第36回(窓辺より見下ろす魔)

 冒頭、アルは前回計算のし直しで手に入れた経験点2500点を加えた。

クリス「トッペンハイマーさん、スペクターやレイスってどんなモンスターか詳しく分かりますか?」
トッペンハイマー「どちらも実体の無いアンデッドだ。何度か対決したことがあるが人間の精気を奪うんだ」
クリス「そういう攻撃を何回もしてくるんですか?」
トッペンハイマー「ああ、何度も攻撃されたら大変なことになるぞ。宙を飛んでくるのも厄介だし、それにとても素早い。レイスはスペクターをひとまわり弱くしたモンスターと思えば間違いない」
クリス「なんと……山寺には両方とも出るんですか?」
トッペンハイマー「どちらかは特定できないが、どっちも出ると考えていいかもしれない」
クリス「昼間は出ないんですか?」
トッペンハイマー「あまり昼間は出ないから、光には弱いと思う」
クリス「他に弱点は?」
トッペンハイマー「クレリックの呪文なんかは有効だろうな」
クリス「普通の武器は通用しますか?」
トッペンハイマー「いや、銀以上の武器でなければダメだ」
エーリッヒ「僕の愛剣サザビーは通用しますか?」
トッペンハイマー「お、いい武器だな。恐らく通用するだろう」
クリス「優先的に生気を吸うとかっていうのはありますか?」
トッペンハイマー「因縁のある者とかだろうが、とにかく生物を襲ってくるぞ」
ミラ「祭ってあるのはシズマ様なので、そこはやはり守らなければ。なので報酬とまでは言いませんけど、それでも必要経費なんかは頂きたいですねぇ」
クリス「そういえば、イルっていう少年が山寺の方にいるんじゃなかったっけ?」
エーリッヒ「おお、そうだった。助けなければいけない!」
トッペンハイマー「山寺は私の領地だ。私も出ることにしよう。もし何か起こった場合でも私がいた方がいいだろう。私の判断や責任に任せてもらって構わない」
クリス「フェスタリア、危険な戦いになりそうだけど一緒に来るかい?」
フェスタリア「師匠は僕を必要としますか?」
アル「ここに置いていった方がいいんじゃない?」
クリス「そうだね、正直どこまで守れるか分からないから、安全なここで待っていてくれないか?」
フェスタリア「分かりました、ここで待ってます」
クリス「山寺までは歩いてどのぐらいかかりますか?」
トッペンハイマー「朝に出発すれば夕方には着くぞ」
クリス「では、明日の朝に出発ですかね」
ナイン「ファルケに聞きたい、アンデッドを支配していたクレリックとファイターはどっちが格が上だった?」
ファルケ「おそらくファイターの方かな。もっともどちらも一撃で死んでしまったから、保証はしかねるが」
アル「(いや、それはファルケが強過ぎなだけでは……)」
ナイン「他にもクレリックがいると思うか?」
ファルケ「それは分からないが、アンデッドを作り出した大元のクレリックはいるだろうな」
ナイン「愛に生きるエーリッヒに聞くが、自分が愛する者が死人として使われたらどう思う?」
エーリッヒ「それは人生を破壊する行為だ」
ナイン「ならば、それは許せんな。オレも戦いに参加しよう。ここの仲間たちはそれぞれ目的は違うかもしれないが方向性は同じだ」
アル「エーリッヒも修行を兼ねて、あとで学園に入るといいかもね」
エーリッヒ「ならばアル様が入学を推薦してくれるってことですね?」
アル「いや? それは自分でやってくれ」
他全員『言いっぱなしかよ!』
エーリッヒ「では人の話も聞くし裸になるのももうやめよう」
ナイン「ミラ、次の戦いにはどういう戦略を立てた方がいいか? クレリックとしての見解を」
ミラ「死人使いやレイス、スペクター……なら先手必勝、かしら。精気を吸い取られる前に、叩けるだけ叩ければベストなんだけど」
ナイン「ミラはどのぐらい対応できそうだ?」
ミラ「レイスぐらいならいけそうだけど、あとは数ね。前みたいに空飛ぶワイトみたいなのがいなければいいんだけど」
エーリッヒ「フェスタリア、僕とクリスがいない間タリマを頼む」
フェスタリア「……分かりました、僕のできる範囲で」
アル「トッペンハイマー卿。敵がエラント派のマイバッハということなら、場合によってはあなたが恩師と言っていたハルトムートと敵対してしまうこともあるかも知れない。その覚悟はしておくべきだ」
トッペンハイマー「それは分かってる」
ナイン「今回の戦いで大きな戦争の火種になったりはしないだろうか?」
トッペンハイマー「それは大丈夫だろうが、とにかくこの地での死人を安らかにさせてあげないといけない。もしも政治的な責任になったとしても私が全て負う。これ以上は放置しておくわけにはいかない。もしマイバッハが関わっているのならば裁かれなければいけない」
 ということでここで一泊。
 エーリッヒは見回りの兵士たちにマゼルホープ・トッペンハイマーとはどんな人かを訪ね、良い領主だと分かり安心して寝床についた。
 翌日、13/5日。スペルキャスター陣は魔法を覚え直す。

クリスの魔法
マジックミサイルx2、マジックミサイルx2(スペルストアリング)、ミラーイメージx2、ファイアボール、ヘイスト

ミラの魔法
キュア・ライト・ウーンズx2、プロテクション・フロム・イービル、ブレス、ホールドパーソン、ストライキング、ロケイト・オブジェクト

オッティの魔法
ライト、ウェブ、ノック、ホールドポータル、ディスペルマジック

 天気は晴れだったが、徐々に細かい雪がパラつき、風もありかなり寒く感じるようになる。
 お昼頃に丘陵地に差し掛かり林に入っていく。
 ファルケはグリフォンで飛んで上から見ていると集落の跡地(前回の焼け跡の集落)が見え接近していく。
 ファルケが倒したクレリックとファイターの死体はもう片付けられているようだ。
 アルティアからクリスに遠話石で状況報告が入ったのでパーティーに伝える。
 しばらく進み林を抜けていくと、ナインは何かを引きずった跡を見つける。さらにぬかるみにたくさんの足跡も発見。
 足跡の先を見ると森の方に服の切れ端っぽいものが見えた。
 ナインが警戒しつつ先行して偵察。生臭い腐臭を感じ、人間と思われる腕が落ちていたりもする。
ナイン「きゅぅベエよ(謎の猫)何か感じるか?」
謎の猫「僕には興味無いや」
ナイン「なるほど、ではゴーレムは関係ないようだな」
 さらにナインが調べると林の中に小さい空き地を発見。ヒアノイズをするとガチャリ、パキッ、バリバリ、ギーという金属音が聞こえた。
 クリスがアルティアを通してファルケに報告し、ファルケも空から偵察へ。
 ナインが戻りパーティーに報告。
 ファルケは人が死体を埋めているのが見えた。手足には鎖が繋がれていて生きている人間の男のようだ。
 男は手足の鎖を見てため息をついているが、上空のグリフォンに気づき慌てて隠れた。
 男はパーティーの方へ走っていきアルと遭遇してお互いにビックリ。
 ちなみにクリスはヘビも警戒している。
「出ただ~! 空飛ぶ悪魔が出ただ~! あんたらもここにいたら危ねぇぞ」
エーリッヒ「何があったんだ?」
クリス「あのグリフォンのことかな?」
「あぁ、しまっただー。知らない人に会ってしまっただー」
アル「あなたは誰?」
「私は……お許しくだせーだ。私はサムソンだ」
アル「いやだから、どこのサムソンさんだって聞いて……っと?」
 そこで、ナインがアルをどかすようにして割って入る。
ナイン「(演技して)脱走者がどうなることか分かってるだろうな?」
サムソン「脱走じゃないです! 小隊長の戦士様と僧侶様を埋めてきただけですじゃ~。あっしは逃げようなんてそんな……」
アル「……(ミラとナインは時々、おかしなことを言い出すよなぁ)……」
ナイン「我々本隊はここのことは聞いていないのだが、今の作戦の状況は?」
サムソン「それはここの奥の司令官ベルモンド様に聞いてくださいませ。それよりもあっしのこのゾンビ菌の体を治してくだせぇ~」
トッペンハイマー「ム? ベルモンドだと……?」
アル「……ん? ベルモンド……ベルモンド……はて(なんとなく聞いた気はするが覚えていない)」
サムソン「マイバッハ様にお伝えください、昨日いきなり襲われましただ~」
アル「ベルモンドって強い?」
サムソン「そりゃ強いですだよ~」
アル「あー……つまり、どんな風に強い? 剣? 魔法?」
サムソン「剣士でありながら魔力もありますだ~」
アル「魔法? どういう魔法だ? 神の奇跡か魔界の法則か」
サムソン「どうかっていうのは分からないが剣を光らせてただ~」
エーリッヒ「トッペンハイマー殿、ベルモンドという名をご存知ですかな?」
トッペンハイマー「あぁ、だがあとで話そう」
ナイン「これは薬だ、飲め(と、普通の水を渡す)」
エーリッヒ「あなたはこの先の集落の住人なんですか?」
サムソン「……確かそうですだ~。たぶんそうですだぁ……」(記憶が薄れてる?)
アル「……なんか、心が溶ける薬品を俺らは以前見なかったか? 確かヒマワリの種だったか……」
ミラ「いずれにしろ保護しなければいけないけど、今はちょっと難しいわねぇ」
ナイン「ベルモンドのところまで案内できるか?」
サムソン「おっと、スコップを忘れてきただ~」
エーリッヒ「スコップはどうして大事なんだい? 不都合がなければあとで回収しよう」
サムソン「すまねぇですだ、親方さま~」
ナイン「ベルモンドは今お怒りなのか?」
サムソン「昨日、賊が押し入ったようで幹部が2人やられました。他の者は地下で採掘して働いてます。何で採掘しているのかも分からず働いてますだ……なんせ死んでるんですから。でもなにやら昔の遺物を掘り出しているようですだ。ここの本当の領主トッペンハイマーが隠し持っているという証拠になるようですだ。わしのようにまだ半分生きているのはもうワシだけですじゃ。でも腐っていくのは嫌だ……人間に戻りたい」
エーリッヒ「治る方法はあるのかい?」
サムソン「薬をもらえるですだ」
エーリッヒ「トッペンハイマー殿、何かご存知か?」
トッペンハイマー「私はマイバッハから恨みを買っているだけだ。ここに何が眠っているか分からない。行ってみないと分からない。ただ勉強不足なだけかもしれないがな。実務に追われていて詳しくは何も分からない、すまないな。だがベルモンドとは魔剣使いだと聞いたことがある。とりあえずいい噂は聞かないな。使用人を簡単に切り捨てるんだ。ベルモンドはマイバッハのナイトだが素性は分からない。傭兵連合から流れて来たという噂も聞く。我がグラストも……」
 そうこうしていると集落に到着。ちゃんとした形の残っている建物は1つ。
 やぐらが立ててあり、そこに穴が掘られている。
クリス「墓場があるって聞いたけど、どこにあるのかな?」
サムソン「カクカクシカジカ……の方向ですじゃ。寺院の方には埋葬するなと言われていますので」
ナイン「ベルモンドのいる建物はあそこか?」
サムソン「今は採掘場に行ってますが、あの唯一残っている建物に寝泊りしていましただ。でももうここは襲われたから引き払うことになったので、待っていてももう来ませんですだ」
アル「戦士と僧侶を埋めたあと、サムソンさんはどこへ行くつもりでした?」
サムソン「地下の採掘場ですだ(だいたいの地下の構造も聞く)」
クリス「ゾンビはたくさんいる? 他には?」
サムソン「たくさんいるだ、他にはオークなんかもいますだ。司令官様もいますだ。ただベルモンドに楯突くのは危ないですだ、とても強いですだ。山寺には大司祭様もいますだ」
エーリッヒ「ゾンビから人間に戻れたら君はどうしたいんだい?」
サムソン「普通でいいですだ、普通に生きたいですだ」
アル「普通に……ね。良い言葉だ」
ミラ「山寺にいる司祭がシズマ様を汚す者ならば、そっちに行くのもいいかもしれない」
エーリッヒ「寺院にはイルたちもいるかもしれない。そっち優先が行こうではないか!」
ファルケ「なら穴の中のゴンドラを引き上げて、ヤツら上がってこれないようにして寺院に向かおう。グリフォンよ、穴に入ってゴンドラのロープをくわえて戻って来い! (グリフォンが大成功)」
アル「サムソンさんはどうします?」
ミラ「彼は証拠になるわね……連れていきましょうか。寺院には治せる薬があるかもしれないし」
アル「……ミラ。せめて証と呼ぶべきじゃないか? 仮にも僧職なら」
 ということで山寺へ向かうことに。
 寺院に着く前に雪が振ってきて徐々に視界が悪くなってきた。
クリス「トッペンハイマーさん、この辺りに墓場はありますか?」
トッペンハイマー「一度しか来たことないからよく覚えていないな」
ナイン「例えあんたの領民だったとしてもゾンビなら容赦なくやるぞ」
トッペンハイマー「あぁ、それは仕方ない。だができれば神官長は生け捕りにしてくれ。それとエーリッヒ殿、君の言葉を私もそのまま返す。君の探している少年達もゾンビになっていたら……分かっているね?」
エーリッヒ「う……わかった」
 ファルケが上空から見ると所々に墓石が見え、寺院の手前の墓所に到着。
ミラ「う、ここはかなり強力だわ。シズマ様と交信ができないかも……」
 クリスは対エナジードレインのお札を使った。
 というところでアンデッドが出現し戦闘開始!
 墓から続々とワイトとグールが這い出てきて、さらに奥の門から浮遊した鎌を持ったスペクターが3体出現!
オッティ「あ、あれ見て! 寺院の高いところ(3階)に誰かいる。こっちを見てる!」
 クリスはスペクターを狙ってファイアーボール! ミラはパーティーにブレスで補助!
 ミラはさらにターンアンデッドも試みるが効果が無かった! (寺院方面から打ち払われたようだった)
 ファルケはグリフォンで50フィート上昇し寺院3階の窓の位置を確認!
 クリスのマジックミサイルとナインの攻撃でスペクター2発を撃破! (ナインはスピードのお札を使った)
 アルは攻撃は喰らいまくるも、ことごとくSTを通しパラライズもエナジードレインも回避!
 トッペンハイマーはパラライズを喰らって固まってしまう!
 アルが3匹目のスペクターにトドメ!
 ファルケは寺院の窓に向かってチャージで特攻! 司祭のローブがはだけ、赤い目と口元の牙が見えた!
 アルティアが遠話石で報告してくれたので、クリスはファルケを援護すべく3階の司祭(ヴァンパイア? ノスフェラト? )へマジックミサイル!
 ナインはジャンピングブーツとアンカーガンを駆使して3階のノスフェラトに向かって攻撃し命中! さらに引き寄せてノスフェラトが外に落下!
 アルとエーリッヒはワイトを倒しつつパーティーの守りも行う!
エーリッヒ「大丈夫か攻撃を直に受けたマゼルホープ・トッペンハイマー殿! 君は僕が守るぞ、麻痺したマゼルホープ・トッペンハイマー殿! なに、気にするなこれも騎士の勤めだ動けないマゼルホープ・トッペンハイマー殿!」
トッペンハイマー「……(固まって何も言えず)」
アル「おーおー鬼の首取ったように張り切ってまあ……(笑)」
 ファルケはグリフォンで急降下アタックしノスフェラトを追撃!
 さらにクリスが4度目のマジックミサイルを撃つがノスフェラトはまだ耐えている!
 最後はナインの攻撃でノスフェラトにトドメ!
 ノスフェラトはガス状になって寺院に戻っていった。





 ナインはエーリッヒからヒーリングポーションを譲り受け、トッペンハイマーを回復させてあげる。
エーリッヒ「トッペンハイマー殿、大丈夫か? 何かあればタリマも僕が守るよ?」
トッペンハイマー「う……あ、ありがとう。みっともない姿を見せてしまったな」
エーリッヒ「どんなにいい装備や家系でも油断大敵ということだ」
トッペンハイマー「む……とにかくあれ(ノスフェラト)を捕虜にするのは無理なようだな。ヤツの戻った部屋に行ってみよう」
 寺院へと入っていき探索することに。
 1階にはシズマ様の肖像画があるが、あちらこちら壊されていた。

今回の経験点:次回にもらえる(第35回の分も合わせて)
終了時のゲーム時間:1994/13/5

 タリマの護衛の報酬はまだ受け取ってないからトッペンハイマーの館に戻ったらもらう。