第30回(エルフの歌)

 馬車は馬4頭立てのを購入(クィスに操縦を任せる)
 ファルケはグリフォン(名前はエクシム)、ナインは乗用馬に乗っていく。
 ファルケの戦闘馬はカティナに預けていく。
 ガンテツがいろいろと馬車をチューニングしてくれている。
ガンテツ「3日ほど行ったところに(法王領の外れ辺りに)タンフェルトという村がある。そこにバウマンという宿屋のおっさんがいるんだが、その親父にこの箱を渡してくれないか? この請求書も一緒に渡してくれ、集金も頼む」
アル「今回の冒険はしばらく戻れませんがいいですか?」
ガンテツ「それは構わんよ。箱の中身は剣なのだが、くれぐれも商品には手を出さないでくれ。ヤツは飾るつもりだと言っていたから汚さないでくれ。ちなみにファルケが使ったら一発で装飾がダメになるだろう」(梱包用の箱は汚れても大丈夫)
ミラ「バウマンという親父さんはちゃんといるのね? 請求書はおいくらになってます?」
ガンテツ「生きていればいるハズだ。金額は金貨50枚だ」
ミラ「バウマンさんは武器マニアですか?」
ガンテツ「おやっさんは元冒険者なんだ、武器は好きらしい。珍しい武器なら買ってくれるかもな。あ、それと法王領でお坊さんに会ったらちゃんと頭は下げろよ、無視すると面倒だからな。まぁ他の者が邪教扱いされるワケではないが、デミヒューマンは白い目で見られがちだから気をつけるようにな」
クリス「了解しました」
 タンフェルトまでは1日進むごとに小さな村がある(地図を見れば分かる)。
 最初の村を超えると国境があり、2つ目の村とタンフェルトは法王領に入っている。
 コリーナはアルに餞別として厨房セットを渡した。
 出発する前にリヒトが金貨10枚を持ってきて、お土産のまんじゅう代をパーティーに渡した。
 ということで出発するが、初日に別の馬車に遭遇。馬車の周りには武装した人が2人いる。
 ナインが先行して様子を見にいくと、どうやら車輪がハマって立ち往生しているようだ。
 2人はチェインメイル、シールド、槍という装備で戦士っぽい。
ナイン「どうした?」
戦士「車輪が外れてしまってなぁ……新しい部品があれば何とかなるんだが」
ナイン「そうか、ちょっと待っていろ。ちなみにあそこのグリフォンは心配するな、オレの仲間だ。あんたらはどこから来たんだ?」
戦士「レティシアからだ。ドラゴン騒ぎで少し遅れてしまってな、早く届けないといけないのだが」
ナイン「荷物の中にまんじゅうはあるか?」
戦士「ないな……だが10万斤まんじゅうというのを聞いたことがある。ほどほどに美味いらしい」
ミラ「ドラゴン騒ぎとは?」
戦士「ドラゴンが出たらしい、それと北方からの嫌な噂も聞こえるな」
ミラ「私たちはさっき街を出たばかりなの、ここから半日のところに街があるから、1人が先行して替えの部品を買出しに行くしかないかと」
戦士「そうだな、ここまで来ればもう安全だろう」
ミラ「法王領には何か噂はあるかしら?」
戦士「法王領にドラゴンが出た。アイゼンバッハという者が法王様にドラゴン退治を依頼しているらしい」
ミラ「紙と書くものは持ってる? ファシリアにガンテツという腕のいい鍛冶屋がいるの、話してみるといいわ」
戦士「ファシリアは最近どうだ? 何やら事件があったようだが」
ミラ「もうひと段落したわ。安心していいと思う」
戦士「分かりました、ありがとうございましたシスターさん。よい旅を!」
ミラ「お気をつけて」
 と情報を交わして通り過ぎ、無事に1つ目の村に到着。
 何事もなく翌日も半日ほど進むと小川のところに詰め所があり、ファシリア領はここまでとのこと。
 番兵がチェックしてパーティーを通してくれたが、法王領側の詰め所で足止めされる。
 法王領の番兵はグリフォンに困惑しているようだが、人数分の足の数だけ、通行税を計16GP支払った。
ナイン「他にはどんな税金があるんだ? 法王領のご法度を教えてほしい」
ミラ「税金の見返りはどんなのかしら?」
番兵「法王領内での安全を保障するぞ。それと聖都では夕方以降、賛美歌以外は歌ってはならん。ドワーフとエルフがすれ違った場合、優先権はエルフにある。それと聖都ではショートソード以上の剣は所持してはならない。もし持っていれば預けるんだな」
ミラ「ここで頂いた通行手形があれば、法王領内はどこでも行けるのよね?」
番兵「ああ、特別なところ以外はな」
ナイン「ミラの奇跡はここで使用できるのか?」
ミラ「神に国境は無いハズよ。そういえば最近何か噂はありますか?」
番兵「北の方にドラゴンが出たという話があったぞ。さあ行きたまえ、よい旅を」

 2つ目の村も経由してタンフェルトに到着(ファシリア湖畔に位置する小さな村で人口80人ぐらい)
※ちなみに馬車での移動中は魔法の勉強はできないとのこと。

 タンフェルトはあちこちと交流が盛んなようで村はかなり賑わっているが、教会は寂れている。
 宿屋を探し、すぐにバウマンに会えたが、宿は人でいっぱいだった。
 宿屋の中にはいろいろな武器が飾られている。
ミラ「ガンテツさんからのお届け物です」
バウマン「おぉ、ありがたい。でもちょっと忙しいんでな、あとにしてくれるかい?」
 ミラはパーティーに報告しに戻る。
ミラ「バウマンさんの宿は忙しいみたい、もう1つの宿を見てきてくれない?」
ナイン「ならクィスと見に行ってこよう」
 もう1件の宿屋(北方亭)からは中華系の料理の香りが漂っている。

 そうしていると宿屋の少年がミラのところにやってきた。
少年「すいません、北の方から馬車がたくさん来ていて。ドラゴン騒ぎのせいで商人たちが引き返してきちゃって。お姉さんだけなら宿の手配をどうにかしますよ」
ミラ「いや、仲間が7人いるの。馬やグリフォンなんかもいまして……」
少年「え……まぁでも親方がなんとかしろって言ってたので、どうにかお迎えしたいのですが。ちょっとまた親方に聞いてきますのでお待ちください」

 クリスが馬車で番をしていると、ドワーフとエルフがモメていたのでクリスが割って入る。
 ドワーフがさらにイチャモンをつけてきたのでファルケ&グリフォンが加勢にきてくれた。
 ドワーフは酔っ払っており今にもファルケとおっぱじめそうだったので、クリスは酔いが覚めるまでドワーフをスリープの呪文で眠らせて放っておくことにした。
 この辺りにはエルフとドワーフの小さい集落や商団があり、ちょくちょく揉めているとのことで、優先順位をつける法律ができた(ドワーフとエルフの優先順位は1ヶ月ごとに交互に変わるようだ)

 宿の少年が再びやってきて7人が入れる部屋を1つだけ用意してくれたとのこと。
 届け物の箱はバウマンに直接 渡したいので手が空くまでパーティーで預かっておく。
 夜になり、ようやくバウマンが来て荷物を渡すことができた。
ナイン「ずいぶん賑わっているな」
バウマン「ああ、ドラゴン騒ぎだけじゃなく巨人が山を降りてきたらしい。ここのところ急にそんな話が出てな」
ナイン「ドラゴンとジャイアントが南下してきたのか?」
バウマン「ドラゴンは住み着いたという話だ。だからここから北へ行くのはオススメしないな。商人たちは皆この村まで戻ってきている」
ナイン「法王はどのような手立てを?」
バウマン「まだ分からん、まずは状況を見極めるという段階だ。支援はしてくれるようだがな。とりあえず修道士(クレリック)たちが北に向かったらしい」
ミラ「法王領には騎士や軍隊はいるの?」
バウマン「特別な部隊がいるぞ、モンスターぐらいなら退治できる」
アル「忘れる前に、ガンテツさんからの荷物です」
バウマン「おー、これか! 明日の朝にお金を用意するから取りに来てくれ」
ナイン「今までの聞いた話で判断するにドラゴンは複数か? それとも1匹か?」
バウマン「複数だな。退治するなら冒険者にはいい金になると思うぞ。商人たちが非常に困っているからな。もしそういうことならレティシアに行くといい」

 ナイン&クィスは酒場に行きドラゴンの情報を収集しにいく。

▼ドラゴン情報
・ドラゴンと巨人が争っていた。巨人は何かを投げていて、ドラゴンは何かを吹いていた。
・ルクスハイムン家の秘宝の探索をしていた部隊がドラゴンに襲われて全滅したらしい。

 エルフの吟遊詩人が歌を歌っている。
 歌詞の内容は「天が与えた秘法、この世の何よりも美しい。だがその光の裏は……(あとはエルフ語)」
 その後、吟遊詩人はドワーフをバカにするような歌を続け周りの客たちは爆笑して盛り上がっている。
ナイン「おぉ、いい歌だったよ。君がそんなにドワーフを愛しているとはな」
エルフ「いやいや、勘違いされちゃったかな? でも一緒に歌ってくれてありがとう」
ナイン「君が作った歌なのか?」
エルフ「後半は作った歌詞だが、前半部分は北の方から伝わるよく分からん歌だ。エルフ語だから分からないだろうが、見た目に惑わされるなという歌詞もあるぞ。またどっかで会えたら歌を聴いてくれ。私は神出鬼没の吟遊詩人だ。あ、私の名前はスラスティフムだ。エルフのはぐれ者の吟遊詩人だよ。また今度ドワーフの歌を聞かせてやるよ」
ナイン「次回のライブはいつなんだい? 歌を聞かせたいエルフがいるんだ。同じ歌でよろしく頼む」
スラスティフム「あぁいいぜ、明日もここにいるぜ」
 ここでミラも酒場に行って旅の司祭に話を聞く。
司祭「あれ? あなたは確か以前に傭兵連合に行った時に会ったような……私はヨルグです」
ミラ「そういえば、傭兵のところでお会いしたんでしたっけ?」
ヨルグ「えぇそうです、ミラ様もお変わりなく。こんなところで会うとは」
ミラ「私たちは用があって旅をしているのですが、あなたは?」
ヨルグ「私も旅をしているのです」
ミラ「まさか北のドラゴン騒ぎ?」
ヨルグ「えぇそうなんですよ。ミラさんもドラゴン退治に来たんですね? 実はドラゴンが住み着いている山は我々にとって大切な聖遺物みたいなんです。我々の文献に出てくるのです、ルクスハイムン家について……(あとはミラが知っている内容と同じ)……ただ、その秘宝を狙ってる別の者もいるようなのです」
ミラ「誰かしら?」
ヨルグ「まだ分からないのです。秘法がどのようなものかも分かりません。私はとあるアイテムを追っていました」
ミラ「どんなもの?」
ヨルグ「それは……神殺しの剣なのです」
ミラ「それが秘宝ってこと?」
ヨルグ「そうかもしれません」
ミラ「それは放っておけないわよね」
ヨルグ「なんとか我々が先に見つけて封印せねばと思っています」
ミラ「ヨルグさんは傭兵連合の方でしたっけ?」
ヨルグ「私はグラストから出向している者です」
ミラ「お一人ですか?」
ヨルグ「レティシアで待ち合わせしている人がいるのですが……あなたのことじゃないですよね? ツインテールということなのですが」
ミラ「私のことではないですね」
ヨルグ「そうですか。これから北へ向かうのなら気をつけた方がいいです。ドラゴンとジャイアントを一緒に相手するなんて尋常じゃありません」
ミラ「1匹ずつ出てくるなら何とかなりそうかなぁ……無駄な戦いはしたくないけど、神がそうさせるのであれば仕方ないわね」
ヨルグ「ですよね、お互い何かあったら強力しましょう。もし互いに秘宝を手に入れそうになったら平和的に解決しましょう」
ミラ「私は気楽な身ですが、あなたには背後にグラストがいるのでしょう? とにかく司祭同士で争うのは避けたいわね」
ヨルグ「そうですね」
ミラ「あ、それとグリフォンには気をつけてね」
ヨルグ「え? グリフォンも出るんですか? この辺りには岩に擬態するモンスター(ローパー)もいると聞きました」
ミラ「それはどんなの?」
ヨルグ「私も見たことはありません」
ミラ「レティシアまでは1人なの?」
ヨルグ「えぇ待ち合わせの方を探しながらレティシアへ向かっているところです」
 などと話ながら2人はしばらくお酒を飲んだ(ヨルグは金髪でかわいい系の少年)
ナイン「どうせなら大勢で飲むか?」
スラスティフム「おー、それもいいな」
 ということでパーティーの泊まる部屋にスラスティフムがやってきた。
 スラスティフムはクリスがさっき助けた(?)エルフだったのでドワーフをスリープで眠らせた話を聞かせる。
 酒も入り騒がしくなりそうなので、やはり別の場所で飲もうということで、ナイン、クリス、アル、スラスティフムは外に飲みに行った。
ナイン「スラスティフム、先ほどの歌をもう1度聞きたい。ドワーフの部分はトラブルになるとマズいからやめてくれ」
スラスティフム「わかった、いいぜ」
 エルフ語の部分をクリスが聞くと内容が分かった。

歌詞の内容
 ファシリア湖を挟んだところにあるエルフの森の歴史に関するもの。
 かつて北方との戦争があった時代の秘宝のようだ。
 秘法の隠し場所はレティシア。
 天を引き裂く剣で、かなり美しいらしい。北方からの敵軍はあまりの剣の美しさに退散していった。
 人間とエルフの友情についても語られている。

 クリスはこの歌は聞いたことはないが、人間とエルフの友情の歌に感動し、クリスもエルフとダークエルフの友情の歌を作ってみたいと思った。
スラスティフム「エルフとダークエルフの友情なんてあり得ないだろ~。あ、でも来る途中に聞いたのだが、ダークエルフに味方するエルフがいるらしい。一体どんな目的で一緒にいるのだろう。もう南に向かって飛び去ったらしい。せめて一度会ってインタビューしてみたい」
クリス「……」
ナイン「あんたはこれからどうするんだ? 1人なのか?」
スラスティフム「南には誰でも受け入れる学校があると聞いた。興味があるんだ」
クリス「あ、あそこはまだバタバタしているみたいだから、もう少し時間をおいた方がいいよ」
スラスティフム「なら傭兵連合の方にでも行ってみるかな。それからナイン、さっきの歌に興味があるのならレティシアに行ってみるといい」

経験点:なし
終了時のゲーム時間:1994/12/18