第28回(失われしものへの希求)
 ムスターファはスペルブックを持っていなかったが、ダークエルフの騎士姫・クレアのスペルブックはクリスが回収。
 邪悪印のホーリーシンボルはミラが回収。
 ファルケは黒騎士の持っていた、師の鎧とシールドを回収。

 学園の塔から暗雲が消え、校長とクレアを担いで降り、とりあえずガンテツの店に行くと皆が出迎えてくれた。
クリス「サリア・ランス、君たちも学園の外のモンスターの討伐おつかれさま」
サリア「クリスもよく生きて戻ったな。ファルケの兄貴もご無事で何よりです」
ファルケ「………………」
 ミラは校長に回復魔法をかけるが、まだ精神的な回復は難しいようだ。
ソニック「姉御~、おかえりなさいませ」
ミラ「ちょうどいいわソニック、ランドバッカーさんのところに行って、もう飛び去って大丈夫と伝えてきてちょうだい」
ソニック「ヘイ!」
 店の奥から変な匂いが漂ってきたので、それが何なのか聞いてみると、カティナ先生がヒーリングポーションを大量生産してくれているとのこと。
街の中はいたるところに傷跡があるが、モンスターなどはもういなくなっているようだ。
コリーナが料理を作ってくれて、パーティーはひとまず休む。
ガンテツはナイン用に弾丸を作っておいてくれたのでナインが補充する。
ミラ「周りの状況はどうですか?」
グロンフォルム「傭兵連合はまだ街の外に駐留しているが、ここへは入ってこれないようだ(攻め込む大義名分がないから?)」
クリス「カティナ先生、塔の復旧がひと段落したら呪文を教えてください」
カティナ「いいわよ、いつでも」
ファルケ「ガンテツ、この魔剣を修理してほしい。シールドの色ももっと黒くしてほしい」
ガンテツ「どれどれ……かなり損傷しているな。元に戻すには他の魔剣とワードストーン2つが必要だぞ」
クリス「それなら、オレのノーマルソード+1を提供するよ」
ファルケ「ワードストーンは前に使っていたシールドに付いていたもので頼む」
ガンテツ「おお、ならば時間が少しかかるが大丈夫だろう。で、色だが、色ならもう黒いではないか?」
ファルケ「これは師の形見だ。ゆえに喪に服すという意味で、もっと黒くしてもらいたい」
クリス「あ、そうそうサリア・ランス、君の失くしたスペルブックを探すのを手伝うよ」
サリア「そうか、助かるよ。だがオレは剣術を磨くんだ。オレは剣に生きるぜ」
クリス「………………」
 その後クリスはしばらくサリア・ランスの活躍を聞かされた。
クィスはここ数日で少し雰囲気が変わっている(料理なんかを覚えて女性らしくなった?)
クィス「ナイン、次は私も連れていってね?」
ナイン「あぁ、そうだな」
クリス「オッティ、魔法が余っていたらスペルストアリングに入れてもらっていいかい?」
オッティ「わかったわ、ノックでよければ。ムニュムニュムニュ……」
クリス「ありがとう!」
ミラ「あ、エリーゼに借りていた魔法のメイス、返さないと」

 翌日、戦利品はNPC学生たちが鑑定してくれた。
釘:ポインティングネイル(ミラが持つ)
クレアの鎧:プレートメイル+1(着る人がいないのでクレアに返す)
杖:スネークスタッフ
邪悪印の小袋:ポーチ・オブ・セキュリティ
ホーリーシンボル:イービル用の普通のホーリーシンボル(?)
ダークエルフ長刀:長刀+1(ポールウェポン扱いで1ラウンド2回攻撃。ガンテツが500GP&スリング+1と交換
してくれることになったが、スリングの調達までしばし時間がかかる。500GPはパーティーで山分け)

 校長先生が目を覚まし、パーティーが呼ばれる。
校長「君達には何と礼を言っていいか、ゴホッゴホッ……私の油断でとんでもないことを起こしてしまった。魔法を過信していた」
ミラ「やっぱりマジック・ジャーで乗っ取られていたんですか?」
校長「それはそれは大変 強力なマジック・ジャーじゃった。今でもムスターファの記憶の断片が残っておる」
ミラ「結局ヤツの目的は何だったんですか?」
校長「なんてことはない、目的は元の世界に戻る。それだけじゃった。だがその過程で北の邪悪な神々と契約してしまったようだ。元々ムスターファはミスタラという世界の人間のようじゃ。なんらかの原因で次元が歪み、この世界に来てしまった。もう何十年、何百年も帰る方法を探している。だがヤツはアンデッドではないがの」
ミラ「本当にあれで倒したんですかね?」
校長「ヤツはいくつも入れ物(乗っ取れる体? マジック・ジャー?)を各地に持っておる。そして初めは帰るだけが目的だったが、その気持ちももう薄れている。今や邪悪な手先になっている可能性が高い」
ナイン「ムスターファですら手先ということか?」
校長「ムスターファもまた神々を手先に思っている。ムスターファは神になりたいとも思っている。そしてグラストの半神、ジークスを大変恨んでいる。神殺しの方法すら探しているようじゃ。私の分かることはこのぐらいだ。君達は先ず学生としての本分をまっとうしてもらいたい」
ミラ「ムスターファのたくらみは概ね学園に対しては無くなったのかしら?」
校長「ここへの目的は、魔力の暴走とゴーレムの暴走だったようじゃ」
ミラ「傭兵連合が来ているのは関係あったんですか?」
エリーゼ「それについては私が。今は傭兵連合の組合長の選挙の時期だ。今まで傭兵ギルドは良識によって守られていた。そして急にファシリアの警護を担当することになった、元々ファシリアの警護はサーベルトゥースの役目だったのだが、ムスターファがそそのかし一部の傭兵たちをけしかけてファシリアを乗っ取れと入れ知恵した。そこに選挙のゴタゴタが重なってさらに混乱している。外に駐留しているのはクリムゾン傭兵団とその他の荒っぽい傭兵たちだ」
校長「傭兵連合との契約は口約束なだけだが、とにかく契約を解除せねばならんな」
ミラ「それではクリムゾンたちはここへの侵入は無さそうですか?」
校長「ムスターファがおらん以上は彼らにはここへ攻め込む大儀が無いじゃろう。もう大丈夫じゃ。それと皆にお礼というか褒美というカタチで望む物を与えよう。申してみてくれ」(ベーシック赤本に載っている物で10000GP相当まで)

▼校長からのご褒美
ミラ:プロテクションリング+1を下取りしてらい、+2にアップグレードしてもらった。
ナイン:リング・オブ・トゥルースをもらいクィスに渡す。
ファルケ:現金10000GPをエリファーンに寄付してくれるよう校長に告げる。
クリス:ロングボウ+1
シャリア:ブラスティングホーン(NPCなので何でもいいということでランダムでもらった)
オッティ:ホールディングバッグ(NPCなのでDMが選んだ)
アル:ここ1年で亡くなった生徒や教員が蘇るようウィッシュで祈ってほしいと言う。
しかしこの願いには校長が難色を示した。

校長「アル君、その願いはどうしてだね?」
アル「俺はこの学園に来るまで、伝統というものを軽蔑していた。しかしこの学園に来て、伝統というものがもつ良さが少しは分かった気になれました。それに対する、学んだ物事へのせめてもの恩返しです」
校長「亡くなった者は君の責任ではないじゃろ。それに寿命というものを操るのは大変難しい問題じゃ。たとえば明日、わしが道で馬車と事故に遭い、死亡したとしよう。しかしそれすら、寿命と言う事はできるのじゃ」
アル「言葉が足りませんでしたね。では、肉体的な限界という定義で。事故や病気、第三者の害意による死亡からの蘇生をお願いします」
校長「私がウィッシュを使えるかどうかは別として、君に特別な思いがある人物がいれば受け入れるが……
思いいれも何も無い、顔も合わせたこともない第三者のために蘇生を祈るというのはいかがなものかの。それに、実際に起こった事実を無かったことにするのは間違ってはおらんかな。起こったことのやり直しはではないものじゃ」
アル「では魔法で命を蘇生するのは間違っているのですか? 神の奇跡で人を蘇生するのは間違っていると?」
校長「それとこれとは違うんじゃが……おぬしは自分の知らない人物に蘇ってほしいと心の底から思えるのかね? それに、ウィッシュというのは確実に神に届くとは限らぬ。祈ってみたが届かなかった、と、口で言ってしまうことは簡単じゃが……」
アル「祈りが届かないのなら、それはそれで良いのです」
校長「それとは別に根本的な問題がある。ウィッシュというのは大変難しい魔法なのじゃ。私がおぬしの願いの解釈を間違えて唱えてしまうと、大変なことが起こる可能性すらある。……言葉の上では君の言うことも分からんではないが、君が一度も顔を合わせたことのない人たちを生き返らせる、という願いは承服しかねる。もっと他に自分のためになる願いは無いのかね?」
アル「他に考えたことがなかったもので……分かりました。では他に考えてみますが……また同じお願いになるかもしれません。とりあえず今日はここまでで」

 クレアの身柄は先生にお任せする。
 先生たちは残敵の掃討に向かう。
 パーティーはポインティングネイルのお試しついでにサリア・ランスのスペルブックを探しにいくことに。
 サリア・ランスたちは市街の残党の掃討に向かう。

 ミラにポインティングネイルを使ってもらうと、魔法塔ではなく市街地の方を指した(パン屋の方向)。
 パン屋に近づいた頃に背後から「お姉ちゃん~、先生から伝言よ」とナディアがやってきた。
ナディア「魔法の塔内の魔法の解除をするのに魔法力のある人があと2人ぐらい必要なの」
 ということでオッティとシャリアに行ってもらうことになりパーティーから抜けた。
 パン屋の中はだいぶ荒らされている。
 ナインが調べると小さい足跡と大きい足跡がいくつも見つかった。
 奥の方に小麦粉が散らばっており、足跡は奥へ続いている。
 ナインが足跡をよく見てみるとゴブリンとバグベアっぽいことが判った。
 ポインティングネイルは下方向へ向いている。
 ナインが見に行くと地下に続く大きな穴があり、縄バシゴが付けられていた。
 下の方からはカンカンという金属音とゴブリンの声が聞こえる。
 ナインが縄バシゴを引き上げてみようとすると、重くて引っ張られたような状態になり(ゴブリンが登っている?)下から弓が飛んできた!
 というところで戦闘開始!
 ファルケが小麦粉を投げつけてみると登っていたバグベアだかゴブリンが落ちたようだ。
 さらに下の方にいたゴブリンが1匹 奥へと逃げていったようだ。
 ミラが火の棒を穴に放り込むと深さは15フィート程と分かった。
 アルとクリスが弓でゴブリンを1匹倒すと、ファルケは落下ダメージ覚悟で飛び降りた!
 ファルケは一撃で1匹を倒しフロアを制圧。
アルティア「ちょっとファルケ! 飛び降りるなら先に教えてよね! ビックリするじゃない!」
ファルケ「あー、すまんな」
 降りると円筒形の手掘りの洞窟だと判った。ミラはファルケを回復。
 洞窟の伸びている方向は魔法塔でもガンテツの鍛冶屋の方向でもないようで、おそらく街の門の方向へ伸びている。
 奥の方から掘っているような音が聞こえるのでクリスがインフラビジョンを使ってみると、60フィート先に4匹の影が見えた。
 と、奥から弓が飛んできて戦闘再開!
 ミラがライトの魔法を撃って60フィート先辺りを照らすとゴブリンがちょっとした塀の後ろから弓を構えていた!
 ゴブリンをサクっと討伐し先に進む。
 すると横穴があり、奥からゾゾゾゾという足跡(?)やゴブリンの声が遠のいていくのが聞こえた。
 ポインティングネイルはこの横穴の方向を指したが、横穴でない方の奥からガラガラと何か車輪の音も聞こえる! さらにゴブリンの話し声(指示の声)が聞こえ、どうやらそれはかつてファルケたちを裏切ったゴブックスらしい。
 とりあえずパーティーは横穴の方に潜んでゴブックスらが来るのを待ち伏せして襲撃!
 ここもアッサリ討伐しゴブックスを捕らえた。
ゴブックス「お、お久しぶりでやんす兄貴(ファルケ)……ガクガクブルブル」
ファルケ「………………」
ミラ「以前はよくも裏切ってくれたわね」
ファルケ「とりあえず理由を聞いてやろうか」
ゴブックス「あの時はムスターファでやんす。ヤツにそそのかされたでやんす。でも今は芋虫から仲間の魔法の書を取り返しているところでやんす。向こうと横穴の方に芋虫を追い込んだでやんす。仲間が芋虫に連れてかれたでやんす。一緒に芋虫を倒そうでやんす。あっしの魔法を兄貴に役立てるでやんす」
ファルケ「魔法は何を使えるんだ?」
ゴブックス「明かりと暗闇の魔法と魔法の矢でやんす。それに火の玉も撃てるでやんす」
ファルケ「オレの前で戦ってくれるなら生かしておいてやってもいいが?」
ゴブックス「わ、わかったでやんす」
 などと言うが、いきなりゴブックスがファルケに指を見せて魔法を唱えようとしたので、ファルケが一刀両断!
 そして横道からパープルワーム(キャリオンクローラー?)が現れ戦闘突入!
 しかし皆でタコ殴りにして余裕で討伐。
 かなり気持ちが悪いがワームの体を引き裂きながらスペルブックを捜索する。
 すると、カティナ先生のものと思しき豪華なものとサリア・ランスのものであろう「オレ様」と書かれたスペルブックが2つ、他にもお宝を発見した!
※スペルブックの中身やその他の宝物、経験点は次回に発表。

▼ホールディングバッグの中身(10000cnまで入る)
 スネークスタッフ
 ポーチ・オブ・セキュリティ(バッグの外側に付けておく)

今回の経験点:次回に繰り越し
終了時のゲーム時間:1994/11/14