第39回(吸血鬼戦争の遺品)

 周りを取り囲んでいる軍勢は50人以上。前衛には槍部隊、後衛には弓部隊が見える。
 旗持ちがおり、マイバッハ卿の部隊だということがよく分かる。
 助けた村人たちも教会の入り口まで出てきてしまっている。
軍勢「おとなしく投降しないと撃つぞ!」
ハルトムート「仰せの通りだ。話を聞く用意はあるが、おとなしくしたまえ」
マイバッハ「トッペンハイマー、観念せい。お主の領土も面倒みてやるぞ?」
ミラ「領主様どうするつもり?」
トッペンハイマー「真実は1つしかない……とはいうものの、そこの兵士たちは切り捨てていい兵士じゃない。マイバッハよ、用があるのは私だけだろう?」
マイバッハ「そうはいかん。吸血鬼事件の容疑者はお前ら全員だ」
 ナインは村人たちの中に紛れハイド・イン・シャドウで隠れる。
アルフレート「早く投降しろ、そうすれば情状酌量の余地があるかもしれんぞ?」
ミラ「村人さんたちをどうするつもりか聞いてみて」
トッペンハイマー「マイバッハ殿、ここの村人たちはどうするつもりだ? できれば保護して頂きたい」
マイバッハ「いやいや、ウィルスを持っているかもしれん。放置するわけにはいかん」
ハルトムート「トッペンハイマー殿、申し訳ないが、この場で流血を避けるには投降していただくしかない」
ミラ「トッペンさん、私達は自由に動きたいんですが、あなたはどうする?」
トッペンハイマー「捕まるのは私だけでいい(と武装を解除して前へ出る)」
ハルトムート「兵士たちよ、取り囲め!」
ミラ「私たちは逃げようと思うけどエーリッヒはどうする?」
エーリッヒ「村人と僕たちの命を守るのが優先だ」
ナイン「(敵兵士に近づき)隊長からの伝令だ。村人には手を出すんじゃない。さぁ右の兵士へと次々と伝えていけ」
兵士「……お、おう分かった(と、徐々に伝言ゲームがはじまった)」
ミラ「みんな、逃げ出すけど方向は分かってるよね?」
 ちなみにファルケのグリフォンは100フィート上空に待機している。
トッペンハイマー「よし分かった。私だけ連れていけ」
ハルトムート「トッペンハイマー殿、連行させてもらうぞ(手錠をかけた)」
トッペンハイマー「うむ、抵抗はせん」
軍勢「(ヒソヒソ……あのパーティーもやっちゃえよ)」
ミラ「じゃ私たちは撤収しましょう。オッティついてきなさい」
クリス「オレも先に行くよ」
 その時、ファルケがルーンボナパルトを
ファルケ「(邪悪な人相で演じて)ケッケッケ、オレにまたこの悪魔の剣を抜かせるのか? 死霊になりたいヤツは誰だ!? この剣の餌食になるか、それとも上空の獣の餌食になるか選べ! ケッケッケ~」
 ナインはファルケの行動を見て乗っかり、目の前の兵士の首筋を噛みはじめた!(笑)
ナイン「これでお前も吸血鬼だな。助かりたければ、右の兵士の首を噛め。そしてどんどん伝えるんだ」
兵士「ひ、ひ~っ!」
 アルはマイバッハへ射撃し命中!
雑兵「(ファルケに注目し)な、なんだ? なんだ? 吸血鬼か!?」
マイバッハ「(ファルケを見て)な、なんと!?(さらにアルの弓を受けてさらにビックリ)」
雑兵「うわ~! ヴァンパイアだ~!(隣のヤツに噛み付きはじめた(笑))」
他の雑兵「撃て~! 撃て~!(雑兵たちは大混乱に!)」
ハルトムート「お前ら落ち着け! 落ち着くんだ!(さて、この場をどうするか……)」
アルフレート「ヴァンパイアだ~! 撃て~! 撃て~!」
村人「ヴァ、ヴァンパイアだ~! 逃げろ~!」
 村人たちは教会の外の方へ逃げてしまった! イルだけはエーリッヒの横に逃げてきた。
エーリッヒはイルを抱えて教会の中に飛び込んだ。
ナインはジャンピングブーツで飛ぶが、大きく手を広げながら "ワッハッハッハ~" と演技しながら(笑)
ファルケ「我が一族を裏切るのですか? マイバッハ卿!」
マイバッハ「……」
 クリスはオッティのホールディングバッグから別のスペルブックを取り出し交戦になった場合に備える。
ミラ「アル、何あんなところで撃ったのよ。ハッタリだけで済まそうと思ったのに。戦闘になったじゃない」
アル「……?(ノスフェラトの一味って時点で、もう問答無用で敵対関係だと思うんだが……)」
ファルケ「先ずはお前(ハルトムート)が餌食だ! 悪魔の羽ばたきを受けるがいい!」
 っとグリフォンを呼びファルケはグリフォンに乗る。
ナインが教会に入ったのを確認し、ミラの指示でオッティが教会の入り口にホールドポータル!
雑兵たちも教会に逃げ込もうとしたが扉が開かず、さらに大混乱!
ハルトムート「ええい、ここのところは撤退だ!」
アルフレート「私がコイツを叩きます!」
ハルトムート「やめろ、お前にかなう相手じゃない。残った兵をまとめて逃げるんだ!」
 軍隊が撤退したあとハルトムートがファルケに話しかける。
ハルトムート「お久しぶりですな」
ファルケ「トッペンハイマーを残して引いてくれ」
ハルトムート「私は軍人です」
ファルケ「だが、もうこれで分かっただろう」
ハルトムート「君はこの事態をどう収拾つける?」
ファルケ「トッペン卿と我々でマイバッハの悪行の証拠を固める」
ハルトムート「うーん……なるほど」
ファルケ「任務に忠実なのはいいが、善と悪の分別はつけろ」
ハルトムート「なら君がその言葉に値するかどうか判断をつけさせてもらおう。ああは見えてもマイバッハは手ごわい。そう簡単に尻尾を掴めるものではない。あと一歩のところで……とんだ茶番だ。演技はもうよい、その剣を抜け。悪魔の剣とはその剣に失礼だろう?」
魔剣「そうだそうだ、マジックのパワーはしばらく封印してやる」
 というところで襲い掛かってきた! がファルケには当たらず。
ファルケはグリフォンから降りて応戦! ファルケの攻撃は命中!
ファルケ「これで認めてくれたか?」
ハルトムート「ほう、父上の血筋は途絶えていませんな。分かった、君のいう正義が成就するまで監視させてもらう。それと、うちのドラ息子が世話になっているようだな?」
ファルケ「誰のことだ? エーリッヒか?」
ハルトムート「トッペンハイマー殿、これまでの無礼は申し訳ありませんでした(手錠を外し)村人たちはあなたの城で預かって頂きたい。これで彼らはもう自由に動けるでしょう」
ファルケ「あの洞窟(以前の穴)には何があるんだ?」
ハルトムート「いろいろあるが、それも含めて君らが邪魔してくれた。それとアル、出てきたまえ」
アル「……(ホールドポータルだから出れないけども)」
 ハルトムートが扉を開けた! オッティより3レベル以上の差があるようだ。
ハルトムート「アルブレヒト、久しぶりだな。それにしても世間は狭い」
アル「あのままだったら、あそこにいるのがエラントの騎士とトッペンハイマー卿に雇えわれた冒険者として遭うことになったな。まぁ親父がいることは国境で働いている頃から知ってるが」
ハルトムート「お前もマイバッハの行いを暴くつもりでいるのか?」
アル「暴く暴かないはともかく。トッペンハイマー卿に雇われている冒険者として依頼されたことに全力を注ぐだけだ。それが食いぶちだからな」
ハルトムート「ずいぶん低い志だな」
アル「……志だけじゃメシは食えない」
ハルトムート「一度はじめてしまってはもう戻れんぞ。さて、このパーティーのリーダーは?」
ミラ「私……ということになるんでしょうね」
ハルトムート「司祭様でしたか。私の仕事を潰してくれた以上はカタをつけてもらいたい」
ミラ「そっちもそっちで何か思惑があったようね」
ハルトムート「直接的には難しいが情報などは提供させてもらおう」
ミラ「あの悪魔の剣は?」
ハルトムート「あれはかつてグラストであった吸血鬼戦争の際に猛威を振るったアンデッドを生み出す剣だ。傭兵連合とマイバッハがつるみ、そして吸血鬼どもも力をつけてきている。そしてマイバッハは純粋な騎士ではない。おおかた金銭が目的だろう。強いて言うのなら他の後ろ盾で動かされていると思われる」
ファルケ「ヤツを失脚させれば何か分かるかもな」
ハルトムート「証拠を掴むのは簡単じゃないだろうがな。とりあえず私としてはこの地を安定させたい、それだけだ」
ミラ「あなたはどうして?」
ハルトムート「私はグラストの騎士だ。今は幼い王ではあるが忠誠を誓っているつもりだ」
ミラ「調査したことをあなたに伝えれば、いろいろと何とかなるのですか?」
ハルトムート「君たちのフォローはさせてもらおう。少なくとも先ずはトッペンハイマー卿、彼に罪がないことは確かだ。私は分かっている。君らはマイバッハに牙を剥いて勝つことだ。まぁあの演技力があれば見世物小屋で少しは稼げるだろう」
ファルケ「オレは傭兵連合を目指す」
ハルトムート「それとアル、グラストは彼らにとっては異国だ。トッペンハイマー殿の助けになってやれ。私のそばは居心地が悪いだろうからな。だが良かった、このような友に恵まれ、自分の考えで道を切り開いていける。この方がお前にとっていいことだろう」
クリス「ダークエルフとはどんな関係が?」
ハルトムート「ダークエルフから接触してきたようだ。マイバッハとの詳しい関係は分からないが、何度も密談しているようだ」
クリス「なら、僕はそっちを追ってみます」
ミラ「ここの噴水に悪魔の剣があります。対応をお願いします」
ハルトムート「ここにあるのか……私がマイバッハのところから戻るまで見張っていてもらいたい。てっきりもう封印というか破壊されたのかと思った」
ファルケ「あんたが壊したらどうだ?」
ハルトムート「それは……とにかく、ここにいるメンバー以外は誰も近づけてはならぬ」
ミラ「触ると危ないんです」
ハルトムート「その剣に切られると精神的に打ち負かされ、吸血鬼になる」
アル「あ、親父? 兄貴は少しはマシに……いや、それは聞かないでいいや」
ハルトムート「では見張ってもらっている間に兵を連れてこよう」
ミラ「ふー、今夜はここでお泊りなのね……じゃあ、傷を治すわ」
 とパーティーのダメージを回復。
 寝る前にクリスは余ったミラーイメージをスペルストアリングに詰め込んだ。
 野営しながら一晩眠り、翌日スペルキャスター組は魔法を覚える。
 ナインとエーリッヒは野営の当番が一緒になったので、愛とは何かについて語り合っていた。
 トッペンハイマーとハルトムートが兵を連れて戻ってきた。
トッペンハイマー「ここは封鎖する」
ハルトムート「あとは君たちの自由行動に任そう。それか私が君たちをひっ捕らえてマイバッハ卿に突き出そうか? 冗談はいいとして、マイバッハ卿の城にでも乗り込むつもりか?」
ミラ「乗り込むにしても証拠がないと、ただのならず者になってしまうわ。例の穴の方に行ってみましょうか」
 ということで、穴のところに戻ってきた。ハルトムートとトッペンハイマーも守備として同行。
ナイン「そもそも、この穴は何だと思う?」
ファルケ「遺跡じゃなかったか?」
ミラ「ゾンビたちが掘ってるハズよね」
 クライミングロープを使い、先にナインが降りていく。
 直径30フィート、深さは60フィートだと分かった。
 ナインは地下に降り立ち聞き耳すると "シャリシャリ、ズリズリ、ゴリゴリ" と金属を引きずる音が近づいてきた。
 さらにナインは遠くで "ギャー、バタバタバタ" と獣の鳴き声と羽音も聞こえた!
 ナインはとりあえずクライミンブロープで戻りパーティーに報告。
 以前に引き上げたゴンドラが使えそうなので、ハルトムートに操作を任せパーティーが降りていく。
 ゴンドラは4人ずつなので、第一便でアル、ミラ、エーリッヒ、クリスが降りていき、ナインもクライミングロープで降りていく。
 奥からバサバサと羽音が聞こえ、ミラが第二便を呼ぶ(オッティ、ファルケが第二便)
 というところでコウモリらしきモンスター(ワイト)が襲ってきた!
 クリスはコウモリワイトをウェブで固め、アルティアに遠話石で "ゴンドラから降りる時ウェブに気をつけてね" と報告。
 他のコウモリも無事に討伐に成功し、オッティ、ファルケも合流。
 アルがパイクの先で床の罠を調べながらしばらく進むと、徐々に肉が腐ったような匂いが漂ってきた。
 よく見ると揺ら揺ら動く影があり、奥からは鎖を引きずる音が聞こえる。
 影の向こう側は人工的な造りのダンジョンになっている。
 正面の奥からゾンビが歩いてきて戦闘に突入! さらに両サイドの通路から増援アンデッドも登場!
 ミラがターンアンデッドで半分以上を片付けてサクっと終了。


 両側の通路にはゾンビにもならない残骸がたくさんあり、ここから悪臭が漂っている。
 正面の奥に進むと、いかにも剣が封印されていたような箱を発見。鎖が切られ封印が解かれている感じ。
 同じ部屋には隠しドアが半開きになっている。
 箱は持って運ぶことはできそうで、封印は解かれているものの、魔力を遮断する仕組みはまだ使えそうだ。
 つまり、魔力の遮断はできるが、誰もが簡単にフタを開けられる状態。切られた鎖はフタを開けられないための封印だったようだ。
 "吸血鬼王カインの魔剣。この剣により吸血鬼戦争は終わった。この封印が解かれるとき再び戦争が起こる" というようなことが書かれている。
 ナインがアルティアを連れて(遠話石があるため)トッペンハイマーに報告に行く。
 報告に行く間、残ったメンバーで部屋の探索をする。

今回の経験点:なし
終了時のゲーム時間:1994/13/06