レオン・ブールデル(1907〜1966)は、フランスの女性心理学者です。彼女は、1960年に『血液型と気質』という著書を出版しました。私はフランス語は全くダメですので、原典は読んでいませんが…。
飛岡健さんの本(フランス風味の血液型 『おもしろくてためになる 血液の雑学事典』日本実業出版社 H2.3 131ページ)にこんな記述があります。
血液型占いの盛んなのは、何も日本ばかりではない。
フランスでも、1960年にレオン・ブールデルが『血液型と気質』という本を発刊した。
これは、心理学者のコ・ジュネペと一緒に、2500人もの性格を血液型と関連づけた研究で、フランスで大きな反響をまき起こした。
その後、1970年代になっても、ゴークランという心理学者が、彼の研究を現代心理学叢書のなかで紹介し、学術的研究の必要性を説いた。
ブールデルの血液型性格分類は「A型はハーモニー型」「B型はリズム型」「O型はメロディ型」「AB型は複雑型」といったように音楽の用語に例えられていて、非常にわかりやすい。
皆さんの知っている日本人の血液型性格分類と比べてみてはどうだろう。
また、浅野八郎さんも彼女の研究を日本に紹介しています。詳しく書いた本が入手できなかったので、別の本からの抜粋です(浅野八郎編著 『占い』 池田書店 261〜262ページ)。
A型
順応性があり、もの静かで、自分の個性を押さえて、まわりの人たちと気持ちをあわせようとする。すこしくらい変化があっても、心を動かされない。冷静でコツコツ努力していく。金銭的にもハデな心づかいをせず、貯めるタイプで、どちらかというとケチ、まじめで忍耐強く、冒険をしない。O型
変化を好み、ユーモアがある。変わったことをいつもやっていこうとし、人情家で世話好き。ロマンチストでさびしがり屋。天才的な素質をいろいろなところに示していく。ビジネスマン、外交官として出世するタイプ。B型
ふつうの人がもっていない個性を伸ばし、行動的でエネルギッシュ。情熱家だが、熱しやすくさめやすい。軍人やスポーツマンのリーダー的な人に、このB型が多い。
自分が正しいと思えば、反対されても実行していくモウレツ型。会社では社長型、政治家なら大臣になるような力をのばしていく。海外旅行や冒険をして、自分の力を外に示していこうとする。AB型
大変デリケートで神経質で大胆。やさしそうで冷たい、という2つの性格がミックスしている。なかなかつかみにくい性格で、異性交際で一番骨が折れる。あまりいろいろなところに気を使いすぎて、眠れないとか人見知りすることが多い。
どちらかというと、能見さんよりは古川竹二の分類に近いようです(AB型はあまり当たっていないような…はて?)。
【H20.10.12追記】 Leone Bourdel, Les Temperaments Psychobiologiques. Paris, Librairie Maloine S.A., 1961 in-8 これまた、知る人ぞ知るブールデルの本をゲットしました。 ところで、別の本も発見しました。
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