え〜っ!そんなのウソじゃないの?と思った人もいるかもしれませんね。
でも、ウソではありませんよ。ただ、血液型と性格に関係がある、と認められたわけではありませんので念のため(笑)。
さてさて…
ABOFANを立ち上げて10年以上経ち、現在では単純な否定論はほぽ一掃されました(やったぁ!)。否定論者の大部分は心理学者ですので、やっとここまできたという感じです。しかし、逆にマイナスの面もあります。
というのは、旧否定論者は科学的な論点は避けるか無視することが多くなり、代わって“差別”を全面に押し出して来ているからです。更に興味深いのは、これらの論争(?)は心理学や医学などの学会レベルではなく、インターネットやテレビなどのマスメディア、はてはBPOなど第三者機関で繰り広げられていることです。
この部分では、現在のところ、旧否定論者がやや有利に議論を進めています。確かに、一般には“差別”はそれなりにアピールしますからね。
#とある国の首相のように、ネガティブキャンペーンで支持率が落ちているといった感じでしょうか…。
なるほど、旧否定論者はうまく考えたなぁ、と思います。
ただ、そのために、旧否定論者が失ったものもあります。例えば、科学的な論争や(心理)学会の影響力です。
前者の典型は、肯定論に対する科学的な反論がほとんどなくなってしまったことです。もちろん、前からそうだったのですが、最近はその傾向がますます強まっているようです。当然、日本の学会誌上で「血液型と性格」の研究が発表されるということも極めて少なくなってしまいました。
確かに、真面目に研究を発表したら、私のような部外者からインターネットで批判されるのですから、普通の(心理学の)研究者だったらそんなソンなことは絶対にしないでしょう。(^^;;
#もっとも、海外、特に韓国や台湾などの東アジアでは、最近いろいろな論文が発表されているようです。
また、旧否定論者により、論点が“差別”に絞られてしまい、科学的な議論は無視されることが多くなってしまいました。ヒドイ人になると、心理学も勉強していないし、能見さんの本も心理学者の文献も読んでいないが、私のHPの主張は科学的に間違っているし、血液型は差別だというのです。これには、さすがの私も苦笑するしかありません。(^^;;
後者は、前者とも関係しますが、インターネットやテレビなどのマスメディアが主戦場なのですから当然です。科学的にどうこういうより、一般向けの広報がずっと大切だということなのでしょう…たぶん。そして、学会関係者がそう感じ(?)、現実的にそう行動している(?)のですから、学会の影響力が低下する─少なくとも外部からはそう見える─のは当然の帰結とも思えます。
さて、本題に移ります。
「血液型と性格」に関する代表的な文献といえば、10年ほど前に出版された『現代のエスプリ〜血液型と性格』でしょう。
ここでは10人ほどの心理学者(もちろん否定論者)が執筆していますが、少なくとも血液型と性格に(多少の)関係があっても当然だ、というニュアンスのものは1つもありません!
では、代表的な主張を紹介しておきましょう。例えば、『現代のエスプリ』の中で長谷川さんはこういう意見を述べています(128ページ 『目分量統計の心理と血液型人間「学」』 長谷川芳典)。
「血液型と性格は関係がない」という作業仮説のもとに地道にデータを集め、ある性格的特徴について明らかに血液型との関係を示すようなデータが安定的に得られた時に初めてこの仮説を棄却するのである。これこそが、雑多な変動現象の中から帰納的に規則性を見い出そうとするときにとるべき科学的態度である。
言うまでもなく、これが代表的な主張です。しかし、実際にはある性格的特徴について明らかに血液型との関係を示すようなデータはない、という結論が必ず得られているはず…です。もしも差があれば、それは血液型と性格に関係があるということになる、そういう論理構成になっています。
渡辺芳之さんは、同じ『現代のエスプリ』で次のように書いています(188ページ 『性格心理学は血液型性格関連説を否定できるか〜性格心理学から見た血液型と性格の関係への疑義』)。
これまで何人かの心理学者が、 血液型と性格との関連を実証的方法で反証し、血液型性格関連説を否定しようとしてきた。ここで注目されるのは、彼らが血液型性格関連説を「科学的方法によって反証可能な理論」、すなわち科学的理論とみなしていることである。この点でそれを「非科学的な迷信」とみなして無視した従来の心理学者とは異なる。
しかし、論文を一読すればわかるように、彼らの多くは「血液型性格関連説は間違っている」というアプリオリな立場を持っており、それを実証するために研究を行なっていることもまた確かである。
考えるまでもなく、「血液型性格関連説は間違っている」という結論は明確なわけです。 -- H19.9.4
否定論者の自己矛盾
そこで私は、否定論者の自己矛盾というページを作りました。内容は極めて単純明快で、なんでこんな簡単なことに今まで誰も気が付かなかったのか、という話です。
どうも、これ以後は否定論者の反応が変わってきたようです。もっとも、私の気のせいかもしれませんが…。f(^^;;
一応、大きく分けてみると、次の3つです。
1.まだわかりますよね。いままでは、あれだけ「統計的な根拠はない」、つまり心理学の性格テストでは意味のある差が出なかった、いやFBI効果のせいだ、と言っていた人は、奇妙なことにほとんど沈黙してしまいました。
#もちろん、全くなくなったわけではありません、念のため。
2.は奇妙な反応です。「科学的な根拠」を求められたら、心理学自身が崩壊してしまいます。なぜなら、「心」の存在はまだまだ(自然)科学的に解明されていないからです。例えば、UFO(正確には空飛ぶ円盤や宇宙人の宇宙船ですが…)や霊と同じで、これらは科学的に存在するかどうかわからないのですから、初めから存在を前提とした「科学的な根拠」の話ができるはずがありません。「心」も同じことです。
#例えば、行動心理学ではそんな立場を取っています。
3.は…なぜなんでしょうね。急に忙しくなってしまうのでしょうか…。(苦笑)
しかし、最近は第4の反応もあるようです。それは血液型ごとに1%ぐらい(?)の差はあるかもしれないが、日常生活で利用できるほどの「強い関係」はない、という主張です。
最近では─私の知る限り─岡山大学の長谷川さんや、大阪大学の菊池さんがそう主張しているようです。
一見、この主張は正しそうに思えますが、実は必ずしもそうではない、というのが私の意見です。 -- H19.9.6
長谷川さん(岡山大学)の主張
実は、この4番目の主張、つまり血液型と性格の「強い関係」のみ否定している人は─私の知る限り─かなりの少数派でした。具体例として、岡山大学の長谷川さんの例をピックアップしておきましょう。というか、私は長谷川さんしか思い浮かばないのですが…。f(^^;;
批判的思考のための「血液型性格判断」(PDF形式) (2005年発表 13〜14ページ太字は私)
筆者は、自らが開設している
Web サイト「血液型性格判断資料集」*2 において、「血液型」論議は、レベル1:統計的には有意であるが実用的には役に立たない程度の僅かな差が見られるのかどうか、という学術レベルの議論
レベル2:実用的価値があるほどの顕著な差が見られるのかどうか、という日常生活への応用可能性についての議論
レベル3:生まれつきの属性(性別、血液型、人種など)と結びつけて他人を判断してしまうことの不当性はないか、という人権に関する根本的議論という
3 つのレベルのそれぞれにおいて議論すべきであると主張している。このうち、レベル3の危険性については、すでに3.(1)に記した通りである。かつて優生学がナチズムや人種差別などに利用されたように、また現に、戦前において血液型者の優劣や犯罪傾向などが調査された(大村
, 1998)ことからも示唆されるように、偏見・差別を助長しないように十分な配慮が求められる。しかし、すでに述べたように、差別につながるから止めましょう、と自粛を呼びかけるだけでは、レベル2やレベル1の信奉者の固定観念を変えることはできない。批判的思考という視点からの地道な働きかけがどうしても必要である。
次に、「血液型」論議がしばしばすれ違いに終わるのは、レベル1とレベル2の取り違え、もしくは意図的な論点のすり替えに起因していることが多いように思う。
例えば「心理学者は血液型と性格の関連を否定している」などとよく言われるが、これは、レベル2における否定論であって、レベル1の「僅かな差の可能性」を頭ごなしに否定しているわけではない
*1。「血液型と性格は関係があるかもしれないが、人間の行動はそれだけで決まるものではない。他の多種多様な要因が複雑に働いている以上、血液型だけでタイプ分けするのは間違っている」と主張する場合も同様である。この場合も、レベル1における「僅かな差」については肯定も否定もしていない。レベル2における否定論を展開しているのである。
*1
批判的思考についての定まった定義はないが、いっぱんに(
1)物事を一面的ではなく、多面的に見たり考えたりすることができる、(2) 問題を解決するのに、いろいろなやり方を考え、試そうとする、(3)自分の考えに固執せずに、論理的な正しさや客観性を重視する、といった特徴をもつ思考・判断のことを言う。ゼックミスタ・ジョンソン(1996)ほか参照。
なお、2004 年2 月8 日に、京都大学百周年時計台記念館で「批判的思考の認知的基盤と実践ワークショップ」が開催され、批判的思考の定義や、大学教育への導入をめぐる様々な問題について議論された。長谷川の参加報告がhttp://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/journal/psy-rec/_40208/index.htmlにある。*2
http://www.geocities.jp/hasep2004/bloodtype/index.html [注:現在のURLに修正]
そういえば、以前はこんなことを主張していたはずはないなぁ〜と思って、ちょっと調べてみました。
既に引用したので気が引けるのですが、もう一度紹介しておきます。1994年の『現代のエスプリ〜血液型と性格』の中で、長谷川さんはこういう意見を述べています(128ページ 『目分量統計の心理と血液型人間「学」』 長谷川芳典 太字は私)。
「血液型と性格は関係がない」という作業仮説のもとに地道にデータを集め、ある性格的特徴について明らかに血液型との関係を示すようなデータが安定的に得られた時に初めてこの仮説を棄却するのである。これこそが、雑多な変動現象の中から帰納的に規則性を見い出そうとするときにとるべき科学的態度である。
言うまでもなく、これが代表的な主張です。ここでは「強い関係」かどうかは明記していません。
これまた引用済みですが、否定論者の心理学者である渡辺芳之さんは、同じ『現代のエスプリ〜血液型と性格』で次のように書いています(188ページ 『性格心理学は血液型性格関連説を否定できるか〜性格心理学から見た血液型と性格の関係への疑義』 太字は私)。
これまで何人かの心理学者が、 血液型と性格との関連を実証的方法で反証し、血液型性格関連説を否定しようとしてきた。ここで注目されるのは、彼らが血液型性格関連説を「科学的方法によって反証可能な理論」、すなわち科学的理論とみなしていることである。この点でそれを「非科学的な迷信」とみなして無視した従来の心理学者とは異なる。
しかし、論文を一読すればわかるように、彼らの多くは「血液型性格関連説は間違っている」というアプリオリな立場を持っており、それを実証するために研究を行なっていることもまた確かである。
ここでも、「強い関係」かどうかは明記していません。強いて言えば、長谷川さんは同書126ページ(太字は私)で、
確率現象の錯覚や統計学的誤用という観点から、血液型人間「学」のからくりを考えてきたわけであるが、これらを指摘したからといって「血液型と性格は全く関係がない」ということにはならない。筆者は、約10年前よりこの問題を取り上げてきたが(7)(8)、その主旨は、第1に、血液型人間「学」と呼ばれる俗説のデタラメな「分析」方法を批判すること、第2に、「血液型と性格」には少なくとも日常性格場面で問題となるほどの相関はないことを反例の形で示すことにあった。純粋に科学的なレベルで「血液型と性格が全く関係ない」かどうかは私にはわからないし、この問題についての科学的研究を妨げるつもりもない。
「純粋に科学的なレベル」の定義については、同書127ページに『「A型はO型より笑い上戸になる確率が1%だけ高い」ということが実証されたとしても現実の人間関係には何の役にも立たない』とありますから、1%程度の差を想定していることになります。
しかし、2005年と1994年で、長谷川さんの主張は微妙に違っているように思えます。
ポイントはここです!
2005年 批判的思考のための「血液型性格判断」
「血液型と性格は関係があるかもしれないが、人間の行動はそれだけで決まるものではない。他の多種多様な要因が複雑に働いている以上、血液型だけでタイプ分けするのは間違っている」と主張する場合も同様である。
1994年 目分量統計の心理と血液型人間「学」
純粋に科学的なレベルで「血液型と性格が全く関係ない」かどうかは私にはわからない
同じじゃないか!と思う人もいるかもしれません。しかし、2005年には「血液型と性格は関係があるかもしれない」という主張が、決して否定的なニュアンスではなく(一部では?既に関係が実証されたように?)明記されています。かつての否定論者では、こんなことは全く考えられませでしたし、以前の長谷川さん(もちろん、全部調べたわけではないので断言はできませんが…)では考えられなかったことです。
#まぁ、それが否定論者の自己矛盾かせいかどうかはわかりませんが…。 -- H19.9.6
菊池さん(大阪大学)の主張
最近では、大阪大学の菊池誠さんも、ほぼ同じ内容(?)のことを述べています。例えば、
岐阜県産業技術センター(2007/4/19)資料(太字は私)
3.血液型を考える
血液型性格判断については特に説明を要しない でしょう。ただし、これがなぜニセ科学なのかというその理由は改めて確認しておくべきかもしれ ません。血液型性格判断を批判する人の中には、 性格がたった四つに分類できるはずはないから、そんなものはニセ科学だと主張する人も多いようです。また、赤血球についている糖鎖の微妙な違いなんてものが性格に影響するはずがないという批判も見かけます。残念ながら、どちらも論理的に誤っています。実のところ、原理的には血液型と性格に関連があってもいいし、性格が大きく四つに分類されてもかまわないのです。血液型性格判断が誤りである理由は、あくまでも血液型から性格が判断できるほどの強い関係は発見されていないからです。性格「判断」に使えない程度の弱い関係はあってもよい。いや、原理的には強い関連があってもよかったのですが、それは心理学者の研究によって否定されたということなのです。 とっくに否定されているのに、あたかも科学的事実であるかのように言うのは「ニセ科学」です。
というわけで、血液型性格判断は、原理的にはあり得たが検証の結果として否定されたもの、ということになります。なお、血液型によって脳内物質の出かたに差があるという説もあるようです。そうなのかもしれません。しかし、だからといってそれが血液型性格判断の根拠になるわけではないことに注意してください。血液型と性格を関連づけるメカニズムの説明にはなるでしょうが、メカニズムがあることとその効果が性格の違いとして顕著に表れるかどうかとはまったく別の問題です。僕たちが知っているのは、仮にその効果があるとしても、性格判断に使えるほど強くはないということです。
血液型性格判断など、遊びだからいいじゃないか、という人をよく見かけますが、現実には血液型による就職差別や配属差別なども起きています。お隣の韓国でも最近は血液型性格判断がブームで、激しいB型バッシングがあったと聞きます。もちろん、仮に血液型と性格のあいだに関連があったとしても、それによる差別はあってはならないことです。まして、血液型性格判断は否定されています。差別につながるものであることは認識しておいてください。
正確を期するため、血液型に関係する部分を全文引用させていただきました。
性格がたった四つに分類できるはずはないとか、メカニズムが解明されていないとか、ダメな否定論者の主張も遠慮なく批判しているところはすばらしいですね。(^^)
読めばわかるように、菊池さんの主張のポイントは、「血液型性格判断が誤りである理由は、あくまでも血液型から性格が判断できるほどの強い関係は発見されていない」です。
念のため、kikulogの血液型と性格では、菊池さんはこう述べていますので、ここも引用しておきます。
きくち May 11, 2007 @22:50:50
「集団に属する個人の性質が論じられるほどの強い関連かどうか」という質問で、強さについての基準はだいたいわかるはずですが、具体的には、たとえば集団間の平均の差と集団内の個人差の大小関係で論じることができます。
きくち May 12, 2007 @02:04:56
「集団に属する個人の性質が論じられるほどの強い関連かどうか」は極めて明確で、あいまいではありません。集団間での平均値の差が集団内での標準偏差と比べて充分に大きいかどうかですから、データから導けます。
ここでは「集団の平均的性質にすぎない」か「集団に属する個人の性質についても言える」かが本質的に重要です。なぜなら、ABOFANさんはサイト内で「人間関係にかなり効果がある」という表現で、あたかも「個人」についてもかなりのことが言えるかのように主張しているからです。
「集団の平均的性質にすぎない」のであれば、ABOFANさんの主張は明確に誤りです。
長谷川さんの主張のポイントである、「レベル2:実用的価値があるほどの顕著な差が見られるのかどうか、という日常生活への応用可能性についての議論」とだいたい同じであることがわかるかと思います。
もっとも、厳密に言うと、長谷川さんの「レベル2」と菊池さんの「強い関連」が同じものであるかどうかは、具体的な基準や数値が示されていないので、なんとも言えません。私が考えるに、たぶん、F検定をして有意差が出ればよい、という意味なのでしょう…。
#なお、ここでは、ほぽ同じものとして扱うこととします。
ところで、長谷川さんや菊池さんの主張が現在主流なのかというと、私も判断に迷うところです。が、ともかく、従来主流だった「弱い関係」だろうが「強い関係」だろうが「関係があるとはいえない」という否定論とは一線を画す主張であることは間違いないでしょう。また、長谷川さんだけではなく、菊池さんも加わったことで、これから一気に主流になるのかもしれません(笑)。
#まぁ、なんとも言えませんが…。f(^^;;
とここまで書いたところで、一応菊池さんの以前の主張もチェックしてしまいましょう。(^^;;
「ニセ科学入門」共同研究「科学と社会」報告書(2004/2)からの抜粋(太字は私)
2.練習問題:血液型性格判断
……
さて、現在の位置づけを簡単に述べよう。心理学の問題としては解決済みで、「血液型と性格が関連するという積極的な証拠はない」ということでよいだろう。つまり、能見説にせよ古川説にせよ、間違っていたわけである。では、古川学説は「ニセ科学」だったのか。いや、学説が出された段階では「ニセ科学」ではなかったはずである。それどころか、「性格が遺伝するなら、同様に遺伝する血液型と関係するのではないか」という推測は、むしろ目のつけどころとしてはよかったといってもいいだろう。
問題は能見説以降、特に心理学の問題としては「関係があるとは言えない」という結論が出てしまったあとの”民間信仰”的ブームである。能見は独自にデータを収集した上で結論を出しているので、科学的に研究しようとしたのだとは思う。しかし、実際には「科学」として通用するものではなかった。”血液型と性格は関連があるはずだ”という前提で議論を続けるのはニセ科学である
……
ところで、血液型に関して「心理学の調査では性格との関連が見つからなくても、実は微かな関係がある可能性は否定できないのではないか」という質問をされることがある。それはもちろんその通りで、よくよく研究してみると弱い関係があるということになるかもしれない。研究する価値もあるだろう。しかし、一般に言われる血液型性格判断はそのような微妙な関係ではなく、「あなたはA型でしょう」とコンパの席で指摘できるほどにはっきりした関係を主張していることに注意するべきである。したがって、上の質問は血液型性格判断とはなんの関係もない。
上には引用しませんでしたが、この報告書には「世界中で日本人ほど他人の血液型を気にする国民はいないらしい。飲み屋で血液型と性格の関連を話題にするのは日本人くらいだろう。」とあります。しかし、2006年の資料では「お隣の韓国でも最近は血液型性格判断がブームで、激しいB型バッシングがあったと聞きます。」全く反対の記述をしています。 気になるのは私だけかもしれませんが…。f(^^;; |
あれ? よくよく読んでみると、微妙にニュアンスが違うようです、
2006年 性格「判断」に使えない程度の弱い関係はあってもよい。
2004年 よくよく研究してみると弱い関係があるということになるかもしれない。
2006年には「関係がある」という何らかの論文を読んでいない限り、「弱い関係はあってもよい」と書くはずがありません。なぜなら、2004年には「弱い関係があるということになるかもしれない」よりは、意味として強いからです。あたかも、一部では(?)既に関係が実証されたように(?)書いてあるのです。
#単に私の考えすぎなのかもしれませんが…。
更に、長谷川さんも同じように「弱い関係はあってもよい」といったようなニュアンスの文章を書いていたのが気になります。1人だけだったら「言葉のあや」かもしれませんが、2人ともそうですからね。
#これまた、私の考えすぎなのかもしれませんが…。
本当はどうなのでしょうか? 少なくとも私は、かなり気になります。(@_@) -- H19.9.6
小塩さん(中部大学)の主張
もちろん、否定論者が消滅したわけではありませんが、かつてほど主張に勢いはないようです。
例えば、小塩真司さんは、『実践形式で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析』(東京図書 H19.7 84〜85ページ)で、こう書いています。
そもそも「血液型と性格に関係ないことを証明する」のは極めて困難である.「ないこと」を証明しようとすることを、悪魔の証明という.
そして、定番の「白いカラスはいない」ことを証明するには…と説明が続き、
一般に「強い関連」があると信じられているにもかかわらず,今回のようなデータしか得られないのであれば,「明確な関連があるとはいえない」という結論を下すのが自然な流れである.それに逆らって,「関連はみられないが、関連があってもおかしくはない」と主張するのは強引だろう.
ただ、これでは長谷川さんや菊池さんの主張は「強引」ということにもなりかねません。その意味では、小塩さんは確かに否定論者といえるでしょう。しかし、私が受けた印象では、小塩さんのような主張は、最近ではどちらかというと少数派のようです。正直、久しぶりに読んで、ちょっと懐かしい感じがしました。f(^^;;
彼は、最後にこう結んでいます。
加えて,これまでに行われた,《血液型と性格との間に「関連がある」こと》を主張する実験や調査には,必ずといっていいほど何らかの問題が存在する.
すぺての問題をクリアした上で明確な関連が示され,その結果が何度も再現されるのであれば,多くの心理学者は血液型と性格の関連を信じるようになるはずである.しかし今までに、信じるに足る結果は示されていない.
「ないこと」は証明できないが,今回のように明確な関連が示されない以上,研究者としては「明確な関連はみられない」と判断するのが妥当なのである.
しかし、残念ながら「これまでに行われた,《血液型と性格との間に「関連がある」こと》を主張する実験や調査」のリストがないので、どの文献のどの部分が問題になっているのか、私にはさっぱりわかりません。当然、再現性のチェックや追試をすることも不能です。
ここで、冒頭の否定論者の自己矛盾に戻って、小塩さんの反応をチェックしてみましょう。最近の否定論者の主張は、大きく分けてみると、一応、次の3つになります。
3は今回は関係ないのでともかく、1と2は当てはまっているでしょうか? どんなものでしょう?
ところで、この本には、血液型のアンケート結果の生データも提供されています。
http://www.tokyo-tosho.co.jp/
いやぁ、インターネット時代でよかったです。(^^)
これは、大学生400人のデータなのですが、なかなか興味深いですね。
もちろん、小塩さんの主張を裏付けるデータなので、否定的な結果となっているのですが…。
しかし、例えば、自己評定では、「B型はマイペース」という結果が出ています。(笑)
また、A型の質問では、10問中6問が「当たり」ですから、危険率5%以下(2%)で有意です。
それに、O型は10問中1問も該当しないので、ひょっとして質問の作り方が悪い(失礼!)のではないでしょうか…。
最大の問題と思われるのは、大学院生(?)が「インターネットなどで各血液型の特徴とされているものを参考に」質問項目を作成した ことです。出典が示されていないので、私のような部外者には再現性のチェックは不可能です。はて?
繰り返しになりますが、「これまでに行われた,《血液型と性格との間に「関連がある」こと》を主張する実験や調査には,必ずといっていいほど何らかの問題が存在する.」そうですが、大学院生(?)が「インターネットなどで各血液型の特徴とされているものを参考に」質問項目を作成したこ とは、それに比べると大した問題ではないということなのでしょうか?
皆さんはどう思いますか?
参考までに血液型別の性格特徴とその回答結果を示しておきます。
赤字は当たった特徴、青字はその血液型なのが疑問な特徴です。
確かにO型なんかは微妙に違うんですよね。
例えば、私は「目的指向性が強い」から「常に目的をもって行動している」のではないでしょうし、「好きなことをし始めると周りが見えなくなる方だ」は出典不明です。「勝負師性が強い」から「勝ち負けにこだわる」わけでもありません。「力関係に敏感」と「私は人のことを強く意識する方だ」とは違います。
性格特徴の出典が「インターネットなど」では、学術書としてはいかがなものでしょうか? -- H19.9.6
[A型の性格特徴]
No. 特徴 結果 A01 私は周囲や相手に気をつかう方だ O A02 私は心を開くのが遅い AB A03 私はルール慣習を尊重する方だと思う AB A04 私はあまり行動や表現をしない方だ A A05 私は白黒善悪のケジメをしっかりとつける A A06 私は将来に対して悲観的だ O A07 私は完全主義だと思う A A08 私はいろいろなことに努力する方だと思う A A09 私は傷つくとなかなか立ち直れない A A10 私はいつももっとよい人間になりたいと思っている A
[B型の性格特徴]
No. 特徴 結果 B01 私はマイペースな人間だと思う B B02 私はたまに型破りな行動をしてしまうときがある AB B03 私は人は違う考え方をしてしまうときがある O B04 私は人を差別しない A B05 私は慣習やルールを気にしない O B06 私は思い立ったらすぐ行動する方だ B B07 何か判断する時は早さよりも正確さを重視する AB B08 私はいろいろなことに興味をもっている B B09 私は過去にややこだわる A B10 私は感情のゆれが大きい B
[O型の性格特徴]
No. 特徴 結果 O01 私は常に目的をもって行動している B O02 私は欲しいものを必ず手に入れようとする B O03 私は勝ち負けにこだわる方だ B O04 私はロマンチックが雰囲気が好きだ A O05 好きなことをし始めると周りが見えなくなる方だ A O06 仲間を大切にしたいと思う AB O07 私はスキンシップを大切にしたい A O08 私は個性的な物事を好む AB O09 私は自己主張する方だと思う AB O10 私は人のことを強く意識する方だ A
[AB型の性格特徴]
No. 特徴 結果 AB01 私は合理的な考え方をする方だと思う AB AB02 私は社会に貢献したいと思っている O AB03 私は人との調和を望む方だ O AB04 私は感情をあまり表に出さない B AB05 私は人と距離を置く方だと思う AB AB06 私は表裏のある人が好きではない B AB07 私はいろいろなことを考えるのが好きだ O AB08 私はお金の管理がしっかりしている方だと思う AB AB09 私は生活の安定を望んでいる O AB10 私は人とぶつかるのを避ける方だ B
平均値と肯定率
平均値 肯定率 A O B AB 血液型 A O B AB 155 105 92 48 人 数 155 105 92 48 6/10 0/10 5/10 3/10 正答数 5/10 0/10 5/10 3/10 1.665 1.695 1.641 1.625 A01 71.0% 72.4% 68.5% 64.6% 1.129 1.219 1.217 1.292 A02 41.3% 43.8% 50.0% 45.8% 1.394 1.190 1.196 1.458 A03 51.0% 36.2% 38.0% 56.3% 0.806 0.752 0.804 0.729 A04 20.6% 18.1% 20.7% 14.6% 1.239 1.190 1.174 1.125 A05 39.4% 31.4% 34.8% 35.4% 0.729 0.781 0.674 0.625 A06 20.0% 21.0% 15.2% 14.6% 0.800 0.619 0.717 0.646 A07 25.2% 10.5% 19.6% 12.5% 1.174 1.010 1.033 0.979 A08 38.1% 30.5% 30.4% 27.1% 1.110 1.038 0.967 0.979 A09 40.0% 34.3% 33.7% 37.5% 1.658 1.648 1.500 1.500 A10 73.5% 67.6% 62.0% 62.5% 1.019 0.943 0.967 1.063 O01 23.9% 21.9% 26.1% 22.9% 1.142 1.219 1.326 1.146 O02 39.4% 45.7% 53.3% 39.6% 1.265 1.190 1.261 1.229 O03 47.7% 38.1% 50.0% 41.7% 1.490 1.381 1.283 1.167 O04 60.0% 49.5% 45.7% 37.5% 1.645 1.448 1.478 1.500 O05 73.5% 60.0% 59.8% 64.6% 1.916 1.895 1.924 1.938 O06 92.9% 90.5% 93.5% 93.8% 1.606 1.476 1.522 1.563 O07 68.4% 58.1% 62.0% 64.6% 1.329 1.371 1.315 1.521 O08 45.8% 46.7% 45.7% 60.4% 0.935 1.038 1.033 1.104 O09 27.1% 30.5% 32.6% 35.4% 1.548 1.362 1.348 1.458 O10 62.6% 45.7% 51.1% 54.2% 1.426 1.438 1.554 1.458 B01 60.0% 59.0% 68.5% 52.1% 1.168 1.219 1.261 1.271 B02 42.6% 44.8% 50.0% 47.9% 1.445 1.533 1.511 1.500 B03 56.8% 62.9% 60.9% 62.5% 1.161 1.143 1.076 0.938 B04 31.0% 27.6% 30.4% 18.8% 0.639 0.962 0.815 0.708 B05 12.9% 23.8% 23.9% 14.6% 1.090 1.105 1.250 1.125 B06 40.6% 33.3% 45.7% 35.4% 1.355 1.295 1.391 1.458 B07 51.6% 43.8% 52.2% 58.3% 1.555 1.533 1.576 1.563 B08 63.9% 66.7% 64.1% 66.7% 1.316 1.524 1.283 1.271 B09 51.0% 61.9% 53.3% 54.2% 1.387 1.429 1.522 1.313 B10 56.8% 58.1% 63.0% 52.1% 1.090 1.086 1.207 1.250 AB01 29.7% 28.6% 34.8% 37.5% 1.335 1.267 1.293 1.292 AB02 46.5% 41.0% 42.4% 45.8% 1.735 1.657 1.674 1.708 AB03 78.1% 71.4% 76.1% 72.9% 0.845 0.790 0.859 0.771 AB04 28.4% 22.9% 30.4% 22.9% 1.058 0.981 1.174 1.354 AB05 36.8% 28.6% 43.5% 45.8% 1.613 1.552 1.630 1.521 AB06 69.7% 67.6% 75.0% 58.3% 1.587 1.667 1.587 1.583 AB07 67.7% 70.5% 66.3% 68.8% 0.910 0.867 0.870 0.958 AB08 31.0% 24.8% 30.4% 35.4% 1.787 1.790 1.728 1.750 AB09 80.6% 81.0% 80.4% 79.2% 1.632 1.629 1.641 1.458 AB10 70.3% 68.6% 75.0% 58.3%
サトウタツヤさんの主張
原題は、次のとおりです。
上村 晃弘、サトウ タツヤさん 疑似性格理論としての血液型性格関連説の多様性 日本パーソナリティ心理学会 パーソナリティ研究 Vol. 15 (2006) , No. 1 (2006) pp.33-47
大変失礼ながら、この論文を読んで、腹を抱えて笑ってしまいました。その理由は…新しくページをオープンして書こうかなぁ。
というのもナンなので、ちょっとだけ書いておきます(太字は私)。
5.気質の3 次元説 大村はCloninger の「気質の3 次元説」を援用して,血液型によって後述の質問紙のプロフィールが異なるとした(番組No. 11,16)。大村は否定論の代表格であったが,この番組で肯定的結果を報告して関連説に関心のある人々を驚かせた。使用件数は2 件であった。 Cloninger, Svrakic, & Przbeck (1993) は,新奇性追求(Novelty seeking),苦痛回避(Pain avoidance),報酬依存(Reward dependence),持続(Persistence) といった遺伝的に独立した性格因子があるとした。そのうち持続以外の因子が独立した遺伝要因に由来するとした(Stalling, Hewitt, Cloninger, Heath, & Eaves, 1996)。新奇性追求とは,いわゆる好奇心で積極性と関係し,神経伝達物質のドーパミンが関与するという。苦痛回避とは嫌なものを避ける傾向で,慎重さの指標となる。セロトニンと関係するとしている。報酬依存は見返りを期待する性質で人づきあいと関係し,ノルアドレナリンが関連するという。 大村は,Cloninger が開発したTemperament & Character Inventory (TCI) の一部から日本人向けに改良した質問紙を作成した。この質問紙を番組No. 11 では,A 型49 名,B 型31 名,O 型35 名,AB 型14 名に,No. 16 では18 歳 87 歳の男女746名(血液型別の人数は不明)に実施した。両番組で同様の傾向が見られた。A 型は苦痛回避の値が最も高く,次は報酬依存,新奇性追求の順となった。B 型は新奇性追求が特に高く,報酬依存と苦痛回避がやや低めとなった。O 型は報酬依存が特に高く,新奇性追求と苦痛回避が低くなった。AB型の各因子の差は他ほど大きくなく,全体的に3つの傾向をバランス良くあわせ持っているとした。 ゆえに巷間で言われている傾向と類似しているという。しかし,個々人について調べると,血液型の特徴が「強い人」と「弱い人」がいた。 (これに対する考察) 5.気質の3 次元説 (番組No.) 11 2004/10/07 TBS テレビ超スパスパ人間学!(関東) 血液型ダイエット |
私が知る限り、心理学者で「大村は否定論の代表格であったが,この番組で肯定的結果を報告して関連説に関心のある人々を驚かせた。」と、何らかのコメントをしているのこの論文だけです。また、その後に大論争が巻き起こったという話も聞きませんので、心理学では論争は好まれない、と考えるしかありません。
論争すると、なにか、まずいことでもあるのでしょうか?
また、この論文では、以前は心理学の“通説”であった「脳に血液型物質はない」ということも、事実上否定しています。
3.脳・糖鎖説 …Zmijewski (1978) によれば,ABO 式血液型の反応率は,胃に対する反応率を100% とすれば,十二指腸(90%) などと比較して脳細胞は最も低く(8%),ほとんどないと言ってよい。肯定論者は,少なくても血液型物質が脳に存在するということに意義があると主張するが,その寄与の大きさは不明で,可能性のみで肯定論の根拠にはできない。 Zmijewski, C. M. (1978). Immunohematology. 3rd ed. New York: Appleton-Century-Crofts. |
「ない」と「ほとんどないと言っていい」は、素直に解釈すると別の意味でしょう。つまり、心理学の“通説”はウソだったということです。これまた、議論や論争が行われた形跡はありません。私の記憶によると、最初が否定論者によるインターネット上の議論、次がこの議論をテレビ(スパスパ人間学)が取り上げ、その後、心理学者や医師による反論はいつのまにか消滅してしまいました。
この論文は、その結果を追認したものと言えます。
ですので、心理学会「内」の論争はできない(?)が、心理学会「外」なら論争は全然問題ない(?)と考えるしかありません。また、その論争の結果が、いつのまにか心理学会「内」の“通説”に影響することもある(?)ということになります。
【H20.2.3追記】 参考までに、浅尾哲朗さんの『血液型と母音と性格』から引用しておきます。 口絵1 蛍光抗体法による神経終端部の型物質の存在(見事な写真なので、お見せできないのが残念です)
口絵1に対する解説(24ページ)
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これでは、私が心理学会に入会し、血液型をまじめに議論しようというという気がなくなっても当然でしょう。
#これは一例で、一般的にどうなのかは知りませんので、念のため。
ということで、他の議論についても、突っ込みどころ満載です(笑)。 --H19.12.22
さて、この論文では、メジャーなはず(?)の松井・坂元論文への言及がありません。理由は不明ですが、単に、文字数の関係だけなのかもしれませんね。また、興味深いことに、肯定側の資料で、私のHPに掲載されていないものは、ほとんどありません。たぶん、ダビデ研究所の本ぐらいじゃないでしょうか?
中には、結構マイナーなものもあるので、ひょっとして私のHPを参考にしているのかもしれません。だって、あまりにも似すぎていますからね。例えば、
です。特に、『ゲノム情報を超えた生命のふしぎ―糖鎖―』は、非常にマニアックな本ですから、心理学者が調べるとは思えません。
は、私のHPに直接の紹介はありませんが、矢印で示した参考文献から調べていくと、容易に見つけることができるでしょう。
更に不思議なことに、遺伝子関係の海外の文献では、私が示した以外の参考文献はないようなのです。非常に奇妙な一致、と言うしかありません。なお、
は、NATROMさんのHPにも紹介がありますが、元々はダダモさんの著作によるものです。私のこのHPにも紹介してあります。
ついでに、ハードディスクレコーダーのキーワード検索を使う、というアイデアも私の方が先だと思います。
最近、否定論者の陣営では、マスメディアで明確に否定的な見解を示す人は極めて少なくなったようです。私が記憶する最後のテレビ番組は、平成13年4月5日に放映された『回復!スパスパ人間学』です。ワイドショーや娯楽番組(婚約者に血液型を偽った場合に離婚や慰謝料が請求可能だろうか、とか…笑)は別として、まじめな肯定的な番組が放映されたという記憶もありません。
そんなのどうやって調べるんだ?と疑問に思う人がいるかもしれません。実は、アニメやドラマを見るための秘密兵器(?)として、○ニー製のハードディスクレコーダを購入したのです(単にオタクなだけ?)。画質はVHSよりずっといいし、見たい番組の頭出しも一瞬でできるのでゴキゲンです。さらに、私が買った機種には「おまかせ・まる録」という機能が付いています。これは何かというと、地上波(機種によってはBSやSkyperfecTV!もOK)の番組表を検索し、登録したキーワードが含まれる番組を自動的に録画してくれるというスグレものです。つまり、キーワードに「血液型」と登録しておけば、地上波とBSの全番組を検索し、番組名や解説に「血液型」と入っているものだけ録画してくれるので、簡単に血液型のTV番組のライブラリを作ることがができます。
(作者のフリートーク H15.8.16付)
メーカーも同じようですね。ちなみに、この時点では、○ニーしか、キーワード登録ができなかったと記憶しています。
もちろん、心理学の他の文献を参考にしたかもしれないので、以上はあくまでも私の推測です。
いずれにしても、私の方が時期的に先だったというのは、内心とてもうれしく思っています。v(^^) --H19.12.23
どうですか? 楽しんでもらえましたか?
ではバイバイ。(^^)/~