第46回(命の木)
 学園はちょうど冬休みに入っていて、他の生徒は帰省してる者もいる。
 寮の部屋に戻ると大量の紙の束が置かれていて、どうやら課題が積まれているようだ。
 学園ではダンジョンアタック・シミュレーター Ver.2.0 という施設が開発されているとのこと。
 何やらミラとナディアが揉めているとの話も。

サリア「皆には申し訳ないが、我々だけで命の木を守るしかない!」
クリス「そうだ、すぐに向かわねば! 先生、この件で何か聞いていませんか?」
先生「ちょっと魔力の流れがおかしいのよ。風が弱いという気がするわ。このままいくと、たとえばマジックユーザーのファイアーボールの威力が少し弱まったりとかしそうよ」
クリス「なるほど……」
先生「そういえば、あなたのエルフの森の近くからお客様が来るらしいわ。エルフの人たちがこの学園に避難してくるので、受け入れることにしたの」
クリス「では闇雲に行くより、その人たちを待って情報を得てからの方が良さそうですね。サリア・ランス、しばらく待機しよう」
サリア「なら、その時まで剣の腕を磨くぜ」
クリス「僕も魔法の勉強しよう」

 クィスは徐々に周りの人たちと打ち解けてきたが、ナンバー15はまだ馴染めない。
 アルは雪見亭に用事があるとのことで外出した。
 ナインはヒーリングポーションを2本購入。

 その夜、学園に空飛ぶ船が降りてきた。
 エルフが20人ほど到着するがクリスの知り合いはいないようだ(クリスの故郷とは別の村のエルフ)
クリス「命の木はどういう状況ですか?」
エルフ「おお、君はここの学生さんかい? 我々はフェルファレンという村から来たんだが、オークが攻めてきたんだ。命の木を食べるモンスターのようなコケを操っている。今までに見たことのない質の高いオークだった。コケには魔法が効かなかった。あの辺の村の命の木から何かをとっているみたいだ。小さな弱い命の木からもどんどんとっている。まだしっかり根付いてない状態だったのに根ごと持っていかれた……」
クリス「対策として現地では何かやっていますか? 解決策は見つかってないんですか?」
サリア「解決策は1つ。オレらが行ってオークもろとも倒すのみだ!」
エルフ「もうあの村は無理そうだ。近づくだけでオレたちの魔法が弱まるんだ。それにワイバーンに追われたり、ダークエルフの噂もある」
クリス「船長さん、この船は村に戻りますか?」
船長「私が船長のランドバッカーだ。もし戻れというのなら……料金は弾ませてもらう。無傷じゃ戻れないからな。現金が無いならワードストーン1つでもいいぜ?」
クリス「現金ならおいくらですか?」
ランドバッカー「金貨3000枚だな」
クリス「傭兵連合の村までなら?」
ランドバッカー「あそこまでなら金貨100枚だが、方向が違うぞ? 戻るのはラインラントの方だからな」
クリス「ならばワードストーン1つでお願いします。明日の朝出発できますか?」
ランドバッカー「OKだ、契約成立だな」
クリス「先生、明日の朝サリア・ランスと2人で行ってきます。課題は仲間にお任せします」
先生「無理はしちゃダメよ。課題なら待ってあげるわよ?」
クリス「分かりました。みんなに迷惑はかけられない、内緒で出発だ」
サリア「もう兄貴に声をかけちまったけど……そんなに経験値がほしいのか?」
クリス「皆には迷惑をかけられないからだよ」

 ミラは実家に戻らなければならないようだ。
 ファルケは、何やら手紙をオッティに渡した(詳しい内容は内緒)
 エーリッヒはタリマの後を追いかけている。

 ナインはクィスにロッド・オブ・ウェポンを渡し使い方を教え、2本に分けて1人ずつ所持することに。
ナイン「このロッドを見ろ、1つ1つは大した強さではないが、2つ合わさると強力になる。俺たちもそうやって生きていこうではないか」
クィス「ここでいろいろ学んで、いずれ2人で暮らしましょう。最近、料理したり食事を楽しめるようになった。そのせいで少し太った」
ナイン「この学園で学ぶことは多いが、そろそろお前も得意武器をつくれ(ウェポンマスタリーをとれ)」
クィス「あんたのお勧め武器は? このロッドか?」
ナイン「いや」
クィス「ならば短剣にしよう。君を助けられるかもしれない。だが、面白味に欠けるというのならば言ってくれ」
ナイン「ライトクロスボウはどうだ?」
クィス「それで援護するのか……分かった。この休みを利用して習いに行く」
ナイン「さっきのロッド+2も持っていくがいい。もしもの時はオレとお前で+5の合体攻撃だ」
クィス「今夜、皆を呼んで料理を振る舞おう」

 サリア・ランスがファルケの元に行く。
サリア「兄貴、エルフの一大事に力を貸してほしい。オレはもう魔法を捨て剣に生きる。オレとクリスだけじゃ命の木は守れない」
ファルケ「いつ行くんだ?」
サリア「明日の朝です。それに他の仲間も誘ってほしい」
ファルケ「そもそも誰の依頼だ?」
サリア「オレの依頼だ。代償はオレの命だ。グロスターに頼んだが断られてしまったんだ」
ファルケ「そうか、検討はしてやるが、他の者はお前が誘え。オッティとナインのところに行ってみろ」

 ナインのところに行く。
サリア「クリスとの決定事項なんだが仕事の依頼だ。代償は友情だ。エルフの村がカクカクシカジカなんだ」
ナイン「友情か……とにかく、そのコケは聞き覚えがあるな」
サリア「山越えをすると思うから装備をしっかりしておくことだ。防寒対策も必要だ。今回の作戦はラインラントを超えオークの巣へ向かう。話は以上だ、解散!」
 と勝手にサリア・ランスは引き返していった(笑)
 クィスはファルケやクリスも食堂に招待するがオッティの姿が見えない。
 
ナイン「うむ、うまいな。クィス、人生で大事な袋のうちの1つである胃袋を征服したな」
クィス「それは良かった、ありがとう」
ナイン「戦場においても兵の胃袋を満足させるのは大きな援護になる。引き続きライトクロスボウの訓練をせよ。そうそう、少し野暮用ができた、明日エルフの集落に行かねばならない」
クリス「な、なんでナインが知っているの? 内緒だと言っておいたんだけど……」
ナイン「そうか極秘任務だったのか。サリア・ランス、さっきのは他言無用だそうだぞ?」
サリア「クリス、この作戦は極秘だぞ、分かったか?」
クリス「分かってないのはお前だ!」

 ファルケがグロスターと会う。
グロスター「ファルケ、エルフの村に行くそうだな?」
ファルケ「コケに関しては少し事情があるからな」
グロスター「そのようなことに現を抜かすとはな。この前の話だが、オレも言い過ぎたところがある。共にグラストに戻らぬか?」
ファルケ「今は戻れん、極秘任務があるからな。受けてしまった以上、行かないわけにはいかない」
グロスター「そうか……君には話しておこう、グラストは王女派と貴族派に分かれるだろう」
ファルケ「どっちがどっちにつくというんだ? 騎士団も割れているのか?」
グロスター「盾と剣は貴族派、王女側にエラント騎士団だ。戦えば王女側に勝ち目は無いだろう。王女側は正論だが、このままいけばグラストはいろいろと失う。オレもお前も遠いとはいえ先代の血を引いている。オレはグラストを救わなければ……だからオレの味方にならないまでも敵側にはつかないでほしい。オッティを説得した。理解してほしい、悪いようにはしない」
ファルケ「オッティが決めたことなら構わん。だが王女を裏切るなよ? グラストはまだ腐っていないと思っている」
グロスター「王女はラーデンの商人の機嫌をとったりしている。グラストが商人などの言いなりになるのは困る」
ファルケ「グラストで貴様は何をするつもりだ?」
グロスター「王女に話し、その位を退いてもらうつもりだ。王の親戚が貴族派だと思ってくれていい。しばらく会えないのならオッティに声をかけてやるがいい」

 ファルケが戻る際にオッティがやってきた。
オッティ「お手紙ありがとう、でもしばらくお別れになっちゃう。グラストはゴーレムを引あてちゃったらしく私の力が必要なの。暴走を止めるには私しか……私がいかないとコリーナかフェスタリアがいかなくちゃならないわ。ナディアちゃんも一緒に行くから私なら大丈夫よ。ファルケ君も明日エルフの村に行くんでしょ?(極秘任務がダダ漏れだ(爆))しばらくお別れだから今晩は一緒にいたい」
ファルケ「……別に構わんぞ。だが気を付けた方がいいぞ。最近、何者かに付け狙われているかもしれない。耳のとがった影を見たからな、ダークエルフかもしれん」
オッティ「ゴーレムを鎮めればすぐ帰ってくるよ」
ファルケ「暴走が止められなかったら呼んでくれ」

 翌朝サリア・ランスが張り切って起こしに来た。
 先生たちも見送りに来て、パーティは船に乗り込んだ。
 フェスタリアは連れていくが、ナンバー15は置いていく。
 山脈を越えると、すぐに森が焼かれているのが見えたので、森の中に着陸してもらう(船はしばらく待っててくれる)
 着陸寸前にクリスは森の中を移動するヒューマノイドっぽいものを複数見た。
 周りにはエルフやオークの死体が転がっている。
 ナインが聞き耳を立てると前方の茂みからアーマーの音と、エルフ語の叫び声が聞こえる。
クリス「(エルフ語で)大丈夫か!? 助けに来たぞ!」
 っということで戦闘に突入!
 ファルケはグリフォンに乗って上空を前進!
 オークは角笛を吹いて援軍を呼び寄せる!
 ファルケは飛び降りてオークを一刀両断! 
サリア「お? 人間がいるぞ!?」
クリス「人間がどうして? オークの仲間っぽかった?」
サリア「そうだ、何やらオークに指示を出してた」
 逃げたオークを追いながら森へと入っていく。
人間「大人しく従ってもらうぞ!」
エルフ女「キャ~! やめてください!」
エルフ男「娘に手を出さないでくれー!」
人間「この娘にはやってもらわねばならないことがある、さぁ早く馬に乗るんだ!」
エルフ女「やめてください!」
 フェスタリアはスリープの魔法で先制攻撃!
 クリスは娘を連れ去られてはならないということで、敵の馬をマジックミサイルで倒した!

フェスタリアの情報
Lv3 マジックユーザー HP:9 AC:9
魔法:ウェブ、マジックミサイル、スリープ(使用済み)

 ファルケは戦士風の男に切りかかるが、デフレクトで弾かれてしまった!
 フェスタリアのマジックミサイル、サリア・ランスの攻撃で1匹を撃破!
 ファルケの戦士への攻撃は今度は命中! クリスはマジックミサイル!
 敵の魔術師の男は魔法(ヘイスト?)を唱えて逃げていった!
 サリア・ランスはドヤ顔で剣を振り回していたが、後方から弓のクリティカルを喰らってしまった!(爆)
 ファルケが切った戦士はローブの中にサソリマークの鎧を着ていた!
 他のオークは全滅させ、残ったのはサソリマークの戦士のみ! 
戦士「お前たち、何しに来たんだ? オレたちの仕事を邪魔しないでくれ、もう引け!」
ファルケ「やり残したコケミドロンを片付けにきた」
戦士「コケミドロン?」
クリス「大丈夫ですか? 助けに来ました!」
エルフ男「おぉ助かりました、なんとか大丈夫です」
 ナインはサソリマークの戦士にレスリングを仕掛けて倒した!
 ファルケは剣を突きつける!
 サリア・ランスは敵からヒーリングポーションを奪い、アルティアのキュアもあって回復!
 フェスタリアは眠らせたオークに次々にトドメを刺していく! 
ナイン「名前と目的を言え」
戦士「オレはマーク・フェンダー、ただの傭兵だ」
ナイン「魔術を使った者は何者だ?」
マーク「お前はラインラントのエージェントか? 魔術師の名前は知らない。ここには植物採集に来た」
サリア「お、またヒーリングポーションみっけ! 今回はオレも死ぬかと思たぜ。クリス、指輪を貸してくれ。少しでもACを下げないとな」
クリス「プロテクションリングは持ってないよ」
ファルケ「あの魔法使いも傭兵連合か?」
マーク「おそらくそうだろう。オレたちはエルフの木の根を回収しに来た。それを奪い返しに来たならもう遅かったな」
ファルケ「木の根は何に使うんだ?」
マーク「木の根にはパワーストーンが抱え込まれている。それを片っ端から回収するんだ」
ナイン「クリス、この男を好きにしていいぞ」
マーク「うお! ダ、ダークエルフ!? なんでそっち側にもダークエルフがいるんだ?」
クリス「フフフ、素直に話した方がいいぞ?」
ナイン「エルフの娘を誘拐しようとしたのはなぜだ?」
マーク「それは魔術師に聞いてみないと分からないが、この娘の心が必要だとか、パワーストーンとそいつの心はセットだとかなんとか言っていた気がする」
クリス「あそこの窪みに命の木があったのか?」
マーク「あぁ、あそこの木のパワーストーンはもう回収した」
ナイン「マークの剣は魔剣か? サリア・ランスが使えばいいかもな」
サリア「いいね! 鎧は今のオレのと同じか……剥ぎ取ってもいいけど売るしかないか」
マーク「(ファルケを見て)お前の鎧……グラストの騎士か? とりあえず、武装は解除するから逃がしてくれ」
ファルケ「お前は傭兵連合に戻ってやり直せ、心を入れ替えろ」
マーク「傭兵連合に来た際にはお前をスカウトしてやろう」
ファルケ「どうだかな」
クリス「お前らの仲間はまだ森にいるのか?」
マーク「次の村(クリスの村)を包囲する予定だ。コケのモンスターには気を付けろ。オークとハーフオークもたくさんいるぞ」
クリス「コケモンスターに魔法が効かないって本当か?」
マーク「そうだ、おそらく魔法の矢は効かない。火には弱いんじゃないか? もともとはオークが操っていたが、操り手が食べられてしまい暴走した。あのコケモンスターはいろんなものを飲み込んでるから、首尾よく倒せばお宝がたくさん手に入るかもしれんぞ?」
エルフ男「助けて頂いてありがとうございます。ですがもう木は奪われてしまった……とにかく娘が助かって何よりです。最近オークの活動が活発なのです。三角州の方で何かが発動されて私たちの魔力が吸い取られているのです。そしてあのコケモンスター、通ったところは草木が枯れていくのです。それに攻撃を受け付けない……」
クリス「コケモンスターの対抗策はありませんか?」
エルフ「低Lvの魔法は全く効果が無かったです。あとは酸の触手を出してきますので注意してください」
ファルケ「物理的な攻撃は?」
エルフ「効かないことはないと思います」
エルフ娘「私はフィーリアです。私の感覚ですが、植物とは違うものを感じました。コケの中に強いエネルギーがあります」
ナイン「人の速度と同じぐらいのスピードだったのか?」
フィーリア「人間と同じか、少し早いです。私の見ている前でオークが吸収されて飲まれていました」
クリス「すぐに船に乗って、僕の村にいかねば」
ランドバッカー「さっきワイバーンを見たぞ、南へ飛んでいった」

 クリスは自分の村なら命の木の位置が分かるので、その周辺まで船で飛んでいく。
 上空から見ると、いくつかの陣が見え、まさに命の木を包囲している!
 っと、ここで2匹のワイバーンが現れた!(2つの玉を抱えている)
 ワイバーンを操っているのは浅黒い肌、銀色の髪、ダークエルフのようだ!
 ダークエルフは何やら魔法を唱えた! 
ダークエルフ「(クリスを見て)同胞の者! 助けに来たぞ!」
クリス「お、おう助かる!」
 と言いつつダークエルフにウェブ! ワイバーンの背にくっついて固定状態に!(唇が赤いので女性のようだ)
 ファルケはグリフォンに乗ってもう1匹のワイバーンの背後に接近!
 ナインは追いやり攻撃でオークを落下させて撃退!
 ファルケはグリフォンでワイバーンにのしかかりレスリング状態に! グリフォンの爪がワイバーンに突き刺さった!
 サリア・ランスはオークに攻撃を命中させ、なかなかの活躍っぷり!
 ファルケはレスリングでは優勢だったが、らちが明かないということで、グリフォンで接近して剣で攻撃! クリティカルで乗り手を一撃でブッ倒した!
 ファルケはワイバーンに乗り移って、なんとか操り船に下した。さらに尻尾に矢筒をかぶせて毒攻撃を防ぐよう対処した。

 これで敵の警戒網を突破し、クリスの村に到着。
 オークの陣の他に、スコーピオの旗の陣、建物のようなものが見える。
 狼煙用に煙玉を船からもらい、森の中心部で降ろしてもらって船は逃げてもらう。
 狼煙で合図したら迎えに来てもらうようにとランドバッカーと打ち合わせした。

経験点:次回に持ち越し
終了時のゲーム時間:1994/13/28