イチョウウキゴケ
 イチョウウキゴケは、レッドデータブックで「絶滅危惧I類(CR+EN)」にランクされ、日本では、絶滅が心配されている植物で、日本で唯一、水面に浮遊して生活している苔類です。昔は津南でもいろいろなところで見られたようですが、現在はかなり局限されているようです。
 2006年暮れに思い立って以前イチョウウキゴケがあった田んぼに行ってみました。そこは、家のそばの用水脇の田んぼです。5,6年前は、何枚かの田んぼで見ることができたのですが、なかなか見付けることができませんでした。あきらめかけたころ、休耕田の水たまり(湿地状になっている)ところで20個ほどようやく見付けました。
 ほっとすると同時に、とても不安になりました。今後、分布を調べて記録に残してみるつもりです。津南の方で、どなたか「以前はここでみたよ。」という方がいらっしゃいましたら情報を教えてください。
 
 イチョウウキゴケがあった場所は、割野の船津川に沿った低湿地状の田んぼです。以前は、1年中、じぶじぶと水が溜まっていた田んぼだったそうです。 
 現在、田んぼの乾田化が進み、稲の収穫後は田の水を落として来年に向けて耕してしまいます。そうしたことも、このイチョウウキゴケが減ってしまった一因ではないでしょうか。
 ここは、水が湧き出ています。他にウキグサも残っていました。 
 この休耕田(放棄田?)でしか、見つかりませんでした。手前の水たまりです。
 以前は、この奥の田んぼにも見られたのですが・・・。
 2006年、春、田植えのころ、娘が下島の田んぼでも見かけたと言っていました。今後調べてみたいと思います。
 津南でも湿地など、水辺の環境がどんどん変わってしまい、環境の変化に一番影響を受けやすいイチョウウキゴケなどの湿地性の動植物が減少しています。サンショウモやミズオオバコなども、まだ残っているでしょうか。
 今後、調べていきたいと思います。


 2007年5月4日、子どもたちと昨年暮れにイチョウウキゴケを見付けてところに行って見ました。
 ショック。残念ながら、湿地の水がかれて干上がっていました。
イチョウウキゴケを探したのですが、一つも見つかりませんでした。
 う〜ん、絶えてしまったのでしょうか。

イチョウウキゴケ、再び発見!(2009年5月23日)
 
    ありました、ありました!久々に確認しました。
女房が下島に田植えに行ってたら、見つけました。ほんのわずかですが、下島の田んぼにありました。
 今、2枚の田んぼで確認しました。さらに調べてみたいと思います。