぶん)。−(中略)−というのは、血液型だけで人間の性格が決まるということは事実に反するからです。血液型の影響は、性別・年齢・国籍・文化・民族よりもずっと小さいのです。

[ここには、血液型と学力水準による差別についてどう思うかという意味の文章があります]

この質問は意味がわかりかねますが、血液型による知能の差があるというデータは現在のところ(私が知る限り)ありません。

また、学力水準が云々ということであれば、日本では現在でも多くの会社で「学歴」や「有名大学」による採用の「差別」は現在も行われており、これは社会通念上、いわゆる「差別」ではありません。

#それで裁判になって敗訴したという話は日本では聞いたことがありませんから。

また、就職試験ではかなりの会社で「性格テスト」が行われており、○○さんの論理に従えば、これも「差別」ということになります。

以上、「差別」への素朴な疑問です。

[ここには、血液型で性格を決め付けられるのは嫌いだという意味の文章があります]

これは、個人の価値判断ですから、私はどうこういうつもりはありません。

[ここには、「性格は環境や状況によって変わるので、血液型による固定した傾向は案外ないのです」という私の文章に対する疑問があります]

これは、いくつかのデータに基づいた議論です。詳しくは、松井さん、坂元さん、大村さんの論文のところをご覧ください。例えば、ランダムサンプリングをすると、明らかに予想以上に分散が小さくなります。つまり、「血液型による固定した傾向は案外ない」のです。

[ここには、学術雑誌に投稿すればいいのではないかという意味の文章があります]

これはそのとおりですね。

しかし、事実上不可能なので、現在のところしていません。また、仮に投稿したとしても、掲載される見込みはないでしょう。(苦笑)

メールは否定論者の何人かにしつこく何回も送っているのですが、相互に納得した「関係がある」という条件を満たしたとたんに返事が来なくなりました(苦笑)。←これは私の思いこみで、単に相手が忙しいためかもしれません。

#ですから、こういうメールをあちこちに送っているわけですが。m(._.)m

どうもありがとうございました。

乱筆乱文ご容赦ください。

では、今後ともよろしくお願いいたします。

→このメールには、いまだに返事をいただいていません。  --   H10.7.18

Pencil_and_Paper32.gif (245 バイト) 脳内の血液型物質  -- H10.6.12付

ごぶさたしています。さて、○○さんのHPの以下の部分に質問があります。

[ホームページからの引用部分は、「転載不可」とのことなので…省略します]

しかし、複数の文献をチェックした結果、脳の中には、人体中で最も多い胃の8%程度の血液型物質が存在します。ですから、血液・脳関門を越えられなくとも血液型物質は脳内の化学的プロセスに影響を与える可能性はあるはずです。ご検討ください。

なお、詳細は、私のHPに書いてあります。
   http://www2.justnet.ne.jp/~shozo_owada/...

お忙しい中申し訳ありません。

それでは。

→このメールには、いまだに返事をいただいていません。  --   H10.7.3

Pencil_and_Paper32.gif (245 バイト) 松井さんの論文について  -- H10.5.4付

お忙しい中失礼します。

さて、最近松井豊さんの論文を入手しました。私なりに再分析した結果、能見さん、R.B.キャッテル、大村政男先生のデータと明らかに一貫した結果が出ているものと思われます。

#ただ、有意差はあるものとないものがあります。

私の分析に間違いがあるかもしれないので、ぜひご意見をお聞かせいただきたく、このメールを差し上げました。お忙しいでしょうから、ご返事はいつでも結構です。気を長くしてお待ちしています。なお、URLは以下のとおりです。気が向いたらご覧ください。

  http://www2.justnet.ne.jp/~shozo_owada/...

概要は以下のとおりです。

■有意差が出やすい条件

1.回答者が均質
2.回答者総数が数百人以上
3.能見さんの本の血液型別の特徴を質問項目にする
 ※能見さんの本の血液型別特徴と回答結果は必ずしも一致しない

■論文1
 血液型ステレオタイプについて
 東京都立大学人文学報 第44号 15〜30ページ S60

上の3つの条件を全部クリアしています。そのため、20項目中の2つに統計的な差が出ました(サンプル数を増やせばもっと差が出るはずです)。しかし、次の論文2ではサンプル数が1万人以上と大幅に増えたにもかかわらず、1.と3.の条件を満たしていないため、24項目中の1つしか有意差が出ていません。試しに、上の条件を考慮してみると、論文1では、20項目中の(少なくとも)次の5つが他のデータと同じ傾向を示しています。

1. ものごとのけじめや白黒をはっきりつける
4. ルールや慣習や秩序を重視する
9. 人には心を開く方である
13. 人とのつきあいに距離をおいている
18. 人間関係を大事にし、とくに人の信頼を重視する

更に、同時に行われた性格テストでも血液型による明らかな差が見られます。

■論文2
 血液型による性格の相違に関する統計的検討
 東京都立立川短期大学紀要 第24巻 51〜54ページ H3

24項目中の次の6つが4回とも同じ傾向を示しています。

2. 目標を決めて努力する
4. 物事にこだわらない
6. ものごとにけじめをつける
9. 人に言われたことを長く気にかけない
15. 何かをする時は準備して慎重にやる
22. がまん強いが時には爆発する

以上、ご迷惑でしょうが、ご参考までに。

→このメールは複数の方にお送りしましたが(相手によって文章表現は若干違います)、かなりの方からいまだに返事をいただいていません。また、データ的な反論はいまだに1通もありません。   --  H10.7.3

Pencil_and_Paper32.gif (245 バイト) 松井さんの論文について  -- H10.1.8付

[以下の内容はメールのごく一部ですが、他のほとんどホームページからの引用になりますので、許可をもらっていないため掲載できません]

詫摩・佐藤さん編集の「現代のエスプリ〜血液型と性格」には、松井さんの「分析手法から見た血液型性格学」で、有意差のあるデータは出なかった(=ステレオタイプはない)という内容の論文が掲載されています。また、同書には池田さんの「自己成就する偏見としての血液型ステレオタイプ」という論文(=明確なステレオタイプが形成されている)も掲載されています。同じデータで全く反対の結論が出るのは腑に落ちないのですが…。どちらが正しいとお考えでしょうか?

→このメールは複数の方にお送りしまして(相手によって文章表現はかなり違いますが、内容はほぼ同じです)、ほぼ全員から返事をいただいています。しかし、ほとんどの方から公開を拒否されているので掲載できません。その後に主張が変わったということもないようですが…   --  H10.7.3

19.gif (267 バイト)私の感想

 どんなものでしょう?

 私は、まだまだ血液型と性格は完全に「関係がある」といえるとは思っていません。多くの人が研究して、肯定・否定の両方からの議論を深めることが大切でしょう。その議論を少しでも増やすためにこんなことをしているのつもりなのですが…。

 もちろん、中には親切に返事をいただいた方もいます。しかし、最近はそういう人が減ってきているようで、非常に残念です。   -- H10.7.3


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最終更新日:平成10年7月18日 [H28.10.2モバイル用に微修正]